【120:素人投稿の時から、激しい生存競争状態】
これは以前から感じていたことなのですけれど、どのサイトを使っても、作家さんたちは常に激しい生存競争の渦中にいると思います。
その理由の一つとしては、執筆する人たちが爆発的に増えたことが上げられるでしょう。
十五年くらい前はまだそんなにブームでもなかったし、むしろ『文芸』は昔からごく一部のかたに限られた『嗜好』だったはずです。悪く言えば日陰の存在だったものでした。
ですがそれが今では日向の存在に変わりました。
WEB投稿サイトが立ち上がり、そこから出版小説化、コミカライズ、アニメ化など多方面へのシンデレラ・ストーリーが展開されるようになりました。それに憧れて、執筆するようになった人ばかりではありませんけれど、影響が大きかったとは思います。
その前にはブログの流行がありましたね。この辺りから手軽に利用し、誰もが世間に発表できる場所を容易に確保できるようになりました。
結果、参加する(むしろ今は参戦するかな)人たちが爆発的に増えたことで、同じ趣味の人たちで楽しくワイワイガヤガヤ・・・という雰囲気はあまり感じられず、むしろ最初からデスゲーム状態に。
しばらく耐え忍んで、作品を公開したのち、ある程度読まれる作品が一つでも生まれればだいぶ気持ちも違いますが、ないともはやモチベーションだけの問題です。
読まれようと、読まれまいと、自分が好きなことを続けられるかどうか。修行みたいになりますね。
私もカクヨムや『小説家になろう』よりも前に、ブログや複数のWEB投稿サイトを渡り歩きました。残っているサイトもあれば、消滅したサイトもありますけれど、どこでに行っても全てが鳴かず飛ばずでしたっけ。
それでも三十数年、続けてこられたのは、書くことが好きだったから。それだけのことです。他に理由はありません。
若い頃のようにプロになりたいとか、一冊でも本を出したいとか、そんな気持ちもありません。
読みたいと思ってくれた人だけが読んでくれればそれでいい。そうした人たちのために書ければ、自分もそれで満足です。
面倒くさいので、生存競争には巻き込まれたくはありません。
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