第66話 雪の恵み・新潟だけでつくられる調味料

「かんずり」という調味料。ご存じでしょうか。

 新潟だけでしかつくられていません。


 製造方法に「雪の上に唐辛子を晒す」という過程があります。雪が降らないと無理ですね。


 唐辛子を雪の上にさらすことによって、尖った辛さが抜けて、まろやかさが出るのです。さらに唐辛子を発酵させる過程があり、唐辛子を漬けた樽を寒晒かんざらしという方法で冬の外に出して低温で熟成させます。


(閑話休題)

 雪を利用したものは、小千谷縮、塩沢紬などの着物の素材は雪の上に晒して独特の風合いが出るといわれます。


 清酒「久保田」のラベルに使われている小国おぐに和紙、門出かどいで和紙などは、雪の上にさらして漂白させる過程があり、薬品を使った漂白方法より耐久性が優れているといわれます。



 この「かんずり」という調味料は、ゆずの風味の唐辛子の調味料で、おでんや焼き鳥などに特によく合います。

 ふろ吹き大根などにちょっと載せてもとても美味しい。

 日本の伝統調味料と言っていいでしょう。


農林水産省

https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/kanzuri_niigata.html


 韓国のコチュジャンに替えて、新潟の「かんずり」を料理につかってみてはいかがでしょうか。とても和風の辛さの効いた美味しい料理ができますよ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る