第16話 いつもと違う学校と呼び出し
月曜日になり、みんな学校に来ている。が、僕たちの間で大きな変化が起こっていた。
楓「北村!今日うちでゲームしない?」
この言葉を聞いた瞬間、クラスメイトの目が一瞬にして殺気のある目に変わった。そんなことを全く気にせずに天野は普通に遊ぶのを誘ってくる。僕はできるだけ小さな声で答える。
悠「いいけどね、天野。そう言うことを大声で言うと他の男子の目線が痛いからやめて!」
楓「なんでそんなに目線が集まるの?ただ遊びに誘ってるだけじゃん!」
天野はこう言うところのネジが抜けているから困る。(やれやれ)と思っていると、
澪「楓ちゃんと北村君! おっはよ!」
より一層元気な森下さんがやって来た。
楓「澪ちゃんおはよ!」
悠「森下さんおはよー」
するとすぐに光もやってきた。
光「天野さん、悠、………澪さんおはよう…」
光がそのように言う。それはそれでクラスの男子から痛々しい目線が向けられていた。僕と
天野さんは正直((え!?))となっていた。
澪「おはよう!光君っ!」
もう何が何だかわからない。僕らはこそこそ声で
悠「森下さんも普通に名前呼びしてる!?本当にあの2人何があったんだ?」
楓「わからない。きっと私たちと別れた後に何かあったんだろうね」
天野も知らないと言うことは天野の言う通りそう言うことなのだろう。
悠「それにしてもあの2人が距離を縮めるなんて意外だな」
本当に意外だった。光は僕の友達で森下さんは天野の友達。お互いの友達同士で急に名前呼びになっていたのだ。そりゃ誰でも驚くよね。
楓「ええ、ほんとうに。私の方から澪ちゃんから聞いてみるね!」
どうやら天野はなんでか聞くようだ。僕にはそんな勇気がないので
悠「光には聞かなくていいよね?」
確認をとる。
楓「まあ、無理というのなら別にいいよ」
まあ天野の方としては聞いてほしかっただろうが流石にまだ友達になったばかりだし、元々友達付き合いが短い方で色々と不足しているので大事な友達を失いたくない。
結果としては何も聞き出せなかったようだ。
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そして放課後。僕は帰る為に靴箱に来ていた。が、そこで見慣れない手紙を見つける。
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北村君へ
あなたに伝えたいことがあります
今すぐ校舎裏に来てください
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鈍い僕はこれがラブレターだとはわからずに校舎裏に向かった。
そこにはクラスメイトである柳 美乃梨さんがいた。僕は思わず見てしまった。由美さんを超えるほどの大きな果実を。だが、そんなことを気にせず話し始める。
美「まずは北村君。ここに来てくれてありがたう」
彼女の声は震えている。と言うか身体中が震えている。そして果実が少し揺れているので思わず目がいってしまうが、(見てはいけない。自分の本能がそう語っている)なんとか自分を押さえ込み話を聞く体制をとる。
悠「う、うん」
なんとか答える。
美「え、えっと、」
柳さんは言おうとするけど、言葉が出ないようだ。そりゃ告白なんだから緊張するよね。でもなんで北村君は気づかないんだろう。
だがここでついにあの言葉が出る!
美「わ、私とお付き合いしてください!!」
悠「え…?」
次回告白返答編!
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