第48.5話
お父さんの合図で結心はご飯に飛びつく。いろんなものをさらに盛り付けるから、皿の上がモリモリで溢れそうになっている。食べてから乗せれば良いのに、食べたいものを全部いっぺんにのせようとする。
皿の上のおかずが一個机の上に落ちたことで、ようやく取るのをやめて食べ始めた。その間、お母さんとお父さんは写真撮ってたし、わたしは結心を見ていたので、今皿におかずがのっているのは、結心だけである。
自分の食べる分を乗せた結心は、すごくおいしそうに食べている。それを見ると私たちも自然と料理に手が進むのだ。やっぱり人に影響を与えられるのって凄いよね。
それからはみんなで楽しくご飯を食べた。結心なんて、普段はあまり食べないのに2回目3回目とおかずの皿をとってたし、私も結構食べた。それだけ美味しかったし、量もたくさんあった。赤ちゃんがお腹の中にいて、動きづらいだろうに本当にお母さんには感謝だ。
ご飯食べ終わったあとは、恒例の結心の生演奏によるバースデーソングとお父さんが買ってきてくれたケーキを食べる。これは去年の私たちの誕生日から、お母さんとお父さんの時も弾いてほしいと言うことで、演奏が恒例化したのだ。
演奏の後は美味しくケーキをいただいた。ケーキなんて食べる機会はこう言う時しかないので、ちゃんと味わってゆっくり食べる。あと、ちょっとずつお母さんとお父さんにケーキを分けてもらったので、実質私たちは全てのケーキを食べる事ができた。
どのケーキも美味しくて、もっと食べたいと思ったけど、ケーキなんてそう思うぐらいがちょうど良いんだろなさうね。飽きるほど食べたら、来年やお母さんやお父さんの時どうするんってなるしね。
ケーキを食べ終わった後は、誕生日プレゼントで買ってもらったゲーム機でみんなで遊ぶ。私と結心の2人で合わせて買ってもらったのだ。
カセットは大人数で遊べるパーティーゲームにした。これならみんなで楽しくできるし、仲間はずれも起きないからね。
ということで、双六ゲームをすることにする。これなら、双六の中にいろんなミニゲームもででくるし、ルールを知らなくてもちゃんと説明してくれる。
ゲームでは、お母さんが何度も振り出しに戻ってたり、お父さんが変なところに飛ばされて戻って来れなかったり、私が指定されたサイコロの目を出せなくて、足踏みしてたりで、結局順調に行った結心が一位でゴールすることになった。
今年も楽しい誕生日が過ごせた。やっぱり自分の家族が1番だよね。
〜6歳誕生日会 1時間〜
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