第71話 卑怯者

「…終わったのね、エイト」


「ミュウ…」


エイトが剣を鞘に納めて、一息ついていると

ミュウが来て抱きついてくる


「おいおい、人前でしないでくれよ…恥ずかしいぜ?」


「嫌だ、エイトはもう私の側を離れちゃダメなの。」


「なんか随分と性格変わってないか?」


(前世の記憶が影響していますね…まぁ無理もありませんが)


アリアン、シルフィもエイトの側に来て

各々の戦いが終わった事を伝える


「この卑怯者!絶対にズルしたわね!」


「そうよ!カイト君が負けるはずないもん!」


「こんなの無効よ!無効!」


応援していたハーレム集団達がカイトが負けた事に不服があるらしく、文句を言ってくる

その姿は想定内で、エイトは呆れながら言う


「だったらテメェらが戦うか?、こっちは女だって容赦はしないぞ?」


そう言って石を掴んで彼女達に投げつける

顔の隣スレスレに石が通り抜け、壁にめり込む


「ひっ!?」


「あんた!女の子の顔に傷つけて良いと思ってんの!」


「最っ低!」


脅したつもりだったが、頭のおかしい事を言い始める


「だったら黙ってろよ?その程度の事でうるさいんだよ。」


「ハァ!?何言ってんのよ!」


「うるさいのはあんたでしょ!」


「くだらない言い訳しないで!カイト君に謝りなさいよ!」


「断る、勝負はついた…約束は守ってもらうぞ?」


「…ああ、約束…通り…そのままにしてやる…よ」


そう言うとカイトはニヤニヤと笑い始める


「僕と…ミュウは…婚約関係…でシルフィ…達…とも…結婚…する…ふふ。」


つまりそのままと言うのは、カイトの妄想のままと言う事

ミュウとは将来結婚する仲で

シルフィ達とも結婚する

カイトのハーレム生活が継続する、と言う事だ


「…最初っからそのつもりだったな?」


「ゴフ…ふ…ふふ…モブの…癖に…僕に…さ…しず…す…るな…!」


「………………」


カイトは下半身の突起物を大きくさせて、ミュウを見つめる


「ほ…ほら…前みたいに…しゃ…ぶって…よ…ぼ…くと…愛し…あった日…みたいに…ね?」


その言葉を聞いてミュウは静かにカイトに近づく


「お…おい!なんで行くんだよ!」


アリアンがミュウを止めようとするが、シルフィがそれを止める


「シルフィ!?なんで止めるんだよ!」


「安心してください、アリアン様、ミュウ様は大丈夫です。」


「…は?」


「まぁ見ててください。」


(…今回は譲りますよ)


ミュウはカイト前に立つと無言で見下ろす

カイトはそれが見つめあっていると勘違いする


(…ふふ、やはりミュウは僕が好きなんだ、洗脳されてても、心までは奪えないんだな)


「さ…ぁ…ミュウ…お…いで?」


そしてミュウは足をサッカーボールを蹴る時みたいに後ろに振り上げて


………カイトの逸物目掛けて前に振り上げた


「$~|>{<|>~{|>\_{%$~f to digrs6{d•>[{!!!??る「ゆみえ!」


ゴギン!と言う音が響き渡り

エイトを含めて男子生徒達は自分の股間を押さえた


「……なんかこっちまで変になる。」


「口で確認いたしましょうか?」


シルフィの下ネタ発言を無視して

カイトの方を見る、ミュウは今度は空き缶を踏みつける時の様に足を上げて


…もう1度、逸物に目掛けて足を叩きつける


「————————————-!

!!!!!」


声にならない叫びをして泡を吹きながら

白目を剥いて、倒れ込む


「…貴方が私にした事、今思い出すだけでも吐き気がする。」


瑛人が死んだ日、ミュウは海斗に強姦され、自身の身体を穢された、その時の怨みつらみをこれでもかと叩きつける


そして最後に身体全体を吹き飛ばして

全身をボロボロにさせて、エイトの元へと歩いて行った


——————————————————————

ちょっとはスカッとしましたかね(^◇^;)?

私個人としてはもっとやりたいのですが、一先ずこの程度で終わりにします。

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