大蛇は少年の前に出ていきました。

少年は、突然の大きな大蛇の出現に、恐怖の形相を浮かべました。

しかし、逃げませんでした。

大蛇は少年が逃げなかったことに驚きました。

その赤い瞳で、怖がる少年を見つめ、様々なことを考えました。

やがて大蛇は決心しました。

それは、少年の願いを叶える決心であり、そして、少年を食べない決心でした。

大蛇は少年と約束をしました。

『友達になること』

少年はその約束を了承して山を下りていきました。

大蛇はこれまで味わったことのない喜びに身を包まれました。

そして山神様のもとへ、這っていきました。

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