第31話 ネブラロイの街
サトル達はマレーナ教国のオカテの街で冒険者達に絡まれたがサトルがあっという間に退けて、翌朝ネブラロイの街に向かった
午前中10時半頃街に着き、冒険者ギルドに直接向かった。
ギルドに入ると、何とそこには昨夜絡んでいた冒険者達5人がいた。
「あれっ?お前ら俺の奴隷になると言わなかったか?逃げる位なら今後は男だからとみさかえなく喧嘩を売るなよ!今度は首が飛ぶぞ」
そう言って、受付に向かい「ここの管轄のダンジョンの場所を教えて下さい」とカードを出した。
「南門を5キロ程行って大きな十字路を右に2キロ行った旧古代都市跡の中に有ります。古代都市ダンジョンで未だ6階層迄しか行った人は居ません。潜るなら充分注意してくださいね!」
「分かりました、『改革の息吹』が入ります」と全員のカードを出して受付をして出た。
昨夜絡んで来た冒険者の一人が受付に「あの男のランクはAランクか?」と聞いた。
「彼はこの世界でただ一人のSSランクのサトル様で奥様は有名なスザンヌ様ですよ」と答えていた。
冒険者の女性はそれを聞いて慌てて仲間の所に戻り、来た道を皆で引き返してオカテの街に向かって逃げる様に引き返して行った。
サトルはスザンヌの手を繋ぎマーガレットとルビーゼを【シールド】をして掴み、4人で【転移】した。
入口には衛兵が二人居て、スザンヌがカードを見せて順番に入って行く。
階段の片側サイドの壁には魔石の照明がついて明るく照らしている。
サトルが先頭にたって進む。
ホーンラビットが15匹飛び掛かって来るがサトルに触られ全てが即死する。
後ろのマーガレットとルビーゼが不思議がっているのでスザンヌが簡単に説明してあげる。
「サトルの特別なスキルで彼に直接触ると気絶するか死ぬかなの。だから普段はシールドをしてそれを防いでいるのよ」
「スザンヌ様は大丈夫なのですか」
「私も最初は気絶したわ、でも訓練して大丈夫になったようなのだけど・・・」
「私達も訓練すれば大丈夫かしら?」
「どうかしらね?」
「今はサトルのスキルも強力になって、制御を目一杯しても相手は気絶して起き上がれなくなるから、少し解放しただけで即死するようよ」
そんな会話をスザンヌと二人がしながら2階層に降りて行く。
2階層にはオークが10匹、オークジェネラルが2匹、オーククイーンが1匹居る。
「マーガレット、ルビーゼはオークの雑魚を頼む。スザンヌはジェネラルね、俺はクイーンを倒すよ」
そう言うと、一瞬でオーククイーンの裏に【転移】して、制御リングを全開にしてガバッとクイーンの豊かに実った胸を後ろから鷲掴みにした。
クイーンが一瞬耄けた顔をして命を落とした。
”楽しむ前に即死かよ!”とぼやくサトル。
マーガレットとルビーゼは剣でオークの首を切り落として行く。
なんとか10匹を葬ったが二人も切り傷を負っていた。
スザンヌは相変わらずオークジェネラル2匹を一瞬で首を落として瞬殺している。
サトルが【次元ストレージ】に全て回収して3階層に降りて行く。
3階層はフォレストウルフが30頭の群れをなし、1頭の巨体のウルフがどうやらリーダーのようだ。
フォレストウルフは統率が取れていて4人を囲い込むように間合いを詰めて行く。
サトルはここで久しぶりに【インビジブルハンド】で囲みに乱れを狙って3匹、4匹と瞬殺して行く。
スザンヌも4人のスザンヌの分身を作り出して片っ端から首を切り落として行く。
マーガレットとルビーゼも剣と【ファイアスプラッシュ】と【アースボム】で刈り取って行く。
それでもまだ残りは10頭以上いる。
サトルは一気に【結界】で13匹を纏めて覆い、中の空気を抜いて行く。
さらにフォレストウルフのリーダー格に向かって【転移】して【インビジブルハンド】で意識を奪う。
直ぐにリーダー格の首を切り落として結界内の13頭の首もおとして、やっと31頭のフォレストウルフを討伐した。
「サトル、かなりの相手だったわね」
「ああ、久しぶりにインビジブルハンドを使ったよ」
「個々の力はたいした事無いけど、数が多いと厄介だな」
サトル達は4階層に降りた。
4階層にはファングボア2匹とオーガ1匹がいた。
マーガレットとルビーゼにファングボアを任せ、オーガはスザンヌが瞬殺した。
「サトル、だいぶ『五芒星剣』に慣れて来たわ、今度は剣から魔法を放ってみるわ」
「スザンヌの持っていない闇魔法も『五芒星剣』があれば使えるから戦いが随分楽に
ナルト思うよ」
そんな会話を二人でしながら5階層に向かう。
5階層はボス部屋で、扉を開けると中には土のゴーレムがいた。
マーガレットとルビーゼが剣で斬り掛かるが、直ぐに再生してしまう。
「ルビーゼ、【アイスブリザード】で凍らして、マーガレットが剣で細かく砕けば再生もしなくてやつけられるから!」とサトルが叫んだ。
直ぐに二人は対応し5階層のボスを倒した。
残念ながら宝箱はなかった。
6階層に向かった。
そこは平原に川が有り、ケルピーが2匹潜んでいる。
ケルピーはスープにすると出汁が良く効いてとても美味しい魔物だ。
サトルが早速『インビジブルハンド』で川辺からケルピーに向かって『見えない手』を伸ばして触ると一瞬で心臓の動きを止めて浮き上がって来た。
サトルが【次元ストレージ】に回収して、4人は【身体強化】を掛けてやすやすと川を飛び越えて平原を更に進むとファングボアが3匹サトル達に気が付いて向かってくる。
ここはマーガレットとルビーゼ、スザンヌにお任せする。
3人は剣を抜きざまに向かってくるファングボアを軽くあしらい、首を切り落として回収する。
サトルは【サーチ】を掛けながら進むが、その後は魔物の気配はなく7階層の階段が見えて来た。
暗い洞窟で4人が横一列で辛うじて通れるほどの幅で、スザンヌとサトルが前衛でマーガレットとルビーゼが後衛で進んでいく。
キラーバッドが天井から襲いかかってくるがスザンヌは『魔剣五芒星剣』に炎を纏い剣からの放たれる炎で全て撃ち落とされ、サトルの【次元ストレージ】に回収された。
更に進むとスケルトンが20体、剣を構えて向かってくる。
サトルが【聖魔法】ホーリーを放ち一気に霧となって消し去った。
スケルトンの後ろにはミイラが5体程くるがマーガレットとルビーゼが、覚えたての【ファイアボム】と【アースバレット】を二人で放ち燃え尽くし、砕いてて8階層に向かった。
「マーガレットもルビーゼも火炎系の魔法、土系の魔法は問題なく放てる様になったね」
「はい、これもスザンヌ様とサトル様のおかげですわ」
「今度は私たちが後衛に下がるから、マーガレットとルビーゼが前衛で魔物を倒していって」
「「わかりました」」
8階層は蒸し暑い密林のステージに切り替わった。
密集した木々をかき分けて途中ポイズントードが3匹ほど居たがルビーゼの【アースランス】で射抜いて殺し、しばらくすると白い大蛇が木に絡まって紫色の舌をだして威嚇している。
「二人とも、毒液に注意して、離れたところから魔法で弱体化してから剣で切り刻んでくれ」
「了解です、サトル様」とルビーゼ。
マーガレットが【ファイアランス】を3発、ルビーゼが【アースランス】を3発それぞれ急所の目と頭、胴と尾の部分に放ち、直ぐに頭と胴と尻尾を切り落として殺した。
9階層は火山ステージで、キマイラが1匹とアクスビークが2匹いる。
キマイラは獅子の頭に山羊の体、尾は龍の体を持ち口から火を吐く魔物だ。
一方アクスビークはダチョウに似た大型の走行鳥で嘴が大きく斧の様な鳥だ。
マーガレットがキマイラに【エアカッター】を2発首と尾の部分に放ち首を切り落とし、尾の龍の部分を切り落として殺し、ルビーゼが剣でアクスビークの首を2匹とも切り落として瞬殺した。
10階層はボス部屋で扉を開けると青龍が冷気を飛ばして威嚇している。
4人が扉から入ると自動で扉が閉まり、何方かが死ぬまでこの部屋からは出られない。
ルビーゼとマーガレットが土系と火炎系の魔法を放つが青龍の氷の壁に魔法がぶつかり霧散する。
青龍が口に魔力を貯めて【ブリザード】を放つ。
サトルが4人をシールドで囲ってそれを防ぐが周りはマイナス50度の冷凍庫のようになっている。
サトルが【インフェルノ】を放つと青龍も【ブリザード】を放ってそれを防ぐ。
「ちっ、単純のインフェルノでは防がれてしまうか、それじゃ一工夫してこれでどうだ?」
サトルはインフェルノに風魔法を加えて炎を回転させたスクリューの様にして少し多めの魔力で放った。
「【インフェルノスクリュー】」と青龍に向かって放った!
サトルのインフェルノスクリューは青龍のブリザードを打ち破って青龍の頭を溶かして倒した。
宝箱が有り、罠もないことを確認して、開けるとアダマンタイト鉱石のインゴットが入っていた。
「錬金術のスキルをあげて魔法剣や鎧をこさえるのもいいかな?」
サトルはストレージに入れて、4人はここで休憩と昼食を取ることにした。
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