第17話 鉱山ダンジョンでレアアイテムを量産してます
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イグライト鉱山に到達! オリハルコンを手に入れた!
効果:貴重な鉱石。鍛冶屋に持っていこう。
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「ミリータちゃん! オリハルコンだって!」
「ふぉおおおぉぉーー! ラダマイトほど幻じゃねえけど、世界七大ダンジョンでしか手に入らねぇやつだ!」
ミリータちゃんによれば、オリハルコンはかなり応用が利く鉱石らしい。
武器や防具だけじゃなく、アクセサリに組み込むことであらゆる効果を得られる。
もうこれだけでも大収穫だけど本番はこれからだ。
「ダンジョンマップによると、この位置にお宝が……でもこっちも捨てがたい」
「効率よく進むだ。オラに任せな。ドワーフは地の民、こんな鉱山で迷うことない」
ミリータちゃんのおかげで、順路が確定した。
ダンジョンマップがなかったらこれもできなかったどころか、一生出られない。
サクサクと進んで一つ目のお宝はミスリル鉱石。
そこまでレアじゃないけど、中堅冒険者なら誰でも欲しがる優秀な鉱石だ。
魔法のポーチに放り込んで、私達は段々とテンションが上がってきた。
「魔物とか出ないかなー」
「確かここには……あっ!」
やってきたのはずんぐりむっくりなゴーレム達。
鉱山らしい雰囲気が出てきた。
「ゴーレムきたぁーーーー!」
「ぶち殺すだ! アレも鉱石に変えるだ!」
「ウ……」
あまりのテンションにゴーレムがちょっと引いてる?
気のせい、気のせい。
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新たなミッションが発生!
・ミスリルゴーレムを1匹討伐する。報酬:攻撃の実×10
・アイアンゴーレムを1匹討伐する。報酬:防御の実×10
・スカルワーカーを10匹討伐する。報酬:魔法のつるはし
・マインクラウドを13匹討伐する。報酬:魔防の実×10
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「報酬ききききたたたたぁーーーーー!」
「おおお、落ち着いて冷静にぶち殺すだ!」
ゴーレムに続いて、作業服を着てヘルメットをかぶったゾンビがのっそりとたくさんやってきた。
ガス状の魔物もゆらゆらと漂っていて、あれは火宿りの杖でいけるかな?
「ふぅんぬりゃぁぁーーーー!」
ゴーレムはさすがにちょっと硬いけど、ミリータちゃんのハンマーで一撃で叩き潰された。
私はスカルワーカーとマインクラウドに向けて火の玉を連打。
どっちも動きがノロくてあっという間に討伐してしまった。
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ミッションクリア!
攻撃の実×10を手に入れた!
防御の実×10を手に入れた!
魔防の実×10を手に入れた!
魔法のつるはしを手に入れた!
効果:発掘すると高確率で鉱石が手に入る。
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「ミリータちゃん、魔防の実を食べて」
「じゃあ、遠慮なくいただくだ」
ミリータちゃんの低い魔防は私が手に入れた実で補うことにしている。
攻撃、防御の実なんかは私優先だ。
何せレベルアップでのステータスアップがしょぼいから、これはしょうがない。
ミリータちゃんはレベルアップだけでもガンガン上がっていくから羨ましいのなんのって。
「ん、こっちから人の声が聴こえねえか?」
「そう? もしかしたら誰か遭難してるのかな?」
少し寄り道をしてみると、傷ついた冒険者らしき人達がいた。
一人は立ち上がれないほどの怪我を負っていて、危ない状態に見える。
私達の登場に驚いて一瞬だけ身構えた。
「……人間にドワーフ? 冒険者か?」
「怪我人がいるみたいだね。ちょっと待っててね。ヒールヒールヒールヒールヒール!」
私はヒールリングで全員の怪我を癒した。
一人は立ち上がれるまで回復してくれたから、こりゃすごいアイテムだ。
ヒール単体の回復量は少なくても連打できる。
この異常事態に冒険者達はお礼も忘れて、ただ唖然としていた。
「そ、そんなにヒールを使って大丈夫か?」
「別名魔力タンクと呼ばれてるから心配ないよ」
「治癒師にも魔導士にも見えないが……」
「いいからいいから。それより脱出するでしょ?」
ミリータちゃんが手書きで地図を描いて冒険者に手渡す。
しかも丁寧に左、右、真ん中と分岐の正解を順番で書いてくれていた。
さすが地の民が成せる技だ。私一人じゃこうはいかなかったな。
「ほれ! これで出られるはずだ!」
「すまない。何者かわからないが、この礼は必ずさせてくれ。俺達は近くのエイシェインの町にいる」
冒険者達は何度もお礼を言って脱出を目指していった。
私達は私達でまだ探索を続けることにする。
まだまだこの鉱山には手つかずのお宝があるのはわかっているからね。
「魔法のつるはしも試しながら進もうか。どれ……」
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ラダマイト鉱石を手に入れた!
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「ま、ま、幻が……」
「おおお、魔法のつるはしで掘るとあらゆる鉱石を発掘できるっつう伝説だ……本当だっただなぁ」
さすがに一発目からこれは運が良すぎるのでは?
こういうのは何回か試して検証しないといけない。
もう一回。
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ラダマイト鉱石を手に入れた!
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「あの、もしもし?」
幻の鉱石が量産されていく。
これをばらまいたら英雄に導かれし者も量産できるのでは?
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