第25話 猫草とよばれるもの
明日のお出掛け前に彼女とお勉強をベッドでしている。
タブレットを使い、猫草となる種類で近所の取扱店の有無を調べてみる。雑草として自生していても、農薬が散布されている可能性や川の水の汚染の心配のあるためと勢いのある文体で書いてあったり、猫に対する優しさであふれる注意の文章がこんなにもあるのかと画面をいっぱいにするほど出てくる。
ふたりで普段の生活から離れた情報を受け取りながら、この作業を楽しんでいるのだが予想外に時間を奪われてしまう。
「猫の魅力ね」
「好きからはじまっている文章ってなんだかいいね」
「歯磨きしちゃったのに、飲みたくなる」
「うん。そういう文章だね」
何とか猫が口にしやすい植え方までを調べ、明日に必要なものは頭に入ったと思う。
真っ暗が好きなふたりは、残していたナイトシフトされた灯りを消して私が頭に残っていたのののと声にしたら、珍しく彼女が声を出して笑って私の腕をつねった。
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