第10話 ダンジョンを踏破しまくる

この世界で一番の強い男になると決心したサトルは、朝練をして朝食を食べたら直ぐにギルドに直行した。


「ケーシさん、キタミダンジョン以外のダンジョンの場所を教えて下さい」


「あら、サトルちゃん、またダンジョンを踏破するの?キタミが一番難関だったから後はサトルちゃんだったら大丈夫かしら!キタミダンジョンと反対がわに3キロ行くと、キタミ西ダンジョンが有るわ」


「それじゃ、そこに行って来ます」


「キタミより優しいからって油断しちゃ駄目よ!行ってらっしゃい」相変わらずのオネェーのケーシーさん。


サトルは【身体強化】を掛けて、あっという間にキタミ西ダンジョンの入口に来た。


「おい、荷物持ちはひとりで入れないぞ」と女性兵士が言うと、サトルはAランクのカードを見せて、さっさと入って行った。


1階層は相変わらずゴブリンが10匹出てくる。


全て体術だけで倒し、耳を取って2階層に進む。

死体はそのまま放置して、ダンジョンの肥やしになる。


2階層はホーンラビットが15匹、グリーンウルフが10匹いる。


サトルは『行かせスキル』を中程度に解放し、ホーンラビットを瞬殺していく。

ツノだけ取り除いて納品する手も有るが、肉とか毛皮の需要も高く、本体丸々納品する方が高収益だ。


グリーンウルフも『インビジブルハンド』と体術で瞬殺させて敢えてそのあとグリーンウルフを『鬼切丸』で全て首を切り落として止血して回収した。


3階層にはファングボアが3頭いる。

『鬼切丸』で頭を切り落として一瞬で葬り、止血後に回収した。


4階層は砂漠のステージで【サーチ】するとサンドワームが2匹、ポイズンスネークが1匹いる。


【飛翔】で2メートル上を飛びながら、サンドワームに近づいて【サンドアロー】を2発ずつ頭と胴体に放った。


苦し紛れに砂からのたうち回って出てきた2匹を『鬼切丸』で2匹とも狩りとった。


ポイズンスネークは毒に注意しながら矢張り【サンドアロー】で突き刺し、『鬼切丸』が四つ切りにして回収した。


5階層はボス部屋で、扉を開けると、トロールが1体居る。

でかい!背だけでは無い、胸もだ!


【縮地】で一瞬にして裏に回り込み、生の手で豊かな胸を揉みほぐす。


気持ちいい!柔らかくそのうえ張りがあり、夢中に触っていたら、いつの間にかトロールは意識が無いだけではなく死んでしまっていた。


回収して、罠が無いのを確認して宝箱を開けた。『エリクサー』が入っていた。


この世界では最高級のポーションだ!【次元ストレージ】に入れて、6階層にむかった。


6階層は死臭のする洞穴だ!

ミイラが30体、向かってくるのを【ファイアボム】で全て焼き尽くす。

サトルの【ファイアボム】は初級でも上級以上の威力で一瞬で全てを灰にする。


次に来たのがバンパイアだが、全員女性だ!

【インビジブルハンド】でオッパイを触りまくり、気絶した所を【聖魔法】で全て浄化してあげる。


7階層は岩場で雌の岩竜が岩礫を飛ばしてくる。


サトルが甲羅に飛び乗ると、甲羅を通しても感じるのか、荒い息を吐いて、悶えている。


サトルは甲羅の上から掌底破を撃ち、内臓を破壊して狩りとった。


8階層はヒュドラが9本の首をくねらせて火を吐いたり、毒液を飛ばしてくる。


『幻夢』を出し、9本の首を1本ずつ切って、切り口を焼き尽くす様に念じて投げた。


『幻夢』は炎を纏ながら9本の首を切り落とし、切口を纏っている炎で焼き尽くしながら全ての首を切り落とした。


9階層は火山ステージで、キマイラが1匹、赤龍が1匹いる。


キマイラを『鬼切丸』で一瞬にして間合いを詰め、首を切り落とした。


赤龍は火炎咆哮でサトルを焼き尽くそうとするが、サトルの【ボディーシールド】がそれを防ぐ。


サトルはジャンプして『鬼切丸』を斜め上段から切り下ろし、赤龍の首を切り落とした。


10階層ラスボスの部屋だ。

扉を開けると40メートル程の黒龍が吠えている。


サトルは何処にも傷を付けずに殺そうと思い【インビジブルハンド】全開で首筋をさすった。


「○▷▼□化#%!」と竜言を発して巨体が可愛らしい声をあげ、身を捩り始め直ぐに死んだ!


スキル全開だと触れるだけで巨体の黒龍さえも瞬殺するまでにスキルが上昇していた。


魔石を【奪取(スティール)】で回収し、黒龍も【次元ストレージ】に入れた。


宝箱を慎重に開けると中に『遠距離通話器』が一対入っていた。


ダンジョンコアも回収して、ギルドに戻ってきた


素材置き場に黒龍を除いて全て出し、ローズマリーを慌てさせたが、食堂で待つ様に言われ、果実ジュースとサンドイッチを食べながら待った。


ローズには黒龍をオークションに出すかもしれないので、解体はせず保管だけおねがいした。


1時間して納品書ができてケーシーに出すと「サトルちゃん、踏破したのね!凄いわー」と言ってギルドマスターのスザンヌの所にサトルを連れて行く。


「ギルドマスター、サトルちゃんがキタミ西ダンジョンを踏破したのでお連れしました」


「どうぞ」


「連日のダンジョン踏破か?凄いな」


「ギルドマスター、ダンジョンコアと地図に納品書です」とケーシーがスザンヌに渡した。


「わかったわ、後は私の方でやるから大丈夫よ」


ケーシーは受付に戻って行った。


「スザンヌさん、気絶する前に頼みたい事が有るんだ!」


「何だ、私が気絶すると思っているのか?きょうは絶対大丈夫だからな、必ず勝つ」


「実はダンジョンのお宝で『エリクサー』を手に入れたのだけど、今回のラスボスの黒龍と一緒にオークションにかけたいんだ、頼めないか?」


「ラスボスは黒龍だったのか?」


「ああ、オークションに出そうと思っていたので、刀傷は入れてない、気絶させて、心臓を止めたから傷ひとつついていない」


「オークションは今度は王都で来週行われる、男のサトルの名前では出せないから、私の名前で出そう!それに関しては任せておけ」


「サトルは【次元ストレージ】を持っていたよな?なら黒龍の運搬も問題ないから私とオークションの3日前に一緒に王都に行こう、宿もこちらで5日間取っておく」


「それじゃ、始めるぞ」と焦るようにサトルの前に手を出すスザンヌ。


サトルはスザンヌの手を握る。 一瞬ビクッとするが、大丈夫そうだ。


次に首筋に手を添え優しく撫でる。


スザンヌは震えながらも耐えている。


しかし顔は既に恍惚感の表情だ。


首筋から耳たぶに手を移す。


「あぁー、イク〜、だめぇ〜」と言って気絶してしまった。


サトルは精算金とオークションの件があるので、彼女が気が付くまで待った。


10分程して、恥ずかしそうに気が付き、未だサトルが居る事に驚いていた。


「スザンヌさん、納品書を貴女が持っているからお金も貴女から貰わないとケーシーさんじゃ分からないよ!それと黒龍の魔石は僕が抜き取っているのでない事をオークションの事務局に伝えてくださいね」


「傷も付けずにどうやって取り出したのだ?」


「あまりおおっぴらにしないで欲しいのですが【奪取(スティール)】と云う魔法というかスキルです」


「もしかしてサトルは私らの心臓も取れるのか?」


「勿論できますよ、剣で歯が立たない相手には心臓を潰して、魔石を破壊して倒します。未だそんな相手に出会ってませんが・・・」


「それって、無敵じゃないか!」


「だから言ったじゃないですか!僕は強いぞって」


「それでオークションなんだけど、スザンヌさんについて一緒に見る事は可能ですか?」


「ああ、それは問題ない。サトルが倒したという事も公表される。だが出品は商人の女性か、Sランク以上の人間か貴族だけだ」


「今回の様に代理出品は許されている」


「わかりまさした、3日前の10時にスザンヌさんを訪ねれば良いですね!」


「そうしてくれ、精算金は白金55枚、金貨60枚、銀貨95枚、銅貨85枚だ!」


「その内ここの公爵より金持ちになるぞ」


「お金なんかより欲しい物がほかにある、手に入れるのは難しいけど」


「それじゃまた明日もう1箇所のダンジョンコアをもって来ますから」そう言ってサトルは階下に降りて行った。


サトルはその足で昼ご飯を食べようと思い、いつもの定食屋に入った。


エルザが定食?ときいてくる。「ああ、昼定食頼む」


いつものようにもつ煮込みの量が他の人よりかなり多い。


お礼に、エルザをちょっと触ってあげる。


【いかせスキル】の威力を最小にして、ほんの少し触っただけなのによだれを垂らして気絶してしまった。


周りの冒険者の女性たちが、貧血か過労で倒れたと勘違いしてくれて、エルザを抱いて厨房の方に連れて行ってくれた。


サトルは急いで、もつ煮込みを口に入れ込み、お代を置いて逃げるようにギルドに再び向かった。


「ケーシーさん、次のダンジョンを教えて!」


「なぁーに?サトルちゃん、あなた、またダンジョンを攻略するの?」


「うん、男だってやればできるってところを見せるんだ」


「みせるって、誰に見せるのよ?」


「ここの領主の公爵様やこの国の女王さまや王女様にだよ」


「男でもできるって、見せてどうするの?旦那にしてもらうわけ?」


「違うよ!ただ男が喫茶店で席に座れないとか、男は皆荷物持ちとか冗談じゃないぞと女共にわからせるためだよ」


「私には、よくわからないわ、でも無理しないでね。頑張ってよ!」とケーシー。


「もう一つのダンジョンは、キタミ西の上、北側に2キロ行った所に”試練のダンジョン”があるわ。兵士がいるからすぐわかるわよ」と教えてくれた。


サトルは【転移】と【マッピング】を併用して瞬時に”試練のダンジョン”入り口に着いて冒険者ギルドを出した。


1階層はホーンラビットが10匹、ファングウルフが20匹いる。


サトルはホーンラビットを【結界】で覆い中の空気を抜いて全て殺した。


ファングウルフ20匹は『鬼切丸』で全て首を切り落として、葬り放血したのちに

回収した。


2階層のファングボア、3階層のマナバイソン、オークとオーククイーン、4階層のサンドワーム、スコーピオン全て『いかせスキル』を連発して気絶或いは心臓発作で刈り取り回収し、5階層のボスの部屋のミノタウロスの所にやってきた。


ミノタウロスは胸も大きいが、がたいもでかい。


サトルの『いかせスキル』の威力が強くなっているため胸を触っただけで泡を吹いて失禁し、気絶してしまった。


このとき”あれっ?スザンヌはなんで我慢できるようになったんだ?スキルの強さは以前とは比較にならないほど強くなっているのに彼女は触っても平気な部分が逆に増えている?”そんな事を思いながらスキル全開にしてミノタウロスの心臓を止めた。


【次元ストレージ】に回収して、そばにあった宝箱を開けた。


中には『魔法の鍋』、念じたスープ、飲み物が鍋のなかに並々出来あがる。


【次元ストレージ】に回収して6階層に向かった。


6階層は海のステージで、【サーチ】すると海龍が1匹いる。


サトルは【飛翔】で、2メートル上を飛び、【ウォーターアロー】を放ち、海上に出てきた所を、『鬼切丸』で討ち取り回収した。


7階層の平原にワイバーンが2匹いた。


【インビジブルハンド】で2匹を同時に行かせて、意識を奪って首を切り落として回収した。


8階層はアンデッド系のスケルトンが30体、全て【浄化】を掛けたサトルによって霧散された。


9階層はヒュドラが居る。

【インビジブルハンド】で首と本体両方をタッチすると首をタッチした火を吐く首だけが気絶して残り8本が敵意を顕にしている。


残りの首を触りまくり、全てが気絶したところで『鬼切丸』で首を切り落とし、切り口を【ファイアボール】で全て焼いて再生を防いだ。


10階層はラスボスで扉を開けると赤龍が居る。


【インビジブルハンド】で触っただけで失神して更に触ってさすると、痙攣をして死んだ。


宝箱を開けると『リフレクションリング』全ての魔法、魔眼、攻撃を跳ね返す指輪で、サトルは自分の人差し指にはめた。


最下層に有る転移盤に乗り1階層に戻り素材置き場に狩りとった魔物を納品して、納品書が出来るまで食堂で待った。


納品書ができたので受け付けのケーシーに出した。


「サトルちゃん、あなたやりすぎよー、これでキタミのダンジョンを3箇所踏破よね?信じられないわ〜」


「スザンヌさんの所にダンジョンコアを納品してくるよ」


サトルはコアをスザンヌの所に持って行く。


「なんだ、サトル又ダンジョンを踏破したのか?」


「スザンヌさん、僕の特殊な体質がどんどん強くなっているのに、貴女は大丈夫なの?」


「どう云う事だ?」


「かなりでかい魔物でも、軽く触っただけでいってしまって気絶する。黒龍でさえ触っていたら心臓麻痺で死んだから!」


「それって、私がどんどん強くなっているという事だな?」


「そうかも知れんが、未だ僕はスキル全開ではないからね、これ以上続けるのは危険じゃないかな?」


「いや、私は絶対克服してみせる!大丈夫だ」


そう言って手を差し出すスザンヌ。


サトルは『行かせスキル』を最小解放にして触ってあげる。


サトルは仕方なく触るが、全く大丈夫な顔でいる。


首筋と耳たぶに触ってみる。


朝はこれ以上気絶したが今回は何とか持ち応えている。


「スザンヌさん、今度は胸に触れますよ!良いですか?」


「ああ、やってくれ」


サトルは優しく上着の上から形のいいスザンヌの両胸に手を添えた。


スザンヌは椅子の肘掛けを両方の手できつく握り締め、耐えて見せた。

サトルはさらに柔らかくふくよかなスザンヌの胸を少し強めに揉んだ!


スザンヌの意識はそこ迄が限界だった!


「あぁぁ〜、気持ち良すぎるわー、いくぅー」と言って気絶した。


しかし、凄い進歩だ!


サトルがスキル解放を最小とはいえ、ほんの少し触っただけでいまだに殆どの女性は意識を失うのに・・・。


サトルは宿に戻って、明日はオークションに行く前なのでゆっくり食料や若干の食器等を買って、クエストは簡単な物を受けようと思いながら、夕食を食べて早目に寝た。









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