第24話 王女達の王都散策

”スザンヌとサトルは二人でプロバラ王国王都にある”地下迷宮都市ダンジョン”を踏破して翌日の予定を聞きに王宮に伺ったら、明日はプロバラ王国の三女の王女様も一緒に3人で王都バレンバールを散策して夕方に戻るとの話で、スザンヌとサトルも一緒に護衛任務に就くことになった”


スザンヌとサトルのきょう王都4日目は、アグネス様クリスティーナ様、プロバラ王国王女アルメイダ様を護衛のため、王宮の城門に10時に来て3人が来るのを待っていた。


「サトル、きょうは自分に【シールド】を掛けてスキル制御を最大にしておいてくれ、3人が君に触れても大丈夫にしておかないと大変な事になるからな」


「分かってます!騎士団も数人は来るのでしょうから、スザンヌさんと騎士団に任せて俺はしんがりを務めるよ」

サトルが話し終えた時に3人と私服の騎士達5人が現れた。


王女達一行は貴族街を抜けて街に入った。

スザンヌが先頭で、すぐ後ろに私服で剣を携えた騎士と次に3人、その両サイドに4人の騎士、しんがりにサトルといった布陣だ。


先ずは矢張り女の子達だ、洋服屋さんに入る。サトルだけ入らず洋服屋の入口に立つ。


彼女達はそこに40分近く居てやっと出てきた。


彼女達は魔道具屋や武具屋はスルーして又もや洋服屋に入る。


サトルは【察知】で殺気を検知し、【サーチ】と【Map】を併用して敵の潜んで居る場所を確認しておく。


相手が行動を起こした瞬間に【呪術の縄】で即束縛するつもりで用意した。


王女達が騎士団を先頭に出て来た。

その瞬間、敵と目される人物達から一斉に毒矢が飛んでくるがサトルが王女様達とスザンヌを【シールド】で囲って全ての矢を防いだが、1本の矢だけが騎士団の先頭の女性兵士の胸に当たって倒れた。


直ぐさまサトルは彼女に刺さった矢を【引き寄せ(アトラクト)】で引き抜き、【デトックス(解毒魔法)】をしたのち、【ハイヒール】を施して完治させて直ぐに【呪術の縄】で束縛した4人の賊を連れて騎士団達のところに戻って来た。


「こいつらはずっと我々の後をつけねらっていたから直ぐ捕まえられるようにして

いたんだ。こいつらをどうする?」


「一旦王宮の騎士団に引き渡して目的と雇い主を聴き出します」と二人が王宮に彼らを連れて行くことになった。


「私たちはピリパリ亭で食事をしながら待って居るわ」と王女が騎士二人に伝えスザンヌを先頭にピリパリ亭という高級店に向かった。


「サトル、危ないところをかたじけない。お陰で痛い思いをしないで済んだわ」と王女がサトルにお礼を言った。


「いや、それが仕事ですから」とぶっきらぼうに答えるサトル。


「サトルもわたしらのテーブルで食事をしたら?」とクリスティーナ王女が言うが


「あくまで自分は護衛任務なので遠慮させて頂きます」


サトルは王女二人に公爵令嬢のアグネスを守れる位置の席に騎士団の女性達と座り、王女達の相手をスザンヌに任せた。


サトルは料理の内容があまりわからないので、マナバイソンのステーキと野菜スープにパンを頼んだ。


サトルが同じテーブルに着かなかったので少し機嫌が悪いようだが気を使って食事するより警護に気を使った方が未だマシだとサトルは周囲に【サーチ】を掛けてさっさと食事を終えた。


王女さん達の食事がなかなか出てこない、っと思っていたら料理を運んで来た女性店員にサトルがいきなり手を掴み気絶させて料理をこぼさないようにお盆を器用に持って、スザンヌに店員がダガーで何方かの女王さんを刺すつもりで持っていた短剣を投げてやった。


厨房に行くと、店員が猿轡をはめられて3人が縛られていた。


直ぐ気絶した女の頭に手を添えて彼女の記憶を【アトラクト(引き寄せ)】て情報を奪い取った。


襲って来た連中は裏ギルドの連中でどうやらこの国の貴族の誰からかの依頼で第三王女を亡き者にしようと企んで居ることがわかった。


「スザンヌ、こいつらは全員裏ギルドの連中でプロバラ王国の王妃さまと敵対して居る貴族に依頼を受けて王女さんを狙ったようだぞ」


「とりあえず、食事を取ったら一旦王宮に戻り王妃さまに報告した方がいいと思うけど?」


「そうね、クリスティーナ様達も食事を終えたら王妃さまに報告方々王宮に戻りましょう。このままショッピングを続けても危険が増すばかりですから」とスザンヌ。


「そうね、アルメイラさん一旦戻って王妃さまにご報告しましょ!」とクリスティーナがいう。


アルメイダ王女が2回も襲われ流石にショッピングどころではなくなったので食事を済ませて直ぐに王宮に向かった。


王宮では先ほど捕まえた4人の刺客の拷問をして自白させようとしたらしいが全員が毒を煽り自害したそうだ。


王妃はスザンヌからレストランで再び襲われ、またもサトルが未然にそれを防ぎ、しかも刺客が裏ギルド達でどうやら王妃に敵対して居る貴族が絡んで居ることを伝えると非常に驚いていた。


「サトル、二度もアルメイダの命を守ってくれて忝い。しかも先ほどの連中は全員自害して情報を得られなかったが一人生きて情報を引き出したのは誠にあっぱれじゃ、妾に敵対する貴族の差し金ということでうっすら誰が裏で糸を引いて居るかわかったのじゃ。忝いのう!」


「王妃さま、裏ギルドが相手だとまだまだ油断できないと思いますが」とスザンヌ。


「スザンヌ、裏ギルドって組織はでかいのか?」とサトル。


「組織は全世界にギルド同様はびこって居るが問題はそこではなく、依頼を達成するまで諦めない事よ」


「それなら、この国の裏ギルドだけでも潰しておくか?」


「それが出来るならギルドマスター辺りがとっくにやっているわ。神出鬼没でアジトもころころ変わって捕まえるのが大変なのよ」とスザンヌ。


「ギルドから依頼があれば俺一人でこの国の裏ギルドを壊滅してくるぞ」


「サトル、妾がギルドマスター宛に依頼を出そう!受けてくれるか?」


「はい、3日ほど有れば全て壊滅して来ます、その間は王女さま達は外に出歩かず王宮で申し訳ないがお過ごしください」


そういうと、捕まえて来た裏ギルドの女性の頭に手を置き再び記憶を取り出して、王都の裏ギルド本部の位置を確認した。


「サトル、今ギルドマスター宛に手紙を認めるので持って行ってくれぬか?」


「わかりました、早速王都の場所からこの国の掃除をしてまいります」と言ってサトルとスザンヌは冒険者ギルドに行き、ギルドマスターを頼んだ。


「おお、スザンヌさんと武術大会の優勝者のサトル君だったか?今日はどんな用事でしょうか?」


「はい、これ、王妃さまからの手紙」



「これは・・・、わかりました是非よろしくお願いします」


「それじゃ、サトル、私もついて行って手伝うわ!」とスザンヌ。


「いや、一人で十分だ!」


「相手は殆ど女性だろ?私がいかないでどうするの?」とスザンヌ。


「しょうがないな!じゃ、一緒に来てくれ」


「それじゃ、まず王都の裏ギルドの本部から行くぞ。俺の肩に触れていてくれ」


「なんだ?【シールド】をして居るの?」


「それじゃないと、スザンヌが気絶すると困るからな」と冗談を言う。「行くぞ!」


サトルは捕まえた裏ギルドの女性の記憶から奪い取った本部の場所に一瞬で【転移】した。


そこは王都の商店街の端の八百屋だった。


【サーチ】と【Map】を併用して八百屋の店の突き当たりのドアが地下のアジトに通じる階段があり、その中に5人の裏ギルドの人間が居る。


八百屋の女主人と男性も裏ギルドの人間なので、男性をスザンヌに任せ女性はサトルが意識を奪うことにした。


【インビジブルハンド】で大きなおっぱいを掴むと一瞬で「あはぁ〜ん!」と言って気絶し、スザンヌが「なんで胸なんだ」と呟くがスルーして、スザンヌが男の店員の溝うちを殴ってやはり気絶させて店先に臨時休業と書いて看板を出した。


ドアを開けて地下に入って行く。


【鑑定】をすると、特に問題になるスキルの持ち主はいない。全員の胸を触れるとサトルはニヤニヤしながら【インビジブルハンド】を連発して、揉み揉みしながら全員を気絶させて【呪術の縄】で束縛して【ダークジェイル】に店員の二人と5人を捕まえた。


一人の頭に手を添えて【アトラクト】で他の場所のアジトを聞き出し王都以外の街5箇所に順番に転移することにした。


「サトル、胸は私だけにしろと言ったでしょ?足でも肩でもほかのところにしなさい」


「だって、どうせ触るならおっぱいでしょ!」とサトル。


「だめだ!他のところを触って意識を奪いなさい」


「はいはい、わかりました」


次に向かったのはグラッセという街の肉屋だ、同様にして【サーチ】と【鑑定】をしてスキルのある一人を先に意識を奪い後も同にして意識を奪い取って全員を【呪術の縄】で縛り上げて王都の八百屋に転移して7人を【ダークジェイル】に入れて次の街に転移した。


結局その日に5箇所全部のアジトにいた裏ギルドの28人全てを捕まえて【ダークジェイル】に閉じ込め騎士団を呼んで王宮に連れて行った。


あまりの手際の良さに流石に王妃も驚いて28人を全員縄を解き、王宮の地下牢に入れた。


全員にスキル、魔力を奪う首輪をつけて地下牢で尋問するようだ。


お王妃から白金5枚とクエストのサインを貰い、サトルは王都のギルドに行ってギルドマスターに事の顛末を話して、宿でスザンヌを待つことにした。


スザンヌから『遠距離通話器』で王宮に来るように言われ、しぶしぶ王宮に戻るサトル。


「スザンヌ、未だ王宮に用事があるのか?」


「王妃様が偉くサトルのことを気に入り、今日は王宮で夕食を共にしようということになったのよ」


「王女や王妃から触られないかと俺はビクビクするのは嫌だな!」


「王妃が握手して来たらできるだけスキルを絞って少なくとも気絶してもすぐ元に戻るくらいに制御しておいてくれない」とスザンヌ。


「それができるなら俺だって苦労しないよ」気絶されたらどうしよう?」


「その前に、王妃にだけお前の秘密を打ち明けていた方がいいんじゃない?」とスザンヌがいうので、言葉をかわす機会があったら先に言っておこうと決めたサトルだった。


「サトル殿、王妃がお呼びです」と侍従長が言って来た。


スザンヌを見ると一人で行ってこいという顔して居るので仕方なく王妃の居る部屋に向かった。


「サトル、此度は何度も妾たちをたすけてくれて本当にありがとう」


「今回は全員裏ギルドをあっという間に捕まえて来たが皆何故か襲って来たやつを出せとうるさくいうのだがあやつらに何かしたのか?」


「王妃様だけに私のスキルを一部をお教えします」


「彼女たちは私に触られて全員気絶してしまったのです。しかも気持ちよくなって・・・」


「どういうことじゃ?」


「言いにくいことですが、全員が絶頂に達して余りの良さに気絶したのです」


「なななんと?お主に触れると女子は行ってしまうのか?」


「はい、ただ制御しておかないと気絶ではなく死亡してしまいます。ですから、気絶させるのはスキルの1/4程度に抑えて触って意識を奪い取ります」


「サトル、最大に抑えて触るとどうなのじゃ?」


「それでも意識は飛んですぐまた元に戻ると思います」


「そうか・・・、サトル妾の腕を触ってくれぬか?」


「いや、王妃様が気絶するのは不味いですよ」


王妃は部屋の鍵を閉めて誰も入れないようにしてから、「サトル、妾の願いじゃ、さぁこの手に触れてくれ」


サトルは仕方なく軽く触った!


「あっはぁ〜ん、行くぅー」と言って気を失ってしまった。


しばらくして王妃が気がつき顔を赤らめて「サトル、妾は夫との間にやっとの事で3人の娘をもうけたがこのように感じたのは初めてじゃ。これが”行く”ということか・・・。信じられないほど気持ちが良いものだのう」


「裏ギルドの女どもがお主に会いたいというのも頷けるのう」


「このスキルの秘密を知って居るのは他にいるのか?」


「はい、スザンヌさんは知っております」


「スザンヌはサトルに時々触ってもらっているの?」


「ええ、いや、そんなことはないです」


「いや、お主たちのことだ絶対に触ってあげてスザンヌは時々行っておろうのう」


「すまぬ、今一度触ってたもう」


「王妃様、癖になるからやめた方が良いです」


「嫌じゃ、妾も感じたい。これほど感じるということが快感とは」


「妾の胸でも良いぞ!」と大胆になる王妃様。


サトルは嫌いじゃないので、そっと、王妃の豊かな胸を揉んだ。


「うううう、感じるのじゃ、気持ちいいのじゃ・・・アハァーン!行くー」と言って果てる王妃様。


しばらくして王妃が気がついて、「サトル、妾の第二夫にならぬかや?」


「いやいや、私はメッシーナ王国のしがない冒険者です。冒険が何よりも好きで誰よりも強くなりたいのでそれだけはご勘弁ください」


「なら、時々は妾の所に来てたもう、聞けばお主は古代魔術にも長けていて【転移】が使えると聞く。妾の寝間に来るのも容易かろう?先日貰った『遠距離通話器』で妾がサトルに抱かれたくなったら呼び出すから頼んだぞ。これは妾とお主二人だけの秘密じゃ、わかったな」


「それじゃ、今一度胸を揉んでくれぬか?」


「よろしいのですか?」


「そうじゃ、直接触ってたもう」


王妃はあられもなく胸を大きく広げて豊かな双丘が露わになる。


サトルは我慢できずに優しく直接触り唇で感じるところを転がす。


既に王妃は失禁して果てていた。


サトルは【ボディーシールド】を掛けて王妃の背中に喝を入れて意識を戻してあげた。


王妃はとろーんとしたまま、下半身が濡れてしまっているのも忘れてぼーっとしたままだ。


「サトル、夕食を楽しんでくれ。妾はお風呂にはいって参る、それではまたのちほどのう」


サトルは参ったなぁと思いながらスザンヌの元に戻った。


「サトル、どうだった?」


「どうだったって、お礼を言われスキルの秘密をほんの少し説明して来ただけだ」


「それだけで済んだのか?」


「ああ、それと捕まえた裏ギルドの女性陣が俺に会いたがっていると不思議がられていたな」


「気絶した連中が皆気持ちよくなっていたからだろうな!」


「今度は手刀で意識を奪え」とスザンヌが機嫌悪い。


夕食は豪華な食事で、男性はサトルと王様だけだ。


なんとなく王妃の目がサトルばかりを追いかけているようで困った。


アルメイダ王女が近づいて来たのですぐさま【ボディーシールド】を掛けて触られても大丈夫な様にした。


「サトルさん、今日は二度も命を助けて頂きありがとう。母が偉くあなたを気に入ったみたいよ。先ほどは何、色々母と話をしてらしたの?」


「いやぁー男なのに何故強いのかとか、魔法はどの位できるのかとかそんなはなしをしてました」


「サトルさんは魔法属性はいくつ持ってらっしゃるの?」


「はい、7属性全て持ってます」


「ええええ?我が国の筆頭魔法師でさえ2個ですわよ」


「全部の魔法を使えるのですか」


「時々は我が国にも遊びに来てくださいね」と言ってクリスティーナやアグネスの所に去って行った。


宴もそろそろ終わりに近づきスザンヌとサトルは宿に帰る旨王妃に伝えて辞した。


宿に戻ったスザンヌが今度はいきなり手を出して来て、「サトル、スキル全開で触れてくれ」と言ってくる。


それからはスザンヌ相手に耐久テストを延々と続けさせられるサトルだった。


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