第42話 楓と勉強会!
僕たちは勉強会をしよう! と言う話にはなったものの、会場をどうしようか、と言う話になっていた。
「うーん、うちはお母さんいるから恋人のふりしないといけないしなぁ」
そう、もし楓の家に行くなら恋人のふりをしないといけない。なぜかと言うと例の康太さんの事件があったからだ。「恋人と認めてください!」みたいな宣言をしてしまった。なので今、こうなっているのである。
「僕の家は大丈夫だろうけど…」
いくらなんでも恋人でもない男子の家には行きたくないだろう。理由はもちろん、襲われるかもしれないからだ。
「悠くんの家行けるの? じゃあそこでいいじゃん!」
と楓はすぐに承諾してしまった。僕は(本当に無防備すぎるな)と思いながら
「わかったよ」
と返事し、僕の家で勉強会が開かれる事となった。
そして僕の家に着いた。
「ただいまー」
そう言い、まず僕が入った。すると
「おかえりー、お兄ちゃん」
と、返事があったため、司は家にいるのだろう。
「じゃあ楓さんどうぞ」
そう言い、僕が家の中へと誘導する。
「うん、じゃあお邪魔します!」
そう元気に挨拶をして楓は家に入った。その瞬間
「え?」
と、司のいるリビングから聞こえたような気がしたが気のせいだろう。
「じゃあ、僕の部屋かリビング、どっちで勉強する?」
僕は楓に尋ねる。
「そうだね、悠君はどっちがいいと思う?」
楓はそう疑問系で返した。
「まあ、リビングには司がいるから僕の部屋で勉強するのがおすすめかな」
司がテレビかゲームをしているだろうからリビングは勉強には邪魔となる雑音が鳴り響いているだろう。と言う理由で僕は自分の部屋で勉強するのをお勧めしたわけだ。だが、警戒はされるだろうな、とは思った。
「なるほどね。まあ、悠くんの部屋でいいかな? 行こう! 案内して!」
楓は僕の部屋で勉強するのをえらんだ。
「わかった」
と言う事で僕の部屋での勉強会が始まるのだった。好きな人と二人っきりでかつ自分の部屋。自分の欲求を抑えつつ頑張って勉強をする時間が続き、たまにわからないところを教えてもらったり、教えたりしてすっかり日が落ち暗くなっていた。すると、
「ただいまーー!」
どうやら母さんが帰って来たようだ。するとしばらくがさごそした後に僕の部屋へとやって来た。
「あら、悠ったら自分のこと楓ちゃん連れ込んで何してたの?」
母さんは悪戯な笑顔を浮かべて聞いてくる。本当に母さんが想像しているようなことをしていたとしたら只事じゃないような気がするが。
「じゃあもうこんな時間だし、楓ちゃんもご飯どうぞ」
と、母さんが言ったので
「いくらなんでもそれは迷惑じゃ」
と、楓の方を見ると、(閃いた!)という顔をしていた。(え?)と思った矢先
「分かりました! ご馳走になります!」
と、彼女が言った。まさか即賛同するとは思わずに
「は!?!?」
と僕は言ってしまうのだった。
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〜後書き〜
この小説を読んでいただきありがとうございます! お陰様で星100達成しました! 本当にありがとうございます!! 読者の皆様に最大の感謝を!
これからもこの小説をよろしくお願い致します!
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