(15)マインドコントロール

 テレビやユーチューブのニュースを見ていると、ニュースキャスターが色々なニュースを言葉巧みに話している。


「言葉巧みに」と言ったのには含みがあって、実はとても「偏向的」な違和感を感じているのだ。


 特にロシアとウクライナの戦争のニュースは酷いもので、日本という国はアメリカの「51番目の州」などと揶揄やゆされるだけの事はあるなと、逆に関心してしまう事もある。


 言葉というのは不思議なもので、出来事を表現する場合に、その表現方法次第で、聞き手の受け取り方を自由にコントロールできるだけの力がある。


 例えば、戦争でA国とB国が戦争していたとしよう。


 どちらの国も、敵国に向かってミサイルを打ったとする。

 そして、どちらも同じ被害を受けたとする。


 被害状況はこうだ。


 敵基地を爆撃。

 敵の大将を討ち取る。

 戦闘員の死者100名。

 戦闘員の負傷者500名。

 民間人の死者10名。

 民間人の負傷者50名。


 これを双方が同時に成し遂げた訳だから、報道では「相打ち」「双方に大きな被害」などと表現されるべき事案だ。


 ところがA国の属国と呼ばれる国のテレビはどう報道するかというと、

 A国の戦況は「敵基地を爆撃し、敵の大将の死亡を確認しました。大勝利です!」

 みたいになる。


 一方、B国の事は「A国の民間人が10名死亡し、負傷者は50名に上っています。これは許されざる残虐行為であり、B国に対して報復をしなければなりません!」

 みたいに報道する。


 どちらも同じ攻撃をして同じだけの被害を受けていたとしても、報道というのは「自分達に都合よく誘導したい世論の醸成」をしようと躍起になっている気がしてならない訳だ。


 僕は最近とても沢山流れている戦争や感染症の報道に、こうした「偏向的な報道」が蔓延している気がしてならない。


 これはある意味プロパガンダの一種でもあり、マインドコントロールの手法でもある。


 なるほど。


 こんな事がまかり通る社会だという事は、もしかしたら出来るんじゃないか?


 小説によって、人々が平和を望む様にマインドコントロールする事が。


 今度、そんな意図を持った作品にチャレンジしてみようかな。


 だって、世界が平和でみんなで繁栄できるのが一番いい筈だもんね。


 うん。


 今度、試してみよう。

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