高原真奈
今日の撮影は私だけ。
「ほのかちゃんは?過労ですか?」
「そうかも。すごい機嫌悪くてさ」
「は?それは萩原さんが怒らせたからじゃないの?」
「そう、かもしれないですが」
また余計なこと言ったんでしょうが。ったく。しょうがないカメラマンだなーもう。
「私最近ほのかちゃんと会ってないです」
「そうか、真奈ちゃんは学校行ってたから」
「そうです。新学期ですもん。クラスはもちろん由美子ちゃんと一緒でしたよ!」
「誰?」
「私の大親友ですー!!」
「そう。では撮影はじめましょうか」
「あのーちゃんと聞いて下さいよー」
「その子、モデルじゃないでしょ?」
うわー最低。
「そーですけどー」
由美子ちゃんはモデル並みにかわいいのにー!
「でー結局、萩原さんってほのかちゃんに告白したんですか?」
「まさか。彼女新婚さんでしょ?友人にはなりたいけど」
「え?なんで知ってるんですか?」
「はい?何を?」
「新婚ってやつですよ!」
「翼さんに聞いたけど?」
え、なにそれ。
「みんな知ってるけど?」
え、私は知ってたけど、みんなに公表したのは聞いてない。
アシスタントに入っていた私の彼氏、
なんで私だけ知らないわけ?明はびくっと震えていた。許さないんだから!
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