3章38話 授業と食堂2
「広いな!食堂って規模じゃないぞコレ!」
俺たちは授業が終わった後すぐに食堂に向かったわけだが、
「この広い食堂に全校生徒の半分は入るらしいからな。しかも外にも座れる場所があるから全校生徒座って食えるぞ。」
「雪ちゃん早速注文しに行こっ!なに食べる?私は日替わり定食のAコースにするつもり!」
「ああ、綾その前にパスの使い方からだろ。雪、パスの左角にボタンがあるだろ?それを押すと」
司の言うことに従うとパスがスマホくらいの大きさに広がった。
「うわっ!びっくりした。へぇーコレで色々操作できるのか。あ、母さんが見越したように口座作って登録してある。」
「良かったな、それでそれの下のボタンは縮めるボタンだ。反対側のボタンが気になってると思うがそれは他の人にパスを見せる為のボタンでホログラムが出る。知り合い以外にはするなよ。金を払うときはパスを指定の場所にタッチさせればいいから。簡単だろ?」
「要するにICカードと同じか。理解したよ。よし、なに頼もうかなー?お、日替わり定食のBチキン南蛮かあれ美味しいよな、コレに決めた!」
「綾は鴨だしうどんのかき揚げ付きか、雪はチキン南蛮、そうだな俺は日替わり定食のCにするか。カルボナーラの気分だ。あと、オニオンスープをつけるか。しかし、綺麗にバラけたな。」
「まあ、好きなもの食べたいからな。それよりこの量で500円は安いな!」
俺たちは各々決済を済ませると頼んだ定食を持ってテーブルに座った。
「ねえねえ!雪ちゃんのチキン南蛮美味しそう!一口ちょうだい!私のかき揚げとうどん分けるから!」
「いいよ、丁度そのかき揚げどんな味なんだろって思ってたから。」
そうして分けて交換したチキン南蛮を美味しそうに頬張る綾を見て今更ながら幸せを感じていた。
「色々あったけど2人とまた一緒になれて良かったよ。これからもよろしくな。」
「うん!また一緒になれて良かったよ!はい!雪ちゃんうどんとかき揚げあげる!」
「お、ありがと。ん〜おいし〜!」
かき揚げに舌鼓していると司が
「なあ、それ綾のそのまま食べてるけど2人は気にしないのか?前は気にしてたけど。」
(!?そう言えばそうだった。女になって前より関わりが近くなったから気にして無かった!綾はどうだ?)
「大丈夫だよ!雪ちゃんは幼馴染だし、今は女の子だから気にしないよ!」
「なるほどな、色々変わっても変わらないこともあるのか。」
「いや、綾が俺のこと男だともう思わなくなったんだぞ?変わっただろ。」
「鈍感だなぁ〜?」
綾視点
(あぁー!?そうだよね!?完全に忘れてた!どうしよ、これ間接キスだよね!?雪ちゃんと間接キス!?やった嬉しい!じゃなくてどうしよ
どう言い訳しよう!私だけ意識してますとか言えないし!そもそも女の子同士なんだから問題ない!そうよく他の子もやってるし!別に普通!親友なんだから大丈夫!!)
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