第11話 王都までの旅

この異世界であまりに理不尽な扱いをされている男性の為にも自分がこの世界で一番強い事を示す為に、近場のダンジョンを踏破しまくり、そこで得たドラゴンとエリクサーをオークションに掛けて男性が討伐した事を示したいと、キタミのギルマス、スザンヌと王都に向かうサトル。


きょうはこれからサトルと二人で王都迄旅をするスザンヌは、何故か心ウキウキで、ギルドの前で馬車を準備していた。


「おはよぉッス」とサトルが現れた。


「あぁ、サトルか!おはよう。準備は出来ているか?」


「僕はバッチリです!今から行けますよ」


「それじゃあ行こう!」


「えっ?スザンヌさんと二人だけですか?」


「何だ?私と二人だけでは不満か?」


「いや、この国最強のギルマスは貴族待遇だから護衛でも付くのかと・・・」


「私達に護衛も要らんだろう?」


「まぁ、それはそうですけど・・・」


「最初はサトルが手網を引いてみろ、できるか?」


「この前の護衛依頼の時やったから出来ると思います」とサトルは手網を握って城門に馬車を向かわせた。


「なかなか上手いじゃないか」


「サトル、今後二人の時は普通の口調でいいぞ!敬語は無用だ!」


「解りました、御者台にいなくて、馬車の中でのんびりしてても良いですよ!」とサトル。


「サトルに時々触って、私の抵抗力を高めたい」


「いや、大分付いていると思うよ!何しろ僕のこの変な力が益々強くなって、今じゃ軽く触れただけで他の奴らは一瞬で意識を無くすからね」


「そうなのか?」


「ああ、ドラゴンでさえ3回程摩ったら死んでしまったからね!」


そんな話をしながら、城門に着き兵士の女性が、敬礼をして「スザンヌ様、きょうは珍しく荷物持ちを連れているのですね」と言って開門してくれた。


「スザンヌさんは荷物持ちはあまり連れて歩かないのか」


「サトル、私にさん付けは必要ない。スザンヌと呼んでくれ!」


「わかりました、スザンヌ」


「私は男性の荷物持ちを連れて歩いた事はない。自分の物くらい自分で持つものだと思っているからな」


「そうですよ、それが普通だけどこの世界は少しおかしいのです」


「どういう事だ?」


「スザンヌだけにいうが、俺はこの世界の人間では無い、俺のいた世界で男女同じ位の人数で、男女平等で、ただ力仕事は男性が得意で家庭内の料理、育児等はどちらかと言えば女性が受け持っていた世界だ。勿論男性も料理が得意で炊事洗濯が好きで率先してやる奴もいるがな。ただ男女とも平等だ!」


「やはりサトルはこの世界の人間では無かったのか!何となくそんな気がしていたぞ」


「この世界は俺がいた世界と真逆に近い世界だよ」


「サトルのいた世界は男はみなサトルの様な力が有るのか?」


「いや、それは違う。俺がいた世界は魔物もいないし、魔法も誰も使えない。勿論触られても気絶などしないし、普通に生活出来ている」


「それならサトルはどうして?」


「わからん、神様とやらが俺に女を触らせない様にしたのだろう?」


「どうしてそんなことを?」


「恐らく俺が女性に対し酷い事ばかりしたからじゃないかな?子供を作っては、他の女性に走りまた子供を作ってをくりかえしていたからな!」


「この世界の男性はそちらの方も全く弱いらしいぞ!」


「らしいって、スザンヌは未だ男を知らないのか?」


「なななんだ、私は今迄剣一筋できたからそんな暇はなかった。お前に胸を触られるまではな!」


「そうか、俺は向こうの世界でも剣と体術だけは強かったからな!まぁ、あっちも強かったが・・・」


「この辺でお茶でもするか」とサトルは馬車を止めて【サーチ】を掛けながら【シールド】をして【次元ストレージ】からアメリカンコーヒーとサバランのケーキを二つ出した。


「サトル、こここのお菓子は何だ?こんな美味しい物は初めて食べるぞ!それにこの飲み物は・・・」


「あぁ、俺がいた世界のお菓子と飲み物だ」


「このお酒が染み込んだ柔らかい物と白い甘いものの調和が何とも言い難い美味しさで、それに合ったこの香りの飲み物、お前に触られた時と同じに癖になるな」


「スザンヌ、俺のスキルと同一視するなよ!」


「あははは、それは悪かった!」


「美味しお菓子を頂いているのに何だが、きょうも頼む、触ってくれ」


サトルはスザンヌの手を触って優しくさする。


驚く事に彼女がサトルの手を強く握り返してくる。


「スザンヌ、大丈夫なのか?」


「あぁ、気持ちが良いが、大丈夫だ」


サトルはスザンヌの首に手をやりうなじを撫でる。


気持ち良さそうにしているが、気絶などしない。


更に耳の近くを触ったり耳たぶを柔らかくプニプニしたりしてうっとりするが、大丈夫だ。


「スザンヌ、胸に手をやるぞ、いいか?」


「わざわざ言うな!恥ずかしい」


サトルはスザンヌのブラウスの上からそっと胸に手を当てる。


大丈夫だ!更にブラウスのボタンをはずし直接彼女の胸に手をやる。


スザンヌはうっとりして、それを受け入れているが、気絶はしない。


前回はここで意識が飛んで、気絶したのだが・・・。


更に柔らかく揉む、


「あぁ、いいわー、サトルとても気持ちいい」


サトルは思い切って胸の一番敏感なところをつまんでプルンプルンしてみる。


彼女の顔は更に恍惚とした顔をしてきたがそれ以上にサトル君の息子さんが元気になり、サトル自身が手を止めて、離れた。


「サトル、すご~く気持ちいいのに何故途中でやめる?」


「スザンヌ、お前本当に大丈夫なのか?」


「気持ち良すぎて大丈夫とは言い難いが、気絶はしなかったぞ!」


「あぁ、たしかにな。俺の方がやばかったぐらいだから」


「さあ、昼飯が食える所まで行くぞ!」とサトルは馬車の手網を持って馬を走らせ始めた。


途中でオークの群れに出くわすがスザンヌが15匹を簡単に首を切り落とし、サトルの【次元ストレージ】に回収する。


しばらくしてスザンヌが手網を握る事になった。


サトルはマナバイソンとネギの串焼きをスザンヌにもあげて、自分も何本か食べながら進むと、今度はワイバーンが空から1匹襲いかかって来るが、サトルが『鬼切丸』を御者台から縦にないだら、ワイバーンの首が落ちて、遅れて本体もおちてきた。


「なんだ、サトル剣を振っただけで切ったのか?」


「あぁ、飛んで切っても良かったが面倒だから【真空刃】で切った」


あっけらかんとして云うサトルに呆れながらも馬車を進めるスザンヌ。


途中の平原で馬を休ませ、水を与え、サトルとスザンヌも昼食にする。


馬車の中でサトルはスザンヌにスパゲティのナポリタンを出してやる。


「サトル、この食べ物は美味しいな!初めて食べる食感だ」


「そうかぁ、俺がいた田舎の食べ物だから都会育ちのスザンヌは知らないだろうな」


サトルは早々に食べ終え宿泊地のハルテリアに向かった。


魔物の襲撃も無く無事にハルテリアの街に着いた。


スザンヌが宿を予約してあったのですんなり部屋に入りサトルはシャワーを浴びて着替えてベッドで少し横になった。


ノックがしてスザンヌが入ってきた。


「サトル先程の続きをしてくれないか?」


「いや、スザンヌ、お前の勝ちだよ、これ以上進めることはスザンヌの命も保証出来ないからやめておこう!」


「私はそんなやわな身体じゃ無いから心配するな大丈夫だ」


「いや、仮に大丈夫でも俺の方が大丈夫じや無いんだ!」


「俺だって、スザンヌを抱きたいよ。貴女見たいないい女を前にさわることしか出来ない辛さは我慢出来なくなる」


「何を言っている?さわる以外に何が有るんだ?」


「スザンヌ、お前は男と女の営みを知らないのか?触り、口ずけをし・・・」


「私だって子供じゃ無いんだ、分かっているつもりだよ」


「なら、胸を触られた位で気絶されたら、男の俺は欲求不満をどうすれば良いんだ?それ以上は俺自身が止められずスザンヌを抱いてお前の中に俺が侵入しないと我慢できなくても」


「私がお前を受け止めれば良いのだろ?死なない自信は有るぞ!」


「頼む、気絶するかも知れないが死ぬ事は絶対ない」とスザンヌ。


そう言ってサトルの前に腕を出してサトルに触って来た。


サトルはもう我慢できなくなり、スザンヌをベッドに倒し、唇を奪い上着のボタンを外し、豊かに実った引き締まった胸に顔を埋めた。


スザンヌは感じたことの無い快感に襲われ、気が付くとサトルをしっかり抱いていた。


サトルは胸から更に手は彼女の太ももに向かった!


もう止められない!彼女の中にサトル君が侵入しようと試みている。


スザンヌは既に迎えようとしていた。


遂にサトル君が彼女の中に侵入してしまう!


「あぁぁ、いい、もっと強くあぁ最高に感じるわ!」


サトルは一気にサトル君を侵入させてしまう。


そして一気に行ってしまった!スザンヌも同時に気絶していた。


サトルは慌てるが間に合わなかった!


彼女から離れ呼吸をしているのを確認してほっとするサトル。


スザンヌがサトルの全てを受け止めてくれた。


信じられない事だ、彼の力は上がっているはずなのに、彼女の耐性がそれさえも超えて強くなっているのだ。


勿論スキルは最小に絞っての行為だったが、この世界に飛ばされて初めてサトルが感じた一瞬でもあった。


しばらく素っ裸でスザンヌの横で目を瞑って横たわっていた。


半裸のスザンヌが気がついて、サトルに抱き着いた。


気持ちいい快感が身体を駆け巡るが気絶はしない。


抱かれたサトルは目を開き、再び彼女を抱き胸を、そしてサトル君が侵入した所を愛撫する。


「あぁぁ、凄く良いわ!生まれて来て良かった!そんな感じよ!来て!」


サトルは再び彼女と合体!


彼女もサトルも果てた!


二人は全裸で手を繋いだまま寝てしまった。


彼女は生きている、サトルは前世でこれ程感じ、相手の女性を愛おしく抱いたのは初めてだった!


サトルがシャワーを浴びているとスザンヌが恥ずかしそうに入ってきた。


「スザンヌ、貴女の勝ちだ!」


スザンヌはサトルと抱き合いキスをし再びシャワールームの中で合体!


スザンヌはひとりの男性を好きになるなど考えられなかった。


剣以外興味も無かった自分がサトルと云う男性に気絶する程の快感を貰えたのが不思議だ。


二人で食堂に行き、夕食を食べる。


サトルもスザンヌもマナバイソンのステーキと野菜スープ、サラダを食べながら今まで味わった感じと違う味わいだと思いながら食べていた。


「サトル、今夜一緒に寝ては駄目かな?」


「あのな、スザンヌひとり用のベッドだぞ狭いだろ」

「大丈夫だ、サトルにベッタリくっついて寝るから!気絶しないし、良いじゃないか!」


「俺が興奮して寝れないじゃ無いか、直ぐ抱きたくなってしまう」


「抱いてくれていいぞ、サトルは今迄できなかったのだろう?」


「どうなっても知らないぞ」


「あぁ、自分の事は自分で責任をとる」


結局スザンヌの勢いに負けた。


スザンヌがサトルの部屋に入ってきた。


スザンヌは洋服を脱いで一糸も纏わず先にベッドに入ってしまった!


サトルは既に限界を超えている。


彼も全て脱ぎ捨てスザンヌを抱く。


スザンヌは抱かれた途端全身に快感が広がり快い感じに浸る。


サトル君がスザンヌの中に入ってくる。


痺れる程の快感が頭の中を駆け巡り、サトルを強く抱きしめる。


「サトル、あなたが好きだぁ!どうしたんだろうこんなに気持ち私は感じた事が無い」


サトルはスザンヌの引き締まった胸をまさぐり愛した。


突き抜ける様な快感がスザンヌを包み込む。


サトルもスザンヌも同時に果てる。


二人は明け方まで愛し合った。


スザンヌもサトルもお互い相手が居ないと生きていけないと感じる程深く愛し合っていた。


サトルにしては考えられない事だ。


今迄使い捨ての様に女性を扱いスケコマシと言われていたサトル、しかし異世界に来て触れただけで相手が意識不明になるこの世界、初めて知った女性の素晴らしさ、これ程相手を愛おしいと思った事は無い。


翌朝まで抱き合って寝ていた。


スザンヌは完全に耐性ができているようだ。


朝食を食べ、次の宿泊地に向かって馬車を走らせていく。


途中の村で昼食を取り、ウォスローに向かう途中オークの群れが襲ってくる。


サトルは自分のスキルの力がもしかしたら弱くなっているのかと【インビジブルハンド】を使いオークに触れると一瞬で意識を無くし倒れていく。


しかも2回目を触ると死んで行く。

矢張り強くなっている。


それもかなり強くなっているのに何故彼女は大丈夫なんだ?


今度はスキルの解放をもう少し多めに解放してみるか、と思いながらオークの群れに向かうサトル。


オークの群れをあっという間に殺して13匹は全て心臓麻痺で死んだ。


あと少しでウォスローという所で今度は野盗が8人が襲ってくる。


此処もサトルが【インビジブルハンド】でほんの一瞬触るだけで倒れて行く。


ひとりだけ2回触ったら死んでしまった!


サトルの淡い期待は脆くも崩れた。


もしかしたら人間には効かなくなり、今後やりたい放題かと思ったが矢張り威力がかなり上がっている。


死んだ野盗を【ファイアボム】で焼き穴を掘って埋め、残りを縄で縛り上げ街まで連れて行きスザンヌがオークと一緒にギルドに手渡した。


スザンヌが報奨金銀貨195枚、野盗の分金額7枚をサトルに渡した。


宿に入ったらスザンヌがダブル1部屋に変更してしまった。


サトルはふくれっ面の顔をするがスザンヌはニコニコして鍵を貰い部屋に入った。


「どう云うつもりなんだ?子供でも出来たらどうするんだ!俺と結婚しなければいけなくなるぞ」


「何だ、私と夫婦になるのが嫌か?」


「いや、なれたら嬉しいよ。ってそういう問題じゃなくて・・・」


「構わん、入るぞ」


結局二人は一緒にシャワーを浴び、そのままベッドで合体!


二人して果てた!


サトルもスザンヌもお互い相手に夢中になってしまっていた!

夕食までサトルは今までの欲求不満をスザンヌに全てぶつけるようにスザンヌの肉体を貪るように求めた。


その度にスザンヌは失神するが直ぐにサトルを求めてくる。


夕食まで二人の愛は果てしなく繰り返された。


スザンヌは色々な女性から、男は一度合体するにも精力がなくそこまでいくのが大変なのだと聞いていたが、どうだろう?サトルの精力は尽きることがない。

精力絶倫なのだ!


食堂に二人で降りて行き夕食を食べていると、冒険者の数人が降りてきてサトルをみた。


「おい、荷物持ち、荷物持ちは食堂に座って食事ができないのを知っているか?」


「悪いが俺は荷物持ちではなく冒険者だ。なんなら相手してやろうか?」


「スザンヌ、悪いが俺、こいつを消しても罪にならないか?」


「正当防衛ならな、でもやめておきなさい。私が説得する」


「悪いが私はキタミのギルマスのスザンヌだ、この男は君達より強いからやめとけ。一瞬で意識を飛ばされる」


「うん?キタミのギルマスのスザンヌさん?ってSランクの?」


「そうだが」


「嘘はやめてくれ、スザンヌさんが荷物持ちと一緒の席で食事をする訳がない」


「スザンヌ、こんなバカ相手に真面目になるなよ」とサトルは【インビジブルハンド】で足を一瞬だけかするように触っただけで気絶した。


「貴様、何をした?」と他の3人がサトルに詰め寄る。


「何もしてないが、滑って転んで打ち所が悪く気絶したんじゃないかな?」


「そんな訳ないだろう!表に出ろ荷物持ち」


「っということでスザンヌ、相手してくるぞ」


サトルは外に出て、「早いとこ来いよ、飯が冷めるからいっぺんに3人かかって来いや!」


3人が剣を抜いて向かってくるのを一瞬で首に手刀を当て意識を奪って戻ってきた。


「サトル殺さなかっただろうな」


「ああ、意識を奪っただけだ。体術でな」


サトルは残りの夕食を食べて2階の部屋に戻ってシャワーを浴びてベッドにダイブした。


スザンヌは冒険者カードを宿の亭主に見せて4人の冒険者が気がついたらキタミのスザンヌが怒っていたと伝えてもらうことにして2階の部屋にあがった。


彼女もシャワーを浴びてサトルに飛びついた。


今や彼に触っても気持ちはいいが全く問題ない状態だ。

流石にサトル君が攻めて来て迎え入れると意識が遠ざかるが胸を触られても快感が

走り抜けるだけだ。


翌朝、朝食を食べ終えて王都ハルモナまで急いで馬車をとばす。


昼前にハルモナに着き、先ず宿をとる。


「スザンヌ、ここは王都だからエミリアやディアナ騎士団長が来たりしてまずいだろうから、シングルふた部屋取ってくれ」


「いや、ダブル一部屋で予約変更してしまったよ」


「まぁ、彼女たちとは外で会うから大丈夫だ安心しろ」


サトルとスザンヌはギルド近くの定食屋に入り、マナバイソンのステーキにケルピーのスープと黒パンとサラダでお腹を満たし、オークション会場に黒龍とエリクサーを持って行った。


「スザンヌ、俺は宿で昼寝しているからスザンヌは冒険者ギルドにでも行ってエミリアとでも会っておいでよ」そういうと、サトルは宿に向かった。


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