森のゴブリンと魔法書

 空から光の柱が落ちてきて目の前が真っ白になったと思ったら、祠はきれいさっぱり跡形もなく消えてしまっていた。


 私はしょぼしょぼとまばたきをしながら、あらためて周囲を見渡した。あたりに満ちていた神秘的な空気はどこかにいってしまって、陰鬱なほどに深い森がいっぱいに広がっている。



 濃密な緑の香りがする風、あたたかな日差し、足の裏に感じるごつごつとした大地。そのどれもがこれが夢まぼろしなんかじゃないことを告げていた。


 ――ええと、どうしてこうなったんだっけ?


 バッグの一番奥に赤パックを大事にしまうと、私はこれまでのことを思い出そうとした。


 いつものように仕事を終えて電車に乗って、そのままうとうとしてしまって……目を覚ましたらこの祠の前にいた。


 ただそれだけ。死んでもいないし神さまにも会っていない。召喚されたとかそんなのでもなさそう。


 ……ふつうは、トラックにひかれるとか、過労死するとか、そういうプロセスがあってしかるべきだと思うんだけど。


 ふらっと何かの間違えで、たまたま、何の理由もなく、ここに来てしまった感がある。どうして道に迷うような軽いノリで異世界(?)に来てしまったのか。


 ――っていうか、帰れるの、これ? たとえばメニューウインドウを開いたらログアウトの項目があったり?


 なにかおかしなものがないかと探してみると、視界の端っこに奇妙なものがあった。


 ……「▼」だ。ほら、あの、ゲームによくある次を読む的なアレ。


 視界の右下にこっそりと居すわっていた▼を意識すると、見慣れたカードが目の前にずらっと並んだ。ステータスや効果が微妙に違うものもあるけど、MMとだいたい同じだ。

 

 私は先頭にあったカードに目を留めた。


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『幼竜の見習い魔導士ソーサラー「ティア」』

種類:PC

レア度:-

種族:ドラゴニュート

属性:なし

AP0/HP1

スキル:『睡蓮(L)』『黄金の茨道(L)』『多言語理解(UC)』

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 中学生くらいの小柄な少女がカードに描かれている。わたあめというか綿毛というか、ぽわぽわしたド派手な髪と、コスプレのような黒のローブ。


 私が設定した容姿なのは間違いないのだけれど、なんでこんなにろりろりしてるのだろう。26歳にしたはずなんだけど。


 しげしげとカードを見てみる。くるんと巻いた一対のツノに、うすい鱗に覆われた尖った耳。それに太くて長いしっぽ。どれもドラゴニュートの特徴だ。


 あっ、と私は声を上げた。ドラゴニュートは千年以上も生きる長命の種族だ。26歳なんてまだまだ子供……!


 私は自分の体のあちこちを触ってため息をついた。ぺったんこな現実を受け入れるしかない。


 ――なんとも頼りない体だけれど、よぼよぼのおばあちゃんよりかはいいか……。


 気持ちを切り替えて、とりあえず現状を確認する。


 デッキには『パン』『チーズ』『水筒』などのアイテムカードがいくつかあった。アイテムカードは使い捨てだけれど、マナがなくても使用できる便利なカードだ。


 試しに『水筒』のカードを使用してみると、澄んだ水が入った革製の水筒が出てきた。


 一口飲んでみる。……うん、ぬるいけど普通の水だ。


 ほかにもアーティファクトカードの『テント』や『ランタン』、『マナコンロ』などなど、キャンプができそうなものがそろっている。


 よかった。このまま野垂れ死にするなんてことはなさそう。


 ほっとしたところで、私はとんでもないことに気づいてしまった。


 デッキのカードをどんなにめくっても、一緒に戦ってくれる仲間を召喚するサモンカードや、ほかのカードを使うための前提になる土地カードが1枚もない。


 とくに土地カードがないのは致命的だ。


 MMにおいて、すべてのカードをつかうためのコスト――『マナ』を生み出してくれるカードが土地カードだ。


 幸いにも私は(白)を生み出すスキル『睡蓮』を持っているから、1コストのカードなら使えるけれど、1コストのカードでできることなんてしれている。


 デッキには強力なカードもいくつかあるのに、これじゃ宝の持ち腐れだ。なんとかして土地カードを手に入れないと……。


 ――そうだ! 購入だ!


 私はデッキを閉じてメインメニューに戻ると、『パック購入』の項目を選択した。デッキに『1000AU』のカードが10枚あることは把握済み。このAUで新しいカードパックを買えばいい。


 やっぱりTCGの何が楽しいって、パックを剥くときだよね。


 私は鼻歌まじりに、カードパック購入を選択しようとして……あれ? 選択できない。なんどやっても反応がない。


「あ、あああああ!! そうだ、スキル『黄金の茨道』!!」


 ―――『黄金の茨道』:AUでのカードパック購入が不可能になる。


 このスキルの効果で、私はカードを購入できない。永遠に。


 ……あれ、これって詰んでる??


 呆然自失のままデッキのカードをぱらぱらとスワイプしていると、見たことがないカードが2枚あった。


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『空白のカード』

種類:スペル

レア度:-

必要マナ:なし

効果:なし

CT:5s

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 効果のないスペル?


 それにこのCTってなんだろう。


 MMにこんな項目は無かったぞ?


 もう一枚も、さっぱりわからない。


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『忘れられた大地』

種類:土地/スペル

レア度:-

必要マナ:なし

効果:この土地カードはマナを生み出していない。

CT:1h

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 もしかするとクエスト用のカードかもしれない。一人プレイ用のストーリーモードを進めていると、たまにクエスト進行の鍵になる効果の無いカードを入手することがあるのだ。


 ……そうだ、クエストという方法があった!


 クエストを達成すると、報酬としてカードパックが貰えることがある。パックの購入は無理でも、クエストをクリアしていけばカードが手に入るかも!

 

 よし、ならばクエストだ。とにかく私はクエストをクリアして、足りないカードをかき集めなきゃ。


 クエストが発生する場所と言えば……やっぱり人の集まる町だよね。いま持っている食料が尽きる前に町を探さないと。


 目的が決まった私は、この世界で最初の一歩を踏み出した。





 根っこや倒木につまづいたり、通せんぼする枝をはらいのけたりして獣道を進むこと1時間。私にはちょっとした変化が起きていた。


 あちこちに見える淡い光はなんだろうと不思議に思っていたら、いつのまにか、木の裏側や茂みの奥などの目に見えないところに隠れた光まで感じ取れるようになっていた。


 意識すると、木々からは緑の光が、流れる小川からは青の光が、そして自分からは白色の強い輝きを感じる。


「もしかして、これってマナ……?」


 マナとはすべての力の源だ。生命でありエネルギー、そしていわゆる魔力でもある。マナがなければスぺルを唱えることも、サモンを召喚することもできない。


 本当にMMの世界に来てしまったことを実感しながら私は歩調を早めた。


 コツをつかんだのか、それとも見習いとはいえソーサラーだからか。道中、私のマナ感知の能力はめきめきと上達した。


 すこし緑のマナが濃い所を見つけて茂みに入ってみれば、ほら、あった。キイチゴのようなものがたくさん実った木がすぐに見つかった。


 ……美味しい!


 ひとつ口に入れると、思ったよりずっと甘い。ひとつ、もうひとつと口に入れたところで、私はぴたりと手を止めた。なにやら背後に不穏な気配がある。


 一つ分の緑のマナを持った何かが、倒木の陰から私を盗み見ている。こんな森で緑マナ1の生き物というと、おそらくあいつだ。


 ……出てくるなら出てこい!

 

 身構える私の前に、小さな人影が飛び出す。尖った鼻と耳に、ジャガイモみたいな頭。丸い胴体からひょろっと生えた腕の先には、木製のこん棒がある。


 私が格下だと思っているのだろうか。その亜人のモンスターは下品な笑みを浮かべてじりじりと私に近づいてくる。


 ――おおぅ……。な、なんて、古典的なゴブリン!


 ゴブリンはAP1/HP1のザ・雑魚だけれど、悲しいかな、AP0の私ではダメージを与えられない。


 初めてみるゴブリンに感動しつつも、私はデッキからカードを探した。


 親の顔より見慣れたといっても過言ではない、基礎中の基礎スペル。


 必要マナは無色1。とりあえず何色でもいいのでマナがひとつあれば使用できるコモンの攻撃スペル――


「『マナショット』!」


 それっぽくかまえた手からピンポン玉ほどの光の玉が飛び出したと思ったら、その直後にはゴブリンの顔半分がはじけ飛んでいた。


 うわ……。1マナでこの威力なの……!?


 スペルを放った手をぢっと見る。もし6マナの『最後の聖戦』なんかを唱えたらどうなるのだろう。私は乾いた笑みを浮かべた。

 

 そうこうしているうちに、奥からさらに2匹のゴブリンが出てきていた。目の前で仲間がミンチにされたというのに恐れず向かってくるなんて、よほど腹が減っているのだろうか。


されど私とて生きねばならぬ。かかってくる火の粉は払わねば。いいでしょう、このソーサラーティアがお相手いたす!


「マナの光よ、我にあだなす敵を貫け!『マナショット!』」


 わざわざ必要のない詠唱までつけたのに、かっこよくかまえた私の手のひらからは何も出てこない。恐怖に歪んでいたゴブリンの顔が嘲笑へと変わる。


「あ、あり……? 『マナショット』!」


 不発。いまも私からは、間違いなく白マナが1つ発生している。必要マナは足りているはずなのに。


 と、そこで私は、『マナショット』に見慣れないテキストがついていることに気づいた。


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『マナショット』

種類:スペル

レア度:C

必要マナ:(無)

属性:なし

効果:対象にダメージを1点与える。

CT:60s(詠唱可能まであと30s)

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 CT……? ああ、クールタイムってこと!? そんなのMMにはなかったよね!?


 とにかく『マナショット』はあと30秒は使えないらしい。


 慌てふためく私をみてゴブリンはにたりと笑う。それなりに知恵はあるようで、私がスペルを連発できないと分かると左右に分かれて攻めてきた。


 地味にこれは私に刺さった。白1マナだけで使用できる攻撃スペルは、『マナショット』の他に1枚しかない。それを使って1匹を倒しても、もう1匹にやられてしまう。


 ――そ、そうだ、サモンだ!


 スペルでダメージを与えあうだけがMMの対戦じゃない。サモンと呼ばれるキャラやモンスターを召喚して戦ってもらうこともできる。


 って、サモンカード持ってないじゃん!! だれだよこの初期デッキを用意したやつ!!


 逃げるしかない。私はゴブリンに背を向けると脱兎のごとく走りだした。けれどもすぐにでこぼことした地面に足をとられ、つんのめって派手に転がる。


「いたた……。――え?」


 顔を上げると、こん棒を振り上げたゴブリンが目の前にいた。口から飛び出した不格好な牙から、ぽたりとよだれが落ちてくる……。


 ゴブリンのAPは1。私のHPは1。一発でも当たれば……。


 ――嫌だ! 死にたくない!! なにか、なにかこの場を切り抜ける方法は――!?


 脳裏をよぎったのは、あの赤パックだった。


「お願い、レジェンダリー……!」


 藁にもすがる思いでパックを開けると、ぽん、と何か出てきた。


 大ぶりな分厚い辞典にしか見えないそれは、ふわふわとたよりなく宙に浮いている。


 てっきり聖戦士のようなサモンが颯爽と召喚されて、ばっさばっさとゴブリンを切り捨ててくれると思っていたのに....。


 ゴブリンもいきなり現れた正体不明に困惑しているようだったが、とりあえず殴ってみることにしたようだ。


 こん棒の一撃を意外にもひらりと身軽に避けた本は、上質な革張りの表紙に妙に古くさい顔文字を浮かばせた。

 

「ぬっ!? なんだゴブリンか(-"-)」


 うわ。本がしゃべった!? しかも渋いおじさまの声である。


 本はひらりひらりとゴブリンの攻撃を避けながら、私へと話しかけてくる。


「マスター、この小鬼は倒しても良いのか?」


「あ……、は、はい、お願いします……!」


「あいわかった。我に任せよ」


 風もないのにぱらぱらとページがめくれる。そこに記されていたのは、白マナ1のスペル『レイ』だ。


 放たれた白いレーザー光がゴブリンを真っ二つにする。ずるっと滑り落ちた仲間の上半身をみて、もう1匹のゴブリンは悲鳴を上げた。


「何をほおけておるのだ。小鬼に逃げられるぞ。奴らは執念深い。憂いを残したくないなら倒しておけ」


 あっけにとられていた私は、あわててもう1匹の背中に狙いを定める。


「――『マナショット』」


 光弾がゴブリンの頭を射抜くと、本は私の周りをくるくると回りながら満足そうに言った。


「急所を一撃とは筋がよい。さすが我を召喚するだけのことはある(*´∀`*)」


「ど、どうも……。その、もしかして、あなたは『鍵たる魔法書』さん……?」


「いかにも。我は『アルス・ノトリア』。鍵たる魔法書と呼ぶものもいる」

 

 デッキを確認すると虹色に輝くカードがたしかに増えていた。


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『鍵たる魔法書「アルス・ノトリア」』

種類:サモン/アーティファクト(ネームド)

種族:無生物

レア度:レジェンダリー

拘束マナ:なし

属性:黒

AP1/HP1

再召喚CT:0

スキル:

『マスタースペル』:このサモンは、プレイヤーのデッキにあるスペルから必要マナを満たしているものを1枚を選び、そのカードのCTを無視して使用する。CT:1h(再使用可能まで59m15s)


『アイテム使用』:このサモンは、プレイヤーのデッキにあるアイテムカードを使用できる。


『不滅』:このサモンは、いかなるカードの効果でも破壊されない。


『装備化』:このカードはAP+1の装備カードになる。このカードを装備したプレイヤーもしくはサモンは、『使用するすべてのカードとスキルの必要マナを-1する』を得る。-1するマナの色は任意に選択できる。


 とある田舎の古本屋でこの本を手に取ったとき、彼はまだ3歳だった。――ソーサラーの英雄譚、第3章から抜粋

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 なんてぶっ壊れ性能……! これが、『鍵たる魔法書「アルス・ノトリア」』……!!


 ネームドだから場に1体しか召喚できないし、破壊されないとはいえ寂しいステータスだ。だけど、スキルが豪華すぎる!!


「――すごい!! すごいよ『アルス・ノトリア』!! ――私のレジェンダリー!!」


 思わず私は『アルス・ノトリア』を抱きしめてくるくると回った。ひとしきり喜んでいると、


「こ、これ、固い胸を押し付けるでない……」


 と、苦情があって、私は我に返った。


「ご、ごめん。それより、いろいろ聞きたいことがあるんだけど……」


「我に分かることなら答えよう、マスター」


 質問をする前に現状を伝えておく必要があると思った私は、これまでのことを隠さず話すことにした。


「異世界から来た……とな。ふむ、ありえない話ではない」


 違う世界からこの世界に迷い込んだという荒唐無稽な話だったのに、『アルス・ノトリア』は信じてくれたようだった。


「ふうむ。それは心細かろう。しかし、人の住む町か……。我にもここがどこなのかはわからぬ。町が近くにあれば良いのだが」


 何かを考えるようにふらふらとあたりを飛んでいた『アルス・ノトリア』が、大木のそばで咲いていた花の上で止まった。


「この花を見てみろ」


「どうしたの『アルス・ノトリア』?」


「アルでよい。ティアは我のマスターなのだからな。それに『アルス・ノトリア』の名は良くも悪くも目立とう」


「そ、そう? じゃあ、アル、その花がどうしたの?」


 遠目ではなんてことのない赤い花だが、近くで見ると花びらから陽炎が上がっている。植物なのに少量の赤マナを発散させているようだ。


「これは『火打ち草』だ。一部の薬品の材料として重宝されているのだが、ここを見てみろ」


 その花のまわりに、丁寧に掘り返されたあとがいくつかあった。あきらかに人の手によるものだ。


「誰かが『火打ち草』を採取して行ったのかな」


 あたりを見回してみると、今にも消えそうなほのかな赤マナが点々と森の奥へと続いている。


「火打ち草が残したマナだ。あの跡をたどれば町にたどりつくやもしれん」


 道しるべの赤マナが完全に消えないうちにと急ぐ私を、アルが引き留めた。


「まてマスター。戦利品を持っていかぬのか?」


「戦利品?」


「ゴブリンの事だ。そう良いものではないが、売れば多少の金にはなろう」


「ええっ!? 持っていくって、重いし、ぐちゃぐちゃだよ?」


「我を召喚できる腕前ならば、マジックバッグや収納スペルのひとつくらい持っているであろう(´Д`)?」


 マジックバッグ! でた、定番の異世界便利アイテム! でもそんな物があったかしらん。デッキを探ると、一枚のカードが自己主張するように点滅している。用途がわからなかった『空白のカード』だ。


「……『空白のカード』」


 ためしに詠唱してみると、ゴブリンの死体が綺麗に消えて、代わりにカードが1枚、デッキに追加された。


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『ゴブリンの死体』

種類:アイテム

レア度:C

説明:ゴブリンの死体。煮ても焼いても食えないが、畑の肥料の材料くらいにはなる。

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 私は少しばかり興奮していた。この『空白のカード』の効果って……。


 試しに私は『火打ち草』を対象にして『空白のカード』を詠唱してみた。するとやはり『火打ち草』は跡形もなく消えて、私のデッキに加わっている。


 ――この『空白のカード』は、この世界にあるものをカードにしてしまうカードなんだ!!


「そんな短い詠唱で収納スペルを発動するとは大したものだ。……ん? どうしたのだ、マスター」


「ん、んふふふ……」


 思わず笑みがこぼれてしまう。――これは、いわゆるチートではないのか!?


「……マ、マスター(;^ω^)?」


「楽しくなってきた!! 行くよ、アル!!」


 足取りも軽く、私は『火打ち草』が放つ赤マナの残り香を頼りにけもの道をずんずん進んでいった。

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