第144話 朝の食事にて
「あら…美味しい」
「…気に入ってくださり…光栄です」
「…うん…美味しい…よね」
次の朝、エイトは朝食を作る為にメイド達と共に厨房に入った。
勿論衛生面も考え、靴は履き替え、手を洗い
身体もしっかりと洗った。
(流石にミュウと交わったままは不味い)
「本当に…英雄じゃなかったら料理人として生きていけますよ、エイトさん。」
「シルフィの言う通り貴方…何者?」
「本当に…何なんだ…でしょうね?…不思議ですわ、メイルやシルフィにここまで言わせるなんて…」
アリアンも素になってしまうほどの料理スキル、ミュウの母も絶賛する程の力はまさに英雄の力かもしれない…?
「…褒めてくださるのは光栄なのですが…」
「あの…お母様?」
「はい?」
エイトとミュウは昨日の夜が原因でミュウの母にこっ酷く叱られ、ただいまミュウの母の横で正座している
「あの…足が痺れ始めてきまして…」
「反省…しましたので…そろそろ…」
「メイル」
「はい」
ミュウの母は何食わぬ顔でメイルを呼び
2人の足をつつく
その瞬間、2人は痺れる足で悶える
「「ひぐぅぅぅぅ!?」」
「本当に、"アレの"後始末を一体誰がやったと思っているんすかね?」
エイトとミュウの2人なら始末は簡単だが、他人のモノを始末するのは、メイドであるメイルであろうとも不快なものは不快だ、その鬱憤を晴らしているのだろう。
やられる方はたまったものではないが
原因は2人なので文句は言えない。
「そう言うことです、今日には帰るんですよね?なら、もっとお説教しませんと、ねぇ?」
そう言ってミュウの母はギロッと睨みつける、これは流石にエイトとミュウの自業自得だ。
「替えの下着がないんで、勘弁してください。」
「下着を履かないで行くのは…流石に…」
それはそれで興奮するとミュウは思うが
それを口にすれば本当に下着が大変な事になるので、そう言うプレイはエイトの前だけにしようと考える。
「フローラ様」
「はい、なんでしょうか?」
もう離婚した為、夫人や、奥様と呼ぶわけにはいかない、その為、シルフィはフローラ様と呼ぶ。
「そろそろお時間になりますので、お説教もその辺でお願いします。」
みんなで仲良く話し合っていたせいなのか食事も大体が終わり、周りにいるメイド達も慌ただしくなる。
「あら…残念ね」
そう名残惜しそうにしながら、ミュウの母はエイト達をニコッと見つめて言う。
「エイト、ミュウ」
「「は…はひ!」」
「今日の所はシルフィに面して許してあげましょう。」
そう言い残すとミュウの母は席から立ち食器の片付けはメイド達に合わせる。
「………ありがとう、シルフィ」
「本当に…ありがとう…シルフィ」
それは心からの思いだった
エイトとミュウの2人は
2人は足を戻して、痺れた足が元に戻るまで
苦しんだ。
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諸事情により、今日はここまで
投稿忘れてすいません(−_−;)
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