第80話 嵐のごとく Ⅳ ⑯
【嵐side】
俺達は連携の練習の為に一緒に狩りに来ている。
その結果、ファーストの街では チラホラと
長靴を履いた猫や背中に
そんな俺達も周りのプレイヤーから注目されているのには気がついていた。
正直、俺の
「
「……
だけど、今から人間に転生しても赤ん坊だろうから、返すのは大分先に成ると思うよ ! 」
「くっ、使えねぇー !……せめてゲームでは、役に立てよ ! 」
ふたりの口喧嘩を見てウサピョンがオロオロしている。
従魔に心配させているんじゃねえよ……
そんな事をしている内に目的の里山に着いた。
……要は、戯れているだけだから放っといたと云うことだ。
ドライ過ぎじゃ無いですか、
♟♞♝♜♛♚♙♘♗♖♕♔
里山の近くにある小さな村、その畑を荒らす『ゴブリン・ライダー』を退治する依頼を冒険者ギルドから受けたのだ。
ゴブリン・ライダーと云ってもグレーウルフにゴブリンが騎乗しているだけなんだか、機動力が有って村の自警団の手に負えないので冒険者ギルドに依頼したと云うことだ。
こちらも『馬』が3頭と『ウサギ』が1羽いるから機動力なら負けないハズ !
村長に挨拶をした後に、ゴブリン達が現れる畑に案内された。
ファーストの街のような城壁は期待していなかったが……
外の境界が壊れた木の柵だけとは……
えっ、壊れたのはゴブリン達が暴れたからだって !
ごめんなさい。
悪かったら謝る ! 幼い頃から由利子オバチャンに
スパルタだったもんなぁ~。
畑で待つことゲーム内時間で数時間、奴らが現れた !
俺達がゴブリン・ライダーを引き付けている間に従魔達は奴らの後ろに廻り込んで退路を断つ計画だ。
只、
そして
チャッ チャッ チャッ ♪ チャッ チャッ チャッ ♪
チャッ チャッ、 チャッ チャッ チャッ チャッ チャッ ♪
三三七拍子かよ !
それを三回繰り返すと、
〖パーティーのステータスが 10% 上昇しました。
制限時間は 10分です〗
…………ごめんなさい !
『使えねぇー !』 と思っていた、タヌキチが支援系だったとは !
人は見かけによらぬもの と云うのは本当なんだな……タヌキだけど。
撃ち漏らしたゴブリン・ライダーは
後方ににげだしたゴブリン達は、
俺と
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