言い訳
「このままじゃ私、留年するかもしれないもの。成績が悪くて」
「は?何を言ってんだよ。お前、この前の授業中に、
英語の先生に褒められていたじゃんか。そんな奴がダブるわけがないんだ」
俺は薄々感づいていた。
幼馴染の橘ヒナタが、俺の兄貴目当てで、勉強ができるくせに
わざと手を抜き、予習や復習を怠りながら、頭角を現さずにいることを。
「大体な、おかしいいだろーが。
なんで、県下トップの進学校に入学できたはずのお前が、
俺と同じ底辺高校に通っているんだか全く解せない」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます