つほすみれ

【あらすじ】

平安末期。
源頼朝が打倒・平家を掲げて決起したという話は、鎌倉から遠く離れた小国・谷津国（やつのくに）まで届いていた。

谷津国主・渕上(ふちがみ)家嫡男・小太郎（こたろう）と愛し合う菫(すみれ)。父とともにのんびりと暮らしながら、これからも小太郎とともに生きていく──はずだった。だが、小太郎の父の不審死を合図に、運命が大きく崩れ落ちていく――。

父には逆らえない。兄を裏切れない。けれど想う人を守りたい。

時代と男達に翻弄された少女が行きつく結末と、小国の命運は。


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＊シェイクスピア四大悲劇「ハムレット」を土台にしています。