第34話 前編
はい、おめでとうございます。私たち。
今年もやってきました、4月10日。今日で私たちは4歳になりました。ここまで、元気に健やかに成長できたことに感謝を述べます。
お父さん、お母さん、おばあちゃん、おじいちゃん。陽華さん、響さん。その他私たちに関わってくださってくださった方々。これまでありがとうございました。そして、これからも何卒よろしくお願いします。
最後になりますが、妹の結心にもとても感謝しております。いつもの日常がとても楽しく過ごせたのは結心がいた、からだと思っているよ。ありがとね。
最初からすごくかたい感じになってしまったが、本当に感謝しているのだ。ありがとうございます。
はい!ここで感謝タイム終了でございます。
早速、今何をしているのかと言いますと、大型のショッピングモールに誕生日プレゼントを選びにきております。
お父さんもお母さんもすごく忙しくて買えなかったみたいだ。今の時代ネットショッピングなどもあるけど、ちゃんとものを見て私たちに選んで欲しいらしい。今日だって、お父さんもお母さんも仕事が入らない様に、今日まで頑張って仕事を終わらせてきてくれていた。
だから、家族みんなでショッピングということだ。本当に大きなショッピングモールなので朝から来ています。ちゃんと見てじっくり考えて決めたいもんね。
今日の予定は、私たちの誕生日プレゼント選びなので、時間はたっぷりある。
夏祭りの様に2組に分かれるのじゃなくて、みんなで1人に付き添う形だ。私は一応姉なので、最初は結心が選ぶ時間だ。
結心は決めていたのか、ショッピングモールについてから速かった。すぐに楽器店に向かっていったのだ。まぁ、そう言ってもすぐに迷っていたのだが。結果的にそれはそれで、可愛かったので良しだ。
泣きそうになっている結心をお父さんが、抱き上げて楽器店に向かった。店に着いた時の結心の顔と言ったら、絵に描いたように目をキラキラとさせていた。
すこしその場に止まった後に、はっとした様にピアノが置いてあるスペースへと向かっていった。前にプレゼントしてもらった電子ピアノが、この前壊れてしまったので新しいのが欲しかったのだろう。
しかし、今はピアノと一口に言ってもいっぱいあるらしく、私は量や種類に驚いてしまった。
そんな中、結心はじっと品定めしている。流石に場所やお金のことによりグランドピアノみたいなのは無理だろうが頑張ってもらおう。
結局、結心はじっくり、たっぷり時間を時間をかけて、前のやつより少し鍵盤多めのピアノと簡単な楽譜を買ってもらうことにした様だ。
さぁ、次は私の番だ。
〜結心プレゼント決定 1時間前〜
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