私が選んだ場所

ピピピ、ピピピー


アラームの音で、目が覚めた。すぐに眠っていたようだった。


「おはよう」


「おはよう」


龍ちゃんと二度目のおはようを交わした。


「起きるかー」


「何時?」


「五時過ぎ」


「朝御飯しなくちゃね」


「よろしく」


龍ちゃんは、伸びをしてベッドから降りる。


「わかった!」


私も伸びをして、起き上がった。短くても、これぐらいがちょうどいいかも。物足りないぐらいでいい。あんなにも愛し合ったら、私死ぬかもしれないし…。


起き上がって、スマホを見る。拓夢から、メッセージがやってきていた。嬉しくて返事をすぐに返した。


ブブッー


すぐに既読がついて、すぐにメッセージを送った。モヤモヤしたものが、晴れたのを感じた。私は、リビングに向かった。トイレに行って、手を洗って、うがいをしてキッチンにやってきた。龍ちゃんの朝御飯を作る。冷凍庫から、鮭を取り出してグリルで焼く。卵を取り出した。ボールに割ってから、刻んだ大葉と一緒に混ぜて焼いた。


「味噌汁は、ワカメでいいかな!これもいれよ」


私は、ワカメとお麩の味噌汁を作った。


「ご飯、冷凍しか時間ないかー」


いつもなら、朝に炊き上がるようにセットしているか昨夜炊いた残りがあるのだけれど…。


昨日いなかったので、どちらも存在していなかった。私は、冷凍庫からご飯を二つ取り出す。レンジでそのまま温める。


「お弁当、今日はいらないわ」


「わかった」


シャワーから、龍ちゃんが上がってきて声をかけてきた。


ピー、ピー


「ご飯とろうか?」


「お願い」


私は、龍ちゃんに水を渡した。


「ありがとう」


龍ちゃんは、水を飲んでから電子レンジのご飯を取ってくれる


「あっちっち」


「温められすぎた?」


「大丈夫、大丈夫」


そう言って、お茶碗にいれてくれる。


ピー


音が鳴って、グリルを開けると鮭がいい感じにやけていた。


「いい感じ」


「ダイニングに座ってるよ」


「持ってくね」


「うん」


龍ちゃんは、ダイニングの椅子に座りに行った。私は、トレーにご飯、お味噌汁、卵焼き、鮭をいれたお皿をのっけて持っていく。


「ありがとう」


「うん」


時刻は、6時になった所だった。


『いただきます』


私と龍ちゃんは、朝御飯を食べ始めた。


「醤油とお茶持ってくる」


「うん」


忘れていたから、私は立ち上がって取りに行ってから戻ってきた。


「この醤油さし、結婚してすぐ買ったよなー」


龍ちゃんは、そう言いながら醤油をかけてる。


「そうだね!あっ!納豆、買うの忘れてたから今日買ってくるね」


「うん」


切り子の醤油さしがいいって二人で決めたんだよね。結婚生活と同じだけいるよね。

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