第13話 擬洋風イタリア料理と真のイタリア料理
新潟市のB級グルメで「イタリアン」というものがあります。
焼きそば(焼うどん?)にミートソースをかけたもので、代表的なお店が、
「みかづき 万代店」新潟市中央区万代1丁目6-1
いろいろ紹介されているので省きますが、ショウガがのっていたり、
まさに昭和の擬洋風イタリア料理といえるでしょう。
ところで、新潟市の
それが
「ホテル イタリア軒」新潟市中央区西堀通7番町1574
創業は明治時代初期で、150年くらいの歴史があります。
このスパゲティはミートソースがベースで、日本でボロネーゼ「風」スパゲティを最初に提供したお店だとか。
そのレシピは今日に伝わっています。
(ちなみに一般に言うミートソースとはアメリカから伝わったもので、イタリア軒のミートソースはイタリア人が直接伝えたものです)
当時は外国船が入港できる都市は限られていました。その時に新潟にフランスのサーカス団「スエリ曲馬団」がやってきました。
そのコックだった、ピエトロ・ミオラが大けがを負って、新潟に置いてけぼりにされます(!)
それを哀れに思った、当時の新潟県令(現在の県知事)楠本正隆(新潟県令の後に東京府知事になりました)が西洋料理店を開く資金を提供しました。
最初は営所通一番町に西洋料理店を開きました。
これが、今日までつづく「イタリア軒」となります。
2002ワールドカップではデンマーク代表が宿泊した老舗の料理店。
擬洋風イタリア料理の「みかづきのイタリアン」の後に、本格的な150年以上の歴史のある、ミートソーススパゲティを味わってみてはいかがでしょうか。
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