踏み込みすぎない繊細な友情 これが現代のハードボイルドなのかも…

主人公の「探偵」は「ハードボイルドを気取ったやや孤独な普通の大学生」であり、依頼された事件も日常に起こった違和感を少しずつ解いていくストーリーです。

しかし私はこの物語に登場する十代後半の少女たちの「相手を気遣うがゆえに互いに踏み込みすぎない」という繊細さにある種の痛みや渇きを感じ、そこがまさに「現代におけるハードボイルド」なのではないかと感じました。

少し皮肉なユーモアを交えながらもラストに響く「ややビター」な雰囲気。
そこを噛みしめながら読んで戴きたい作品です。

その他のおすすめレビュー

小海倫さんの他のおすすめレビュー2,202