第165話 (ミュウの)実家前にて カイトside

~数時間前~


フローラ邸の前に1つの馬車が来た

その中にいるのはミュウ達ではなく、カイト達だ。


「カイト様?本日はどの様なご用件で?」


門を守っている人がカイトに声をかける

今日カイト達が来るとは聞いていなかったのだ。


「義父様はいらっしゃるか?」


「は?」


「ミュウの父はいるか?と聞いているんだ。」


少しイライラした様子で答えるカイト

一体何が何なのかわからない門兵はあたふたしながらも、カイトの質問に答える。


「あの方はいらっしゃりません」


「は?」


「3年前、フローラ夫人の(元ですけど)旦那様は他の方との不倫が発覚し雲隠れしました、現在も捜索はしていますが…」


「え?」


「まさか、ご存じありませんでしたか?」


「あ…ああ、その人に急遽用事があったので、この様な形に…」


予想外のアクシデントに戸惑うカイトだが、すぐに冷静さを取り戻す。


「兎に角、中に入らせてくれないか?」


「しかし、我々の判断ではなんとも…」


ここの主人がカイトが事前に来る事を知らせていれば、門兵はこんな事はしないが、許可も何も取っていない状況で入らせる事は出来ない。


「カイトお兄ちゃんが来たと言えば、入った所で文句は言われないのでは?」


「君は?」


「私はカイトお兄ちゃんの彼女の1人よ」


「そう言う事だ、君達には用はないんだ、さっさと消えろ。」


そう言って入ろうとするので門兵は慌てて止めに入る。


「なんだよ…」


「ですから!我々にも生活が掛かっているのです!やめてください!」


「貴方達の生活なんてどうでも良いわよ。」


「そうだな、メグミの言う通りお前らの生活よりも僕達の方が大事だ。」


「そ…そんなぁ…」


落胆の様子を見せるが、それでも行かせないのは、せめてもの抵抗だろう、そんな彼らに苛立ちを覚えたカイトは護身用の剣を抜き門兵に斬りかかろうとする。


「うるさいから、死ね、ゴミクズ」


「ひっ!?」


「待ちなさい!」


すんでのところでまったの声がかかり、カイトは剣を止める。


「貴女は…?」


アイは突然現れた人物に声をかける


「ミュウの母です、カイト•クルージー、私の家で何をしようとしているのですか?」


「例え勇者であろうと、許しませんよ?」


庭園から歩いてくるのはミュウ母とメイドのメイル、ミュウ母の手には手紙があり、それは見覚えがある物だった。


「っ!?それは」


「はい、貴方が私の"元"夫に宛てた手紙です。」


手紙が届いるなら好都合、そう思ったカイトはミュウ母に話しかける。


「それなら話が早い、ミュウとの婚約を正式なものにしてくれ、あの平民のせいでミュウは洗脳されているんだ。」


「洗脳されている?」


カイトの言葉には信憑性がない為、メイルは頭を捻らせる


「ちょっと!カイトお兄ちゃんの言葉が信じられないの!」


「…貴女達は?」


話を信じないミュウ母達にアイは文句を言う

すると冷ややかな目でアイ達を見てくる。


「紹介するよ、僕の彼女達だ」


「彼女?」


カイトの"彼女"と言う言葉にメイルはピクッと反応する。


「ええ、アイよ」


「メグミよ」


「サユリよ、覚えておいて」


とても馴れ馴れしい感じだが、メイルはそれをスルーする。


「貴方、ミュウ様と婚約なさるのですよね?」


「そうだが?」


「なのに何故他に女を平気で作っているのですか?」


ミュウと付き合ってもいないのにいきなり正式に婚約しろと言ってきて、しかもすでに別の女性と付き合っているなんて、普通に考えて頭がおかしい。


「何故?…僕は勇者の前に貴族だ、跡継ぎのために沢山の女性が必要だろ?それにミュウはこれくらい了承さてくれるさ。」


(そんな訳ないだろ、ミュウ様は既に婚約者がいる、しかもあそこまで相思相愛の男と)


とメイルは心の中で愚痴る、ここで言ったところで意味がないからだ。


「それで?ミュウはどこだい?」


そう言って辺りをキョロキョロ見渡す

まさか実家にいると思っているのだろうか?

不思議に思っていると、ミュウの母が口を開く。


「ミュウなら、エイトと言う男と婚約しているし、ここにはいないわ。」


「…は?」


ミュウの母の言葉にカイトは驚愕する。


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寝取られ?小説を読んだのですが、

幼馴染みと付き合っている

性的な事はしていない

間男「処女は嫌われる」

  「練習してあげる」

で本当に彼氏の為にと思って他の男と肉体関係を持って間男の方が好きなる

みたいな展開って現実でもあるんですかね?




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