第22話 ご飯に行こう!
僕たちは最初に別れた地図の前に再度集まっていた。
悠「天野は何食べたい?」
僕は尋ねる。天野はうーんと、悩みながら地図を見ている。(その地図には食べ物屋についても書かれています)
楓「あ! これがいい!」
天野が見つけて喜んで見つけたのはとあるオムライス屋さんだった。どうやら天野はオムライスが好物らしい。
悠「わかった。僕もオムライス好きだし行こうか」
正直に言うと僕もオムライスは好きだ。卵のフワフワ感たまんないよね。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そしてオムライス屋さんに着くが約10分待ちと書いてあった。
悠「天野は先に座ってて」
天野を座らせた後、僕は待ち名簿に名前を書いて天野の隣に腰を下ろした。僕たちは少し雑談でもして時間を潰す事にした。
悠「そう言えば天野。どんなキーホルダーにしたんだ?」
楓「私はクローバーのキーホルダー買ったんだ! ほら!」
そう言って天野は笑顔でキーホルダーを見せてくる。見た目も可愛いし、どうやら気に入っているようだった。
悠「おお! いいんじゃない?」
僕がそう言ったのを聞いて天野も嬉しそうにしていた。
楓「そう言えば北村はどんなお菓子を買ったの?」
天野は尋ねてくる。
悠「森下さんチョコレート好きだって言ってたでしょ??」
楓「あー、うん」
悠「だからちょっと高級? チョコレートを買ったんだ」
そう言って僕の買ったケースを見せる。
楓「ある程度高級そう。とは予測できるけど、それだけだね」
サンプルもないし、そうなるであろう。
悠「なんか、ごめんな」
とりあえず謝っておく。
楓「気にしないで」
天野もそう言うが話題が途切れてしまった。
悠「………」
楓「………」
目があってはお互いが目を逸らし、天野が
楓「なによ?」
悠「そっちこそ」
そんな話をしていると
オム店「2名でお待ちの北村様ー」
そう呼ぶのが聞こえた。
悠「あ、はーい。」
そう言って僕らは店に入って行く。
悠「天野何食べるの?」
楓「そりゃ、オムライスっしょ!」
(僕が聞きたいのはそこじゃないよ!)と心の中で突っ込んでいると、
楓「北村こそ何食べるの?」
今度は僕に聞き返してくる。
悠「僕は今はデミグラスのオムライスが食べたい気分だからデミグラスオムライスにするかな」
ここは正直に答えてみる。
楓「んー、ケチャップも捨て難いけどデミグラスも捨て難い……どうしよー?」
ぶつぶつ天野が悩んでいる声が聞こえる。するとあ!そうだ!と言う顔をしてこちらを向いた。
楓「私とちょっとシェアしない??」
天野がそんな提案をしてきた。
悠「は!?」
つまり間接ではあるがキスできる事?そんな事を考えて顔が赤くなるのであった。
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