第87話 ex. 好きな能力
教室にて、いつものメンバーで集まる。
いつものメンバーとは”速度変化”の流星、”衝撃”の仙撃、”部分硬化”の英田、”幻影”の尾藤、”透明化”の重山、そして”超力”の俺だ。
「あーあ、”部分硬化”なんて能力じゃなくて、どうせなら透視とかの方が良かったなー」
英田が愚痴を言っている。
「それなら”運”とかもよくないか?宝くじとか当たるかも!」
「そんな能力あるのかよ」
尾藤に対して重山が突っ込んでいる。
「俺は”瞬間移動”だな。それなら授業が始まる5秒前まで寝てられるし!」
仙撃がバカなことを言っている。
「”魅力”なんて能力あったら面白いね、モテモテなのかな?」
流星が可愛いことを言っている。
「確か、B組の担任の先生ってそんな能力だった気が・・・」
「まじかよ!」
「まああの先生ならそんなのなしでもモテそうだけどな」
「ちょっと待て!じゃあ能力が2つ使えるならどうする!?」
英田が急に立ち上がって仕切り始める。
「そんなの”透視”と”望遠”に決まってんだろ!」
尾藤が即答した。
完全にやましい気持ちからきてるだろ、それは。
「鳴神は?」
「・・・俺は”疲労回復”と”精神安定”だよ。これなら女の子がリラックスしにやってくるだろ?」
「その手があったか!」「さすが鳴神!」
謎の関心の声があがる。
だが、我ながら名案だ。
「それはない!」
仙撃が大きな声で言う。
「男なら”筋肉増大”と”無限スタミナ”だろ?」
「やだよそんなの・・・」「なんだよその能力」
全員から総ツッコミが入る。
「流星は?」
流星にバトンを渡す。
「僕は・・・”空腹”と”即睡眠”かな。これならお腹いっぱい食べられてすぐ寝て気持ちいし」
可愛い答えが返ってきた。
「お前は可愛いな!」
流星が英田に肩を組まれてからかわれている。
「やっぱ”透視”と”望遠”だよなー」
男同士の議題は尽きない・・・
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