第375話 えびえびしすたーず「秋刀魚と大根おろし」

「お姉ちゃん。お昼ご飯は秋刀魚の塩焼きでどう?」

「我が妹よ。なぜバーベキュー用の屋外用コンロと飯盒に木炭を詰めた袋をまとめて背中で背負っているのだ?」

「お姉ちゃん。その食材と氷がたっぷり入っている保冷箱を学校まで持ってほしいの」

「我が妹よ。この想像したより重い保冷箱に何が入っているのだ!?」

「お姉ちゃん。美味しいものを食べるためには努力が必要なこともあるのよ」

「我が妹よ。これでは、教科書とかどうやって持っていくのだ!?」

「お姉ちゃん。いつも学校に置いて行っているじゃない」

「我が妹よ。これでは、学校に行くというよりキャンプに行くみたいじゃないか!?」

「お姉ちゃん。秋刀魚を焼くには、秋空が見渡せる広い屋外の敷地がいるのよ」

「我が妹よ。お姉ちゃんには何が何だかわからないぞ!?」

「お姉ちゃん。私には、学校の校庭しか秋刀魚を焼くのに適切な場所が思いつかなかったのよ」

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