「そう思えたよね」

「感じたから……でも、繋がってるように見えたのに」

「大事だから？」

「あんなに、悲しくさせてもそれ以上に─── 」

「 ───大切にしたいんじゃないかな？」

「シロもクロが好き？」

「うん。クロの方が好きだろうけど」

「ふふっ」

　我を忘れるような感情のように思えても切り替わるのを経験したら、おもい続ける事の難しさを感じてしまう。

「背中がいたくなってきたみたい」

「早めに気づけれたと思うよ」

「笑ったから……んっ、ありがとう」

　その場にとどまるのも、難しいようだ。

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