ライブハウス前に集合

「うーん」


昨日は、悩み過ぎて…。気づけば寝に来ていた。


「おはよう」


龍ちゃんは、キッチンでまた料理をしていた。


「おはよう!凛、9時半だよ!用意しなきゃ」


「うん」


「ロールパン食べる?」


「食べる」


龍ちゃんは、ロールパンを温めてくれてる。私は洗面所に行って、歯を磨いて顔を洗って戻ってくる。


「はい」


「ありがとう」


真ん中に、バターが入ってるロールパンだけは家に買い置きされている。


「珈琲とお水」


「ありがとう、いただきます」


「どうぞ」


私は、お水を飲んでからロールパンを噛った。スマホを見ると理沙ちゃんからメッセージが入っていた。【11時半にライブハウス前に】住所は、拓夢が送ってくれていたけど、理沙ちゃんも送ってくれていた。


「ごちそうさまでした」


私は、お皿をキッチンに下げる。


「龍ちゃん、何着て行くのがいいかな?」


「思いっきりおしゃれしていきなよ!ライブなんて、久しぶりだろ?」


「そうする」


私は、寝室のクローゼットをあける。おしゃれと言っても…。これしかないかなー。私は、結婚式に着たドレスを出してくる。でも、こんなの着るようなコンサートではないよね。もっと、ラフな格好にしよう。シフォンブラウスの肩が出てるデザインが気に入ってるこのシャツにしよう。後、パンツがいいよね!動きやすいから…。服を決めたら、化粧をする。鞄は、なくさないようにショルダーバッグが一番かな!私は、用意をして寝室から出た。


「めっちゃいいじゃん!」


龍ちゃんは、私を見ながら笑ってくれてる。昨日の鞄から荷物をうつしてスマホを持った。


「じゃあ、行くね」


「気をつけて」


「行ってきます」


「行ってらっしゃい」


私は、龍ちゃんに見送られて家を出る。足が痛くならないように低めのヒールにした。急ぎ足で駅に向かって、電車に乗った。ライブハウス前についた時には、まだ理沙ちゃんはいなかった。


「ごめんね!凛ちゃん、めっちゃ可愛い」


「ありがとう」


ショートパンツが履ける理沙ちゃんが羨ましかった。並んでいる所に拓夢がやって来た。理沙ちゃんのお陰で、拓夢と手を繋げる。握りしめてくれるのが嬉しかった。

チケットの販売が始まって、拓夢達はいなくなった。私と理沙ちゃんは、チケットを買った。


「買えてよかったね」


「うん!私も貢献できたかな」


「出来たよ!」


理沙ちゃんは、そう言って笑ってくれる。


「あのー。私も、一緒にいていいかしら?」


「あー、しゅん君のおばさん!いいですよ」


そう言って、理沙ちゃんとしゅんさんのおばさんと一緒に開場までの時間を待つことになった。



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