第18話 首位攻防
武史のやっていることは、少しだけ直史に似ている。
だが似ているだけで、本質的には全く違うものである。
試合を圧倒的に制圧するという点では同じだ。
しかしパワーで抑えられたものは、心の折れ方もはっきりしている。
武史の投げた試合の後で、相手のバッターが不振になることは、あまりないことである。
それは上杉でさえやったことのない、直史だけの特殊能力だ。
ほとんどもう、超能力に近いと言ってもいいだろう。
単純にタイミングを狂わせる。それを突き詰めただけだ。
だが様々な角度で、様々なコースに組み合わせれば、もう何を打てばいいのか分からない。
それに比べれば、まだ武史の方はマシである。
最終的に三振に終わっても、一球ぐらいは粘ることが出来る。
そして八連続三振の後、ようやくラストバッターが内野フライでアウト。
圧倒的なピッチングを展開していた。
テクニックやメンタル、インテリジェンスなどは必要ない。
使えないわけではないが、武史は基本的に考えずに投げればいい。
パワーに任せて、そして無駄にはパワーを使わない。
ただこの間の試合では、もう少し力を込めれば、一段階上のステージに行けそうな気もしていた。
去年のワールドシリーズ、107マイルを記録した時のように。
過去の経験と照らし合わせれば、その限界を超えれば、またしばらくは休養しなければならなくなる。
レギュラーシーズンでは、そんなに頻繁には休んでいられないのだ。
一生のんびり暮らせるぐらいに稼いだら、日本に戻って暮らすのだ。
イベントごとに日米を往来してもいいかもしれない。
ただ大介などはともかく坂本は、引退後に破産したメジャーリーガーの話などをよくしている。
坂本はあれで、実はボンボンなので金の使い方を知っている。
資産運用などをしているらしいが、武史の場合はそれは、恵美理に任せている。
恵美理の場合は単純に資産だけではなく、家柄までも揃ったお嬢様だ。
ただ資本家の家系ではなく、芸術家の家系であるが。
この試合ではひたすら、アトランタのバッターの心を折っていけばいい。
三連戦の全てを勝って、首位に手が届くようになればいいのだ。
去年のメトロズは、開幕から完成された強さを持っていた。
だが今年は戦いながら、徐々に育っていっている。
武史にある力は、目の前の一戦を確実に勝つことのみ。
それが相手の心を折るかどうかは、相手の心の強さによる。
本来ならばどうしようもないスピードの武史のボールは、木っ端微塵に心を砕いてもおかしくはない。
だが同時にMLBにいる直史ほどは、どうしようもない存在ではない。
どこに投げてくるのか全く分からず、どうしてそこに投げてくるのかも全く分からず、とにかく偶然のヒットにしか頼るほかはない存在。
去年の失点は、まともな形ではホームランによるものしかない。
そしてそんなホームランを打っていたバッターは、大介とブリアンだけ。
ブリアンに関しては、ポストシーズンであっさりとアナハイムがスウィープしていたが。
武史は自分の力が、兄には及ばないことは知っている。
だから謙虚に、そして無駄に鬱屈すつこともなく、やれることだけをやっていこうと思える。
そして奪三振を量産して、今年もサイ・ヤング賞を取りにいく。
ただ直史が自分と違い、中四日で投げているのを見ると、本当に生き急いでいるなとは思う。
今年一年で本当にMLBを去るのか、実弟である武史でさえ、経済的にもったいないなとは思うのだ。
坂本が言っていた、引退後の破産というのは、直史には無縁のものであろう。
野球ばかりをしてきた選手が、野球から離れてしまうのだ。
普通にそこで働けばいいものを、かつての栄光を忘れられない。
コーチへの転職というのは、MLBではあまり一般的ではない。
選手としての実績と、コーチとしての力量は、また別のものだと考えられるからだ。
なおこれはFMに関しては、ある程度その球団の顔として、実際の采配をコーチが握る場合はある。
それでもやはりFMも、NPBに比べれば、選手としての実績とは関係なく選ばれるのだ。
子供の頃からずっとMLBを目標として、そして実際にメジャーの舞台に立ち、スーパースターして活躍する。
だがほとんどの場合、スポーツ選手は引退してからの方が、人生は長いのだ。
29歳で引退するのが平均で、中央値はもう少し低い。
そこからならセカンドキャリアを形成するのが、当然だと言えるであろう。
ただMLBの舞台から離れて、いったい何が出来るのか。
そこを勘違いする人間が、まさに破産するようなことになるのだ。
今日の武史は序盤から安定し、しかも出力も出ていた。
やはり前回の失敗から、少し昂ぶるものがあるのかもしれない。
なんだかんだと鈍感なようでいながら、ここぞという場面ではしっかり結果を出してくる。
あくまで結果論であるが、武史は甲子園での優勝を四回経験している。
そしてプロでの通算勝ち星も、当たり前だが直史よりもよほど多い。
もっともそれは直史が、大卒でプロに入っていたらという、今更な仮定が出てくる。
上杉が現在、14年目終了時点で265勝している。
二年間は治療とMLBであったので、実質は12年間だ。
毎年20勝以上はしている計算であるが、直史は四年で112勝。
ペース的には直史が12年もやっていたら、330勝は超えているということだ。
大卒投手であっても、12年投げて34歳というのは、おかしな年齢ではない。
武史は七年で148勝していて現在が30歳のシーズン。
耐久力に優れているので、おそらく200勝は突破する。
大卒で200勝投手というのは、かなり珍しいものであるのだ。
武史の場合も、高卒からプロ入りしていれば、というたらればは成り立つ。
もっとも武史の場合は、行きたくないチームに指名されたら、普通に大学に行っていたであろう。
高卒でそのまますぐに働くのは嫌だな、というのが武史の考えであった。
大学にしても早稲谷以外であったら、すぐに嫌になって野球部を辞めていたかもしれないが。
それもやはり仮定の話で、武史は最善の道筋を行きながら、このMLBの舞台に立っている。
案外武史のようなタイプは、MLBというかアメリカのベースボールの方が合っていたかもしれない。
もっともルーキーリーグでやる気をなくして、やっぱり辞めていた可能性はある。
武史にとって野球の価値はその程度で、その程度しか執着がないもので、これだけの実績を残せる。
ある意味で理不尽なまでの天才である。
荒ぶるまでもなく、淡々と投げることが出来る武史。
奪三振の数がどんどんと増えていく。
メトロズの打線の援護は、必要以上にアトランタを叩きのめす。
必要以上と言うが、ここで徹底的に叩いておくことは、レギュラーシーズンの序盤では重要なことなのだ。
メトロズには勝てないと思わせたい。
幸いにもピッチャーは、強い三枚を当てることが出来る。
叩けるだけ叩いておけばいいのだ。
最終的なスコアは8-0でメトロズの圧勝。
武史は20個の三振を奪っていた。
ランナーは内野安打が一本と、エラーによる一つの二人のみ。
100球以内に抑えることは出来なかったが、充分すぎるピッチングであった。
ただ武史としては、不満というわけではないが、不思議には思う。
エラーが出る可能性の低い奪三振をこれだけ取っているのに、なぜパーフェクトにもノーヒットノーランにもならないのか。
フォアボールを出すことの多い、ノーコンのパワーピッチャーというわけでもないのに。
武史も複数回のパーフェクトを達成したことはある。
それこそMLBでは、デビュー戦がパーフェクトであった。
しかし圧倒的に、相手の打線を封じてしまうという点では、直史には全く敵わない。
やはりピッチングというのは、単純なスピードだけではダメなのだろう。
試合に勝つだけであれば、今のままでも充分だ。
より確実に勝つためには、まだ高みに昇る余地があるのも確かだが。
現時点で既に、武史はほとんど負ける可能性がない。
直史と違って、大介との勝負を避けるという選択がある。
現在はチームメイトだが、いずれはそうでなくなることも充分に考えられる。
武史に相応しい年俸を払うことになれば、それこそメトロズはさすがに破産するかもしれない。
もっともコールがオーナーである間は、どうにでもするのだろうが。
フランチャイズのニューヨークでの快勝。
それはどうにかメトロズに、流れをもたらしたものであるようだ。
翌日のメトロズは、先発がジュニア。
今年はまだいまいち、本来の力を発揮できているとは言えない。
負傷者リストに載ったため、三度の先発。
勝ち投手にはなれていない。
だがさすがに、そろそろ調子を取り戻してきた。
初回の立ち上がりを無失点に抑えて、そこから3イニングは無失点。
四回に一点を奪われたが、投げるボールもストライクが先行している。
そしてここでも、大介のホームランが出た。
打線の援護もしっかりとしている。
安定して投げたジュニアは、七回を二失点。
そしてリリーフに継投することが出来た。
「さて、満塁で回ってきたわけだが」
バッターボックスの大介は、現状をはっきり認識している。
ツーアウト満塁で、敬遠すれば一点が入る。
点差からいって、ここは一点も取られたくない。
だが真っ向勝負すれば、かなりの確率でホームランを打たれる。
この試合自体は、ジュニアの好投もあって、ほぼ勝敗は決している。
あとは大介との勝負をするか、そして勝負をしたとして、どういう結果が起こり、それがどう影響を残すか。
ところがここで、アトランタは大介との勝負を回避してきた。
なんと申告敬遠である。
勝ってる場面ならともかく、負けてる場面でこの選択か。
より点差が広がり、試合自体はもうメトロズの勝利と言ってもいい。
リリーフ陣が安定していないのは、いまだに変わらないメトロズである。
だが今日は八回と九回の2イニングを、一点に抑える。
最終的なスコアは7-3で第二戦も勝利。
アトランタ相手の勝利であれば、これは価値が違う。
第三戦の先発はオットーで、ここでもまたメトロズの打線は勢いを止めない。
試合の序盤で、大介にホームランを打たれた。
そろそろ大介とは、第一打席でさえも、対戦する危険性を理解した方がいい。
それでも去年に比べれば、メトロズは終盤の逆転や、追いつけずに引き離されることが多くなっている。
勝ちパターンのリリーフ陣はやや落ち着いてきたかもしれない。
だがビハインド展開であると、やはり弱いままだ。
マイナーから上がってきたピッチャーはいるが、まだメジャーに対応しきれてはいない。
それでもアービングは奪三振率の高さから、クローザーとして定着しかけている。
少なくともクローザーに必要な要素の一つ、メンタル面での図太さは持っているのだし。
ただクローザーであるとはいえ、もう少し球数を抑えることが出来れば。
基本的にメトロズは、リリーフを使うのは三日連続までと決めている。
今年はそもそも三連勝まですることが少ないので、勝ちパターンのリリーフは休むことが出来ている。
そしてビハインド展開で使われるリリーフは、メジャー契約をしているがマイナーにいる選手と、定期的に入れ替えている。
この中から成長して戦力になるピッチャーが出てくればいいのだが。
オットーもまた、六回三失点というクオリティスタートを達成。
アトランタ相手との対決は、三連勝にて終わった。
これで次はホームゲームで、コロラドとの三連戦となる。
ようやく調子が出てきたな、とメトロズファンも安心して応援できるようになっていた。
ただ、今年のメトロズは、そう簡単に勝ち続けられるものでもない。
MLBは年間162試合をレギュラーシーズンで行う。
その中で一番主力となる選手が抜けて、どれぐらいの影響が出るものか。
単純な話、野球は打者が九人いる。
またピッチャーなどはローテに加え、中継ぎと抑えがいるため、一試合に平均して12~15人ほどは出場することになるか。
これがNBAであったりすると、一人あたりの貢献度がより大きくなる。
MLBのDHやピッチャーのように、投打のどちらかにだけ、集中するというポジションはないのだ。
こうやって戦力均衡が取りやすくなるため、MLBはNBAなどと違い、王朝がずっと長く続くということはなくなっている。
もっとも去年のメトロズとアナハイムは、どちらも圧倒的な強さであったが。
メトロズはウィッツとレノンがピッチャーから抜けたが、それ以外にもリリーフ陣が衰えているということがある。
三年連続でワールドシリーズまで進出しているので、ある程度はモチベーションが低下しているというのもあるだろう。
ポストシーズンを最後まで勝ち進んだため、根本的に肉体の疲労度は一番大きい。
とは言えMLBは、アメリカ四大スポーツの中では、最も選手寿命が長いものでもあるのだが。
メトロズの今年の不調の原因を、いくつか考える。
まず打線の方には、それは見られないと言っていいだろう。
得点力は去年より、むしろ上回っていると言ってもいい。
大介の打率が四月を通して五割を下回らなかったあたり、圧倒的だと言っていい。
ステベンソンの出塁率と、大介の打力、そしてその後ろを打つバッター。
これは強力であり、間違いなくリーグでナンバーワンだ。
守備はやや落ちたかもしれないが、ほぼ誤差の程度。
キャッチャーとショートが変わらず、ステベンソンがセンターに入ったことで、センターラインはかなり安定している。
唯一のポイントは、グラントがほぼDH固定のため、野手を休ませる試合があまりないということか。
ただそれも総合的には、悪化したと言うほどではないだろう。
やはりピッチャーだ。
投手力が完全に落ちているのが分かる。
ウィッツがいなくなって、その分を育成してきたピッチャーで埋めようとした。
だがそれは完全に失敗している。
ワトソンがシーズン前に、今季ほぼ全休が決まったのも痛い。
またジュニアが初戦で、爪を割ったということもある。
武史が初めての敗北をしたし、若手の安定感がいまいちだ。
その中では長くメトロズでやってきて、今年のオフにFAとなる、オットーとスタントンが頑張っているとは言える。
リリーフ陣もビハインド展開で、しっかり踏ん張ることが出来ていない。
中でもクローザーの欠員が、一番大きいかもしれない。
去年は安定して投げてくれたレノンだが、単年契約であった。
しかし他のチームに移籍した今季は、去年ほどの安定したピッチングをしていない。
年齢による劣化もあるだろうし、モチベーションの低下もあるだろう。
何より去年、どれだけのピッチングを続けていたことか。
アービングをクローザーに、というのはチームの考えである。
実際にマイナーでは、クローザーとして投げることが多かったのだ。
メンタルに弱いところが見えるわけでもないのだ、そこそこ投げられるだろうと思っていた。
しかし四月の途中からメジャーに上がってみれば、まだ適応したとは言いにくい。
ただアトランタとの三連戦を勝利したことで、メトロズは17勝13敗。
やっと安定してきたかな、とも言えるぐらいにはなった。
二桁以上に得点し、とにかく打撃で勝利を得る。
そんな異常事態が、ようやく終わったのだ。
メトロズはまだリリーフが弱いが、それでも若手の成長を待つ余裕が出来たと言っていいかもしれない。
そうすると気になるのは、ライバルの存在である。
とは言っても今年のメトロズにとって、ライバルと言える存在は大変に多い。
去年のようにアナハイムにだけ、注意していればいいというわけではないのだ。
同地区のアトランタをスウィープしたと言っても、それはピッチャーが強かったところで当たったからと言える。
それに他の地区では、やはりナ・リーグは西地区が地獄だ。
三つのチームが潰しあっているが、それでもトローリーズが強いと言えようか。
攻撃のサンフランシスコ、守備のサンディエゴと比べると、総合力は最も高い。
中地区でもセントルイスは、特にメトロズに対しては強い。
ワールドシリーズへの道は果てしない。
それでも大介が気にするのは、ア・リーグでアナハイムが勝ちあがってくるかどうかだ。
アナハイムも現在のところ、メトロズと変わらないような勝率である。
ただあちらはターナーの代わりが全くいない。
明らかに打線の力は落ちていて、地区優勝が出来るかどうか。
去年はスウィープしたにも関わらず、ア・リーグはミネソタが優勝候補だと言われている。
大介から見ても、アナハイムは戦力が足りないとは思える。
だがそれは打力よりも、投手ではないのかと見られるのだ。
確かにボーエンが加わって、直史に続く二番手として投げてはいる。
しかし去年は二番手とも言えるのが、スターンバックとヴィエラの二人であったのだ。
スターンバックはワールドシリーズで故障して、今年はどのチームにも所属していないらしい。
トミージョンを受けているのだから、それは当たり前のことであろう。
ヴィエラと契約しなかったのは、年齢的に仕方がないことだ。
ただどうしてもう一枚、先発を獲得しなかったのか。
内情を知らない大介としては、ターナーとの大型契約の前に、先発を一枚と思える。
去年は二人で30勝以上の貯金を作ったのだ。
一人取っただけでは、打力の落ちた今年、勝つのは難しい。
もっともターナーの離脱したのも、開幕直前。
一番タイミングが悪いところであったろう。
アナハイムの点の取り方は、とにかく一番と二番が出塁し、それを三番以降で返すというパターンが多かった。
アレクと樋口の出塁率は、一番と二番のコンビとして見れば、リーグでも屈指のものであったろう。
それにOPSが1を超えるターナーに、その後に控えるシュタイナー。
また守備力においても、ショートの故障でやや落ちていると言っていい。
樋口が一時離脱したりと、大変なところもあった。
そして現実的に考えて、アナハイムはワールドシリーズまで勝ち残れるだろうか。
直史が中三日投げて三勝したとする。
だがミネソタにはそれ以外のピッチャーを粉砕する、強力な打線が揃っているのだ。
エースの価値が高くなる、ポストシーズンの試合。
ピッチャーを酷使する短期決戦だが、果たしてどこまでミネソタに通用するのか。
直史のことは疑っていない。
しかし他のピッチャーには、ほとんど信頼を置いていない大介だ。
それにこちらもトローリーズなどと対戦したとき、武史にどれだけの負担がかかるのか。
ワールドシリーズまでは進んだが、両チームともにボロボロ。
それはそれで面白い対決になるのかもしれない。
だが大介としては、戦うなら万全の直史と戦いたいのだ。
コロラドとの三連戦。
去年は西地区四位のコロラドは、それほど強いとは言えないチームだろう。
ただ西地区は、地獄の西地区である。
三強に次ぐ四位のコロラドは、実は弱小というほどのチームではない。
そしてここで、メトロズの先発は弱いところが回ってくる。
オットーとスタントンが、今季でFAになることを考えると、他のピッチャーの成長も期待したい。
もっとも第一戦は、ある程度の計算は出来るスタントンなのだが。
コロラドというチームの特徴は、いいピッチャーが育ちやすいということだ。
それはなぜかというと、本拠地のスタジアムの環境による。
海抜高度の高いところにあるコロラドのスタジアムでは、長打が出やすい。
およそ1600メートルほどのところにあるため、気圧が少なく打球が飛びやすいのだ。
ホームランの多さは標高とは関係ないという意見もあるが、とにかくバッター有利のスタジアムであることは変わらない。
そこで相手を抑えるために、コロラドのピッチャーはゴロを打たせるピッチャーが多くなり、他のスタジアムで投げる時は、やや飛ばないスタジアムで投げられるというわけだ。
メトロズが相手とは言っても、今年のメトロズは安定していない。
なので少しは安心して、対戦に臨んでいる。
そんなコロラドに対して、大介のバットが一閃。
「よし、23本目」
31試合目にして、23本目のホームラン。
やはり頭のおかしな数字が、今年も更新されそうである。
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