第163話 遅き者 カイトside
~翌日~
「よし、これで準備は大丈夫だ」
「カイト君、それは?」
昨日卒業兼解放祝いとして、散財の限りを尽くしたカイト達は次の日の昼方まで熟睡していた。
「ああ、メグミか…これかい?これはミュウは父に宛てた手紙さ」
「手紙?」
「ああ、昨日言ったろ頭を使うって」
つまり頭を使った結果、これに至ったと言うわけだ、あまりにも簡単な考えだが、カイトにとっては難しい事らしい。
「流石ねカイト君、それで内容はなんなの?」
「ああ、正式に僕の婚約者になってもらう為にそうして欲しいと書いたんだ…昨日メグミにも言ったろ?」
「そうだったわね、昨日浮かれすぎて忘れちゃってたわ。」
事実、昨日はまさに乱交パーティと言っては過言ではないほど、乱れに乱れ、産まれた姿で寝ている者が多い。
実際にメグミも下半身に白い液体をつけながらカイトに歩み寄っている。
カイトの下半身も3年間の月日でだいぶ癒えて、実に3年ぶりに煩悩のままに乱れに乱れた
「取り敢えず、これで一安心だな」
手紙を書き終えると背伸びをする
疲れが溜まっているのだろう、下に血が溜まり、また突起物が大きくなる
「お疲れ様」
そう言うとメグミはカイトが手紙を書く為に座っていた椅子の下に入り、突起物を口の中に入れる。
穢らしい水滴音が響き渡り、口の中に白い液体が入ると美味しそうに咀嚼しながら飲み込む。
「メグミもお疲れ様、僕はもう一眠りしてくるから、服を着てこれを出して来てくれないか?」
「わかったわ」
カイトは椅子から立ち上がり、自分の寝室に向かう、メグミはカイトの指示通り、服を着て外に出る。
もしカイトの命令で裸で外に出ろと命令されたら喜んで行くだろう。
「ふう、これであのモブも死ぬなぁ」
カイトもミュウも貴族であり、エイトは平民だ、しかもカイトと言う婚約者がミュウにはいながら、エイトはそれを奪い取り、不貞行為にも及んでいる。
ミュウの父が"生きていれば"エイトは間違いなく拷問した後殺すだろう
そうなる事がとても嬉しいのかカイトは気分良く自室に入る。
約3年ぶりの我が家のベット
あの寮での地獄の生活から解放されて
カイトは有頂天となっていた。
「はあ!楽しみだなぁ!」
ベットにダイブして、子供の様にはしゃぐ
まるでアリの巣に水を入れる子供の様に残酷に笑う
「きっと手紙は早くて明日には届くだろう、そうしたら明後日にはその連絡が来るって事だ。」
そうなれば、すぐにでもミュウの家に行き正式な婚約発表をしよう、絶対にミュウは洗脳が解けて、心から喜ぶだろう。
絶望し、泣き崩れる負け犬のモブの姿を見ながら、惨めな男を足で踏みつけて泥沼に沈めよう。
「ゴミはゴミ箱に入れないとなw」
そう浮かれながら、疲れが溜まっているのだろう、すぐに寝息を立てて夢の中に行く。
夢の中では妄想が現実となり
自分が勝っている姿を見て、カイトはさらに喜ぶ。
「やはり僕は全てにおいて完璧な男なんだ、この世界の主人公は僕!僕に逆らうモブは惨めに無様に死ぬのが相応しい!ぶひゃひゃひゃひゃwwwwwwwwww」
そう高らかに叫び、周りにはアイ、メグミ、サユリ、ミュウ、シルフィ、アリアンが裸でカイトに抱きついている。
それを見て泣きながら叫ぶエイトの目の前でミュウ達を犯し、絶望の淵に叩き落とす。
そんなまさに"夢の様"な絶頂を味わい…そして数日後、ミュウの父からの返事が来ない事に不審を思ったカイトがミュウの実家に行き…絶望の淵に落とされる。
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学園編は後もう少しだけ続きます。
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