緊急事態発生2(FFXX本隊 vs 炎竜“青付き”)
その頃。
「母さん、あれ!」
「
ドミニアの甲板で待機状態にあったフレイアとヒルデも、竜化した“青付き”の存在を察知した。
「あれ、私たちを狙ってるんじゃない?」
「それに場所も悪いな。あのままでは民間人に要らぬ犠牲が出かねん」
「なら、やることは一つだよね」
「ああ。私たちはいいオトリになれる。だが、あのような
「もちろん! 母さん」
やり取りを終えた二人は左右それぞれに分かれ、空中に飛び降りる。
「行くぞ!」
「うん!」
そして空中で、本来の姿――
「あぁ!?!?」
その姿を見た途端、“青付き”が食いついた。
「
並々ならぬ執念を見せ、群がるアドシアを無視して一直線にフレイアとヒルデの元へ向かう。
「母さん、離れよう! ここじゃドミニアまで巻き添えになっちゃう」
「ああ! うまい具合に距離を離すぞ!」
フレイアもヒルデも、すぐには戦わない。
まずは“青付き”を誘導するために、一目散に逃げる。
「逃げるなぁ!! 俺と戦え!! そして俺に下されやがれぇ!!」
迫る“青付き”をよそに、フレイアとヒルデはひたすら艦隊から距離を置くように誘導していた。
***
「閣下、ご無事で!」
一方のゼルシオスたちは、アドシア部隊とフレイア・ヒルデ
「俺はヴェルリート・グレーセアで出る! 彼らを艦内シェルターまで誘導しろ!」
「了解!」
続々と到着した200人の冒険者たちを尻目に、ゼルシオスは格納庫まで走る。
と、その時。
『ゼル、無事か!?』
「ゲルハルト! こっちは無事だ、どうした!」
『他の
「何だと!? ならそいつらは
『了解! 俺と一部の機体はそっちを抑える!』
「並のアドシアなら32機は要るぜ! ……って、お前のアズリオンはアドシア以上のパワーだったな。気を付けろよ!」
ゲルハルトとのやり取りを終えたゼルシオスは、格納庫に直結するエレベーターに乗る。
「待ってろよ、フレイア、ヒルデ! 今、てめぇらのストーカーをぶっ潰す!」
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★解説
ゲルハルトたちが参戦できない理由が出来ました。
https://kakuyomu.jp/works/16817139558351554100/episodes/16817139558499669791
あと、「後付けじゃねーか!」というツッコミ防止のため、ゼルシオス君の愛機である「ヴェルリート・グレーセア」の情報を一部書いておきます。
それは「どういうワケか、設計段階で超高熱環境を想定しているため、
ついでにある程度の耐圧環境もあるため、多少の潜水も可能(これはさすがにリア様による強化を付すと思いますが……)。
さて、盛り上がってまいりました“青付き”戦!
セルフ後始末なのに楽しいw
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