凛との再会

俺と平田さんの母親は、食事をする場所にやってきた。暫くすると二人が現れた。俺は、凛を部屋に連れてきた。凛と二人になった瞬間からヤキモチが止まらない。平田さんとセックスしたんじゃないかって疑った。あんな風に、指を絡ませ合っておかしいと思った。俺は、平田さんの母親とのキスを上書きするようにキスをした。

凛の服に手を入れようとする。


「やめて」


凛は、俺の手を掴む。


「ごめん」


俺は、凛から離れる。思い出した事を忘れたい。消したい。それしか考えてなくて、自分勝手だと思った。


「ごめん」


俺は、また凛に謝った。


「拓夢、どうして泣いてるの?」


凛は、不思議そうな顔をして俺を見つめる。


「平田さんといたいんだよな!わかった!行けよ」


胸がちぎれそうに痛い。

涙の止め方が、わからなくなったみたいだ。俺は、凛にバレないように俯いた。


「ほら、早く行ってやれよ」


ギュッーって、抱き締められる。


「凛、行けって」


「どうして、泣いてるの?何を苦しんでるの?」


「いいから、行けよ!じゃなきゃ、俺…」


「何?」


「凛とセックスしたくなる」


凛は、いいよって言うかわりに抱き締めてくる。


「凛、俺するよ」


「うん」


「俺、まっつんの母親と寝た」


言わなくていい言葉を俺は言ってしまった。凛に持たしちゃいけない荷物を渡してしまった。


「どういう事?」


「まっつんの母親と俺、セックスしたんだ。朝までずっと、避妊具がなくなるまでやり続けた」


凛は、俺から離れる。その目から涙が流れてるのが見える。


「ごめ、ごめん。話が全くわからない」


「凛」


「触らないで!!!」


俺は、その言葉に驚いて泣いた。


「軽蔑してるんだよな!気持ち悪いって、触れられたくないって事だよな」


「そうじゃない、そうじゃないから」


凛は、よく理解出来ないって顔をしてる。


「待って、ちょっと待ってって事なの!理解出来ないから!ちょっと待ってって」


凛は、そう言いながら泣いてる。もう、いいや!何でもいいや!言っちゃおう。


「平田さんの母親ともキスした。セックスもしていいって思ったんだ」


「えっ?」


俺は、墓場まで持ってく荷物を凛に全部投げつけてく。


「それから、俺ね!初めての相手は、中学の先輩で!レイプされた」


「ちょっと、ちょっと待って」


「で、高校の時は、毎日痴漢にあってて!」


凛は、「ちょっと待って」を繰り返していた。


「これを話すのは、初めてなんだ!誰にも言ってない。墓まで持ってくって決めてたから!あっ、他にもあった!俺の嫌いなセックスを好きにさせてくれたのは美紗で!美紗の親友に誘惑されて!寸前でやめれたのは、奇跡だったなー」


凛は、頭を抱えて泣いてる。


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