財閥のご令嬢に転生したけど悪役令嬢でした。没落を回避し生き残りますよ

1923年(大正12年)9月1日の関東大震災で 3歳 にして被災。このことにより、自分の知っている乙女ゲームにとっても近いけど違うし、元の世界(読者の世界)とも近いけど…ちょっと違う世界に転生したことに気づく、主人公「鳳玲子」お嬢さま。

乙女ゲームの展開通りな「悪役令嬢」のままだと没落。日本は第二次世界大戦で敗戦となって破滅してしまいます。

この時、この先にも生き残るためには、没落しつつある財閥を立て直すだけでなく日本を発展させて勃発するであろう第二次世界大戦で敗戦国にならないように立ち回らなければならないという、ほぼ無理ゲーをしないといけないという試練をどう乗り越えていくのか?

「鳳玲子」の3歳の幼女から美少女へ、そして結婚して奥さまに立場を変えつつ展開される大河仮想経済小説。

経済小説?難しそうなんだけど…、そういう読者の方は「女の一代記」と、とらえて読むことができそうであれば「大河ドラマ」「連続テレビ小説」の原案・原作みたいに思えるかも?

ただ他の乙女ゲーム系の小説にあるようなロマンス成分は僅かなので“ロマンス小説”が読みたい方にはお勧めしません。

「小説家になろう」にて先行掲載されていました。なので現在、生存されている人物は小説に登場させることができないという制約があります。
玲子奥様が勝利条件を満たしてから、大往生を迎えるまでは、ほぼ現代史になるため、作者による一つのシミュレーションの結果をダイジェストにて掲載するかたちとなっています。
鳳玲子さんを見守ってきた読者の私にとっては“ご褒美”ですけど、人によっては“蛇足”かもしれないし“設定資料集”のようなものなので退屈かもしれません。

クセが強く、類似といえるような作品は1作品、私は知っていますけど、他にはないので、まずお試しで読んでみては?

こちら『カクヨム』でも〝完結〟いたしました。ありがとうございました。

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