(324)悪運が強い

 一昨日から物流会社が紛失した荷物を探していたのだが、今朝になって「見つかった」という連絡が入り、僕が顧客に納品するタイムリミットの3時間前に目当ての商品を入荷する事が出来た。


 こういうのを「悪運が強い」って言うんだよね。


 何も問題なく入荷できていれば良かったのだが、何かトラブルが発生し、奔走するハメにはなるものの、何だかんだでギリギリ大丈夫になるっていう、この感じ。


 僕の人生はいつもこんな感じだ。


 スムーズに良い結果になる事は少なく、いつも何かのイレギュラーに悩まされ、しかし何とか生き延びるというね。


 神戸の地震の時もそうだった。


 住んでいたアパートは倒壊したけど、僕は助かったし怪我もほとんど無かった。


 ロスジェネど真ん中の人生でお金に困る事だらけだけど、色々な経験は出来ているし2DKのマンションに住めているし、日本中を出張を兼ねてとは言え旅行もできている。


 僕の趣味が旅行というところともマッチするし、それなりに楽しい事も沢山ある訳で。


 じゃあ、もの凄く幸福かと問われればそういう訳でも無く、何故か問題に巻き込まれる事が多く、ある意味「不運」と言えなくもない。


 が、普通の人なら死んでいてもおかしくない様な事態に陥っても、何だかんだで生き残るという。


 僕の好きな漫画で「ベルセルク」という作品があるのだが、その主人公の「ガッツ」の生き方が、僕のバイブルになっていたりもする訳で。


 叶うなら「福運」に恵まれたいものだが、今後の日本が地獄の様な社会になりつつあることを思うと、もしかしたら僕はこの「悪運」によって生き延びる事ができるのかも知れないな。


 貧乏経営者として細々と自営業を営んでいるが、周囲から「すぐに倒産するに決まっている」などと言われ続けて、結局15年も自営業を続けている訳で。


 もしかしたら下手な企業よりも長生きしている気さえする。


 そう考えると「悪運」も、そう悪いものではないのかも知れないな。


 そんな事を思う今日の僕なのであります。


 とりあえず、無事に納品できて良かった良かった!


 今日はゆっくり眠れそうです(笑)

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