第36.5話
そのまま、家に上がらせてもらうと部屋には飾り付けがしてあった。
【響華、誕生日おめでとう!!】
でかでかとした、バルーンの文字が部屋にはつけてあった。響華ちゃん、これ自分のためにしてあるってわかってるのかな?
私は響華ちゃんを見るが、終始ニコニコしているだけだった。
まぁ、それは良いとして、今日6月12日は響華ちゃんの誕生日なのです!パチパチパチパチ。
私たちのはじめての従姉妹の誕生日。今日で響華ちゃんも一歳になりました。来る前に買ってきたケーキはこれのためですね。ちゃんと私たちも食べた、一歳でも食べられるケーキもあるよ。
お母さんは部屋に入ってきてから、家から持ってきたものを袋から出している。フルーツやお菓子など、私たちが食べれそうなものから、ビールやチューハイもある。
んっ?ビールやチューハイ?私たちここまで車できたよね。お酒飲んで運転したら飲酒運転で捕まっちゃよね?
そんな当たり前の疑問を抱いていると、遅れてやってきたお父さんが、ラッピングされたプレゼントと共にリュックなども持ってきた。どうやら、お母さんが色んなものを袋に詰めている間に、お父さんはお泊まりセットを用意してくれたらしい。
お父さんが荷物を置いてこっちに来るのと、お母さんたちの準備が整うのはほぼ同じタイミングだった。
リビングに私と結心、お父さんとお母さん。家主の響さんと陽華さん。そして、今日の主役、響華ちゃんが揃う。
そして、響さんの掛け声と共に響華ちゃんの一歳お誕生日会は幕を上げた。
机に出てるたくさんの料理はとても美味しくて、お腹いっぱいになっても手が伸びそうになって、しまいそうだったから不思議だ。
ただ、響華ちゃんはやっぱり私たちとは同じものが食べれないから、すこじ残念そうな顔をしている(想像だが)。
しかし、そんな響華ちゃんもケーキを前にして目を輝かせていた。
そりゃそうだよね。目の前にある美味しそうなものがあるのに食べれなくて、悲しんでたら、目の前に「食べて良いよー」ってケーキがでてくるんだもん。
それは、それは美味しそうに食べていた響華ちゃんの顔はいつまでも写真として残り続けるだろう。陽華さんがめっちゃ撮りまくってたからね。
その後、プレゼントの贈呈に移る。まぁ、贈呈って言うほど重々しくもないし、実際響華ちゃんにあげるって言うよりは、響さんと陽華さんに、みたいなプレゼントだったんだけどね。
どんなものでも、プレゼントを貰えるって嬉しいよね。
そして、その夜は響さん宅でお休みになった。いつもと違ってすごい不思議な感覚だった。
〜響華ちゃんのお誕生日会 1時間〜
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