第73話 剣とは

いやぁ、アレは凄まじい攻撃力だった。

恥じらいつつもしっかりと意志が伝わるように此方の目を見た結果の上目遣い、緊張から自然と少し高くなった声、そんな緊張の中でも必死にひねり出そうと努力する愛くるしい姿。

まさに恥じらいの黄金比。

ゲーム中ではクールで頼りになる自己犠牲系聖女だった彼女にまさかあのような一面があったとは、ギャップで死ねる萌える

「大丈夫ですか、欠月様っ!?」

今もなお、倒れた俺を心配して取り乱している。

お前の方が取り乱しているだろ、と心の中の冷徹な俺が指摘する。

うんまぁ、その通りだ。

「すまんすまん、取り乱した」

ゆっくりと体を起こしながら、ステラの手を借りて立つ。

「飯か風呂かで言えば飯だな。あぁ、それはそれとして、ステラに頼みたい事がある」

つまりは「あ、な、た?」である。

風呂?この後道場で葉月と汗かくんだからその後に入る。

「えっと……。はい、なんなりと」

ステラが少し顔を赤く染めてうつ向く。

いや、違うよ?違うからね?

だが、それはそれとして、

「今、何でもって言った?」

「は、はい」

緊張した面持ちだ。

だが安心して欲しい。

だてに安心安全の欠月君を名乗ってない。

そう、つまりは──

「ちょっとこれで大名説得してきてくれない?」

そう言って、天皇からの全権委任状を手渡した。

いやー、あの陛下も良いもんくれたよ。

これがあるだけでやり易さが格段に上がる。「……はい」

落胆と安堵が混ざったような複雑な表情を浮かべる。

その後、具体的な説得方法を伝え、ちょっとした食事を用意して、それを食べて葉月のいる道場へと向かう。

「じゃあ早速だが。葉月、お前にとって剣とは何だ?」






Q ステラは欠月の事が男女のアレ的な意味で好きなの?


A そうと言えばそうだし、そうじゃないと言えばそうじゃない。今回の「あ、な、た?アレ」は、恋愛脳晦日ちゃんが仕組んだ事なので、どちらかと言えば嵌められたが、好きではないかと言われると好き。

※男女関係的な好きでは無い。

まぁ、好きになった理由は50話見れば分かるとは思うが、いわばヒーローを好きになってる感覚に近い。そっちの好感度がレベルMAX天元突破してるので、要求されたら応える。




恋愛解説

ステラ編


ゲーム聖女様

その愛は人類全てに向いていて、例え誰か一人を好いたとしても、その愛の量は変わらず、種類が変わる。

故にヤンデレとかではなく、軽いビッチと言う訳でも無く、普通の恋愛になる。


現在ステラ

恋愛関係になったモデルケースが無いので何とも言えないが、幼少期に欠月君50話のアレを見て、多少、人類はその全てが自分が愛さず守らずとも、自分達で生きれる、と幼少期時点で肩の荷を下ろしている。

故に、ゲーム中では人類全てに振り撒かれていた愛が、一人の男に集約されると考えれば結構なヤンデレである重い方


現パロ世界線的な何かifステラ

重い。

倫理観が現代とかならより重い。

その上高スペックのスパハニなので、下手な事をすると、いつの間にか手足の自由が効かなくなり、ズブズブに依存させられる。

その上外堀から埋められるので、彼女と恋愛するなら別の意味での頭脳戦になる。ゲーム的に言えば、一度でも負ける選択肢ミスると、即依存ルート。

怖い。



あ、今の面子の中で一番恋愛観ヤバいのはレイラさんです。

何でって?

恋愛観北欧神様してるからだよ。

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