怖がるなよ。さあ、おれたちふたりが、天国の扉まで案内しよう
(あらすじ)
ルイとルカは双子。
教会が保有する『守護天使』と呼ばれる存在だ。
彼等は、猊下に敵対する者を闇に葬ることを命じられ、日々暗躍していた。
ある日、「猊下を呪殺しようとしている」という情報を元に、とある屋敷に忍び込んだふたり。
そこで見つけたのは、獣檻に入れられた、盲目の少女だった。
「このままだと、この子は殺される」
ルイとルカは少女を救い出すのだが……。
そこから、ふたりの運命の歯車が回り始める。
(注意 ここからは、主要キャラクターの概要と設定が書かれています。ネタバレを含む部分もあります)
主要キャラクターの概要・設定
ルイ 主人公。ルカと双子。18歳。金髪碧眼。男子。孤児のころ教会から魔力を宿らされており、『守護天使』として猊下に逆らう者たちを暗殺している。
ルカ ルイと双子。18歳。金髪碧眼。男子。『守護天使』。ルイに依存している部分がある。
レイラ ルイとルカが保護した少女。17歳。王家に連なるもので、先天的に魔力を宿しており、その力を使用し続けたために、視力を失う。教会のように後天的に魔力を宿らせる人間が使い捨てされている現状に心を痛めている。
魔力 超常的な能力を使用できたり、身体能力や五感を向上させることができる。ただし、能力は一時的なものであり、人によってその持続能力は違う。いずれにしても、使用すれば対価は必要となり、視覚を奪われたり、肉体的疲労や痛みを伴う。