悪意の胎動(ユニット:???)
「………………」
高高度に転移した、漆黒に桜色と金とで飾った機体が呟く。
「……よもや、そのような振る舞いを」
無機質な音声は、しかし怒りを確かに孕んでいた。
「世界など、どうでもよいというのか。……否、世界全てが壊れるには非ず。もしや、狙いは……」
傍観者を貫く――むしろ傍観者であるがゆえに、謎の機体は世界の異変を察知した。
「そのような悪意を示すのであれば、もはや、私も大きな介入をせねばなるまいな。だが、その前に」
謎の機体は、コクピットに座っている青年を外に出す。
「ここで待つが良い。私でなくては、あれらは止められぬ」
ふわりふわりと漂う青年に向けてそう言い残すと、謎の機体はいずこかへと転移した。
---
★通達
非常事態です。
予定を変更して、「桜付きの積極戦闘の解禁」を実行します。
本来これは最終決戦直前に行うつもりでしたが、「ことここに至って律儀に縛りを守っていては、リア様の世界が壊滅する」という状況となったための非常手段です。
あれらを静観していては、FFXXどころかプレイヤーである中の人、もとい有原にとってもバッドエンド直行案件です。
大人げないプレイングですが、それほどの事態なのです。
本エピソード以降、桜付きは積極戦闘や積極介入を実行します。
格や手段から考えた場合、リア様を差し置いて極めて強力な加護を施す場合があります。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます