たったの2ヶ月

中間テスト

 デートから3週間あれから可もなく不可しかない日々を送った。大体の高校は文化祭の後に中間試験があるのだが、それでは文化祭が楽しめないということでこの学校は中間試験が割と早い。


「形君って頭いいの?」


「ちなみにどう見える?」


「下の上、よく言って中の下」


「辛辣だな」


 ちなみに俺は中の上、いい時は上の中ぐらいまでは行く。そしてこの質問が来たらもちろん聞き返す。


「桜さんは?」


「どう見える?」


「真面目に答えていいか?」


「もち」


「よく言って下の下、普通に考えたらゲゲゲのゲぐらい?」


 ゲゲゲのゲって、と掛かってるんだよね。これはきたろきたろー


「ゲゲゲのゲって何よ」


「ちなみに前の学校では平均点をxとすると大体……x÷4ぐらい?」


 しっかり想像通りの点数であってくれてホッとモット。って言うか、なんでわざわざ平均点をXにしたんだよ。


「じゃあテストを始めるぞー」


 その後は先生がテストを配り、地獄の時間が始まる。誰も喋らず、鉛筆を走らせる音だけが教室に流れる。なんともいい音だ。


「よーし!じゃあ終わり!鉛筆置いてテスト前回せ!」


 その後も続々とテストをこなす。今日からテストの丸つけ日を入れ、4連休をゲットしたクラスメイトは来週の月曜日、火曜日は空いてるテーマパークでも行こうと話し合う。


「形君!来週月曜どこか一緒に行かない?」


「行かない」


「え〜、どっか行こうよー」


「その日はバイトだ」


 平然と嘘をつく。まあだってどの日か分かってないからね。これが俺の生き方だ。なんとも美しく無駄のない生き方なのだろう?他の生物も真似してみればいいのに。


 その日の学校は終わりとなり家に帰る。そしてバイトに向かう。また特に何もない1日だと思ったが、なんと、その日は給料日だったのだ。


 バイト終わり、重くなった財布と、軽くなった心で、高1男子が、スキップをして家に帰る。

この金で4連休どこに遊びに行こうかと胸を躍らせる。一人カラオケでもするか。俺はボッチライフを満喫すべく、ジャン○ラを予約した。

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