第29話 のっぺ汁
新潟の伝統料理といわれる「のっぺ汁」
依然に、青森県に行ったとき、海産物の売り場でお土産を探していたときです。
「新潟から来たんだから、のっぺのダシは貝柱から取るんでしょ?だったら干し貝柱をお土産にしなさい」と教えてもらいました。
新潟に戻ってお店の人に聞くと、たしかに
青森のおばちゃん恐るべし。他地域の文化まで知っている・・
新潟ののっぺは地域によって味付けが変わったりします。
長岡だと温かくして、新潟は冷ました状態で料亭で出されます。
里芋、タケノコなどのたくさんの具材をいれます。
ウチの妻は、大みそかに、お雑煮の出汁と、のっぺを一生懸命つくってます。
どちらかといえば、長岡文化圏の私のばあちゃんの家は、のっぺは正月のあまったお節料理で作るため、正月三が日を過ぎて出る料理だったような記憶があります。
もう一つ驚いたこと。
江戸時代、江戸のお料理の献立に「のっぺい汁」があることです。
「新潟ののっぺ」は江戸時代の江戸でも同様の料理が作られていたようなのです。
いまの東京でそのような料理を作る家庭は皆無でしょう。
(新潟から来た人は作るかもしれませんが)
純粋な江戸っ子はすでに絶滅したようです。
今の東京人はニセモノの江戸っ子。
むかしながらの江戸はここにありました。
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