エッセイの執筆アドバイスを試してみた

 現在(2024/8)ようやくスランプを脱出中?ヘタすりゃ元の木阿弥かもww


 今回紹介したいのはカクヨムサイト掲載「平日黒髪お姉さん」様による「筆が進まない夜もある」です。(掲載許可を頂けて感謝です!)

https://kakuyomu.jp/works/16817330658939597914


 恐れ多くもレビューさせて頂きましたがとにかく自己改造?への目標設定が凄すぎる!

 私にも経験がありますがww夏休みや試験勉強に向けて大々的に掲げる「目標」は、あまりにも理想が高すぎて手の届かないものになりがちです。


 しかしそんな無謀な挑戦にもたじろがないのがこのエッセイの素晴らしいところ。ケースバイケースで目標を自分の手の届くところにまで再設定するのです。


 例として。

・10万文字執筆出来ない → 1万文字を10回分に

・膨大な物語が書けない  → ワンシーンを書くまたは1コマに集中

・様々なジャンルが書けない → 得意ジャンルを極めろ




 筆者が今回取り上げたい&試してみたのは「会話文の役割」という事です。

https://kakuyomu.jp/works/16817330658939597914/episodes/16817330659934275817


 何とか新作の足掛かりを掴めてきた筆者は、ともすればスランプを抜けきれない状態が残っていて未だ執筆中に筆が止まってしまいます。


 そんな時に思い出すのが作者様のおっしゃる「物語の展開上必要な会話だけを先に書く!」という事です。


 幸いな事に筆者は舞台や人物設定だけはムダに凝るタイプですww

 舞台に乗せて思いつくままに人物同士の掛け合いを書き始めると人物が動くうごく!オマケに未だ細部まで決めずにいた人物の性格まで再設定されていく始末。


 高速で執筆でけた!すげぇなぁおい!!と思うのもつかの間、会話文だけで構成されているため地の文が全くない状態に。ずっと会話文が続けば誰が喋っていて誰が答えるかを読み手に想像を強要させてしまうのです。

 これでは読者を疲れさせてしまいます。誰だってそーなる、俺もそーなるww


 そこで会話の前に「誰が誰に」「どんな仕草&表情で」など頭の中で想像しながら地の文を書いていきます。すると少なかった1800文字があっという間に2600文字に増量!やれば出来るやないか、どんどんいくでぇ!!


 しかしここで気づきます。地の文で固めていくとがっつり1話が3000文字以上にならんとしていました。読者様目線から多い文字数は読みにくい。


 同タイトルの「キャラの関係性が整った作品じゃないと、文庫本1冊にまとめるのは無理ゲーな話」にも「小説の1話分は2000〜3000文字調整」とあるようにこのぐらいでまとめるのが無難。

https://kakuyomu.jp/works/16817330658939597914/episodes/16817330667052511535


 要らない箇所を削っていきますが、せっかく書いた会話文を泣く泣く削らなければならんのか。それとも地の文を削って調整するか。悩ましい所でしたが考えた末に決断。会話文をそのまま地の文にしよう!



例:未発表作「その爵位いただきます!」(1シーンのみを掲載、以下のシーンは未発表状態)

https://kakuyomu.jp/works/16817330664312269442/episodes/16818093081721835546

(無断転載禁止、する人いないと思うけどww)



---修正前(AとCが主人公・B・D・E・Fがヒロイン達)

A「待てドリカ、じゃあ明日の下水道にはドリカとマハテルトにきてもらってリーケとディアンタは休業(略)こんな所でどうだ?」


B「「「「えぇ???」」」」


C「下水道と河川敷の任務は今日討伐したマッドゴーレム戦とは違って、もしモンスターが襲ってきても小規模なものだろう・・・半分のメンバーで十分だ」


D「下水道行かなくていいの?だったら河川敷の方に行かせてもらうね」

E「あ~ウチもそれで!」

F「うぅ~先にイイトコとられたのら~」

---



 見ての通り会話文だけで構成されていたのでバランスが悪いのです。1対1の会話ならまだしも、このシーンでは1対4なので誰がどのセリフをしゃべっているか分かりづらい上に、見た目もよろしくありません。

 そこでこうしました。



---修正版(Aが主人公・B・D・E・Fがヒロイン達)

A「待てドリカ、じゃあ明日の下水道にはドリカとマハテルトにきてもらってリーケとディアンタは休業(略)こんな所でどうだ?」


B「「「「えぇ???」」」」


C下水道と河川敷の任務は今日討伐したマッドゴーレム戦とは違いモンスターが襲ってきても小規模なものに過ぎない。半分のメンバーで事足りるハズだ。


D「下水道行かなくていいの?だったら河川敷の方に行かせてもらうね」

E「あ~ウチもそれで!」

F「うぅ~先にイイトコとられたのら~」

---


 ちょうど真ん中部分のCの文章を主人公のセリフから地の文に変えるだけでバランスが整ったように思えます。この位置での区切りは一息入れるアクセントにもなります。

 またお察しの通り会話文を削らず変更しただけなので、字数も無駄に増えなかったので一石二鳥となりました。


 「物語の展開上必要な会話だけを先に書く!」

 これを実践する事で物語の骨組みがしっかりし、且つ地の文もイメージ出来て書き足し易くなります。また展開に必要な会話なので会話文のままでも地の文に変更してもバランスが良く、且つ内容は大差ない仕上がりになります。



 またここでもう一つ。同じ作者様の別作品「言葉足らずなヒトリゴト」から「WEB小説のダイジェスト文体が死ぬほど嫌いな件」にてあらすじのみで構成されている文が取り上げられています。

 会話文が一切ない人物同士の掛け合いがある小説作品はどうなるのか?これも必見です。

https://kakuyomu.jp/works/16817330664162528629/episodes/16818093073203957287



 紹介エッセイにはまだまだ為になるお話が盛りだくさんあります!この場ごときでは紹介し切れないので、是非とも読者様方で拝見して頂きたいです。



注意事項

 今話で取り上げたエッセイはともかく、後半の執筆方法はあくまで私naimed個人の所感ですのであまり参考にはならないです。

 ご活用はあくまで自己責任でお願いしますww

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