安価のこと
235:ハカセ
安価……!
にゃんj民の伝家の宝刀にして悪ふざけの極み
まさかワイが体験する機会が訪れようとは……!
236:名無しの戦闘員
意外と乗り気だなw
237:名無しの戦闘員
大丈夫か? 俺も含めてこんなスレに集まってるんだ
人生を預けていい連中じゃないぞ?
238:名無しの戦闘員
なにを言ってるんだ! 俺らはハカセのことを真剣に考えてる!
239:名無しの戦闘員
そうだ! 百本以上のギャルゲーを攻略した恋愛マスター(童貞)に任せろ!
240:ハカセ
オマイラ……ありがとう! ワイは皆を信じるで!
ぶっちゃけ強制力がないとフィオナたんに話しかけるとか無理やからな!
241:名無しの戦闘員
【悲報】ハカセ、意外とヘタレ
242:名無しの戦闘員
【朗報】ハカセ、自ら玩具志願
243:名無しの戦闘員
よし じゃあ真面目に考えよう
正直なところ俺はハカセとフィオナちゃんを応援してる
二人が結ばれたら日本平和になるしな
・安価は基本絶対
・ただし過度に性的なこと・犯罪行為は全面禁止 選ばれた場合は↓
・周囲に迷惑をかけるような内容は避ける
・常識の範囲内の行為を心掛ける
これくらいは守るようにしよう
244:名無しの戦闘員
ああ なし崩し的にデルンケムの中心人物だもんな
もし付き合えたらほぼロスフェアと和解みたいなもんじゃん
245:名無しの戦闘員
やべえ 俺達の安価に日本の平和が掛かってるとか
246:名無しの戦闘員
ではハカセ 安価頼む
247:ハカセ
よっしゃ任せろぃ!
手始めに
>255
>257
>259
248:名無しの戦闘員
実は私ちゃん(女)……エレスちゃん推しなんだよね
銀髪高身長イケメンと巨乳低身長ボーイッシュ少女の年齢差身長差カップル
よくない?
249:名無しの戦闘員
ヤバイ! 始まった途端危険なヤツが現れやがった!
250:名無しの戦闘員
ハカセの狙いはあくまでフィオナちゃんだぞ!
みんな忘れるなよ!
251:名無しの戦闘員
まさかカプ厨女が潜んでいるとは!
252:名無しの戦闘員
それならイケメンお兄さんと無邪気っ子なルルンちゃんの組み合わせもアリだろ
253:名無しの戦闘員
お前らハカセをなんだと思ってるんだ玩具
安価はケーキ頼んで「あちらのお客さまからです」
254:名無しの戦闘員
丁寧な自己紹介からのナンパ
255:名無しの戦闘員
「初めまして、美しいお嬢さん」から始まり、思いつく限り褒めまくる
……エレスちゃんを
256:名無しの戦闘員
三分間ロスフェアの誰かのおっぱいを揉みしだく
257:名無しの戦闘員
まるで妖精のようだね、と言ってみる
258:名無しの戦闘員
服をはだけて「暑いな……」と誘惑ポーズ
259:名無しの戦闘員
ロスフェアの誰かの頭を撫でる
260:名無しの戦闘員
正体ばらす
261:名無しの戦闘員
>255
てめぇえええええええ!?
262:名無しの戦闘員
エレスちゃんに「初めまして、美しいお嬢さん」
妖精のようだねと言う
ロスフェアの誰かの頭を撫でる
とりあえずハカセが捕まるようなやつはないが……
263:名無しの戦闘員
地味に妖精の~ヤバくない
取り方によっては正体知っているぞーになるじゃん
264:名無しの戦闘員
フィオナちゃん狙いなのにエレスちゃん褒めまくりもダメだろ
265:名無しの戦闘員
頭を撫でるが一番の安牌になるとは
266: 255
いやまさかとれると思ってなかったですはい
でもほら 押して駄目なら引いてみろっていうし
267:名無しの戦闘員
そも一度も押したことがない件について
268:ハカセ
やめて! ワイのために争わないで!
まあ決まった安価をグダグダ言うのはご法度やろ
オマイラはワイの安価裁きを見ていてくれりゃええわ
269: 255
ハカセ……!
270:名無しの戦闘員
へっ ハカセのくせに格好つけやがるぜ
271:ハカセ
それでなんやけど女の子に話しかけるってどうすればいいの? ガチで
272:名無しの戦闘員
えぇ……
273:名無しの戦闘員
安価以前の問題w
274:名無しの戦闘員
お前猫耳くのいちとかせくしーとか戦闘員とか
そもそもフィオナちゃんにも話しかけてたじゃん
ルルンちゃんに可愛らしいお嬢さんって言ってたし
275:ハカセ(童貞彼女募集中)
いやいやいや!?
だってワイ組織では偉いもん! 女の子って言っても同格か部下しかおらんし!
ワイの方が地位あるんやからそりゃ気負わず喋れるわ! 敬われてるもん!
フィオナたんやルルンちゃんと話したって言っても戦場での話やん!
あんなん、
ワイ「ちわーす。荷物納品にきやしたー」
フィオナ「あ、どもー。ご苦労さんでーす」
ワイ「おっ、ルルンちゃん元気?」
ルルン「はいっ」
みたいなもんやろ?!
ワイ研究一筋やったから完全プライベートで女の子をナンパするような真似したことないんや!
276:名無しの戦闘員
やだ…ハカセが情報明かす度に……メチャクチャ親近感がわくwww
277:名無しの戦闘員
お前顔がいいだけで完全に俺らじゃんw
278:名無しの戦闘員
結局安価の強制力があっても全然ダメだというw
279:名無しの戦闘員
落ち着けハカセ とりあえずお前は顔がいい
俺らと違って声をかけただけでキモがられることはないはずだ
あれ…胸が痛い……
280:名無しの戦闘員
猫耳くのいち幹部って未成年なんやろ?
その子に接する感じで行けば緊張せんのとちゃう?
281:ハカセ
な・る・ほ・ど!
よっしゃ いってくるわ!
282:名無しの戦闘員
頑張れよハカセ!
・
・
・
367:ハカセ
ただいまー
やってきたわ
368:名無しの戦闘員
おお お帰り! 結果はどうやった?
369:ハカセ
ウェイトレスA子ちゃんに怒られてルルンちゃんと仲良くなった
あとアニキがお土産にスムージー作ってくれた
370:名無しの戦闘員
なにが起こったの?!
371:名無しの戦闘員
安価と関係ない人らばっかりw
372:ハカセ
順を追って話すわ
スペシャルメロンパフェを食べ終わったワイはお口をふきふきして
フィオナたん達の席へ向かった
普段なら緊張する場面やけど今回は心強い助言がある
よう考えて見りゃ猫耳くのいちはエレスちゃんと同年代やからな
なんや エレスちゃんを褒めるのなんて簡単やん!
そしてワイは行動に出た
373:ハカセ(ポケットに猫じゃらし)
ワイ「やあ、こんにちは」
エレス「……えっ、ぼ、ボクですか!?」
ワイ「もちろん。初めまして、う、うつ、うつくくく、美しい、おっ、お嬢さん」←安価達成
……よう考えたらワイ、猫耳くのいちを女の子として褒めたことなかったわ
374:名無しの戦闘員
完 全 な る 不 審 者
375:名無しの戦闘員
ハカセさぁ お前本当に残念なんだな……
てかなんで猫じゃらし?
376:名無しの戦闘員
まあでも頑張ったよ
377:ハカセ
>375
猫耳くのいちはこれでじゃらすと「にゃー」ってノッてくれるんや
でも初対面猫じゃらしは単なる変な人やって途中で気付いて使わんかった
378:名無しの戦闘員
偉いぞ よくぞ気付いた
379:ハカセ
やろ? で続き
エレス「あの、えっ?」
ワイ「す、すみません。貴方が綺麗だったのでつい、話しかけてしまって」
エレス「ええ!? き、きれいって、ボクがですか!?」
ワイ「それは、はい。勿論です」
あれ? でも意外にいい感じ?
そう思ってたところで冷たい声がふってきた
A子「ハカセさん、私の友達になにしてるんですか?」
ワイ「あ、いや、A子。これは違うんだ」
A子ちゃん怖ひ……
380:名無しの戦闘員
元戦闘員の威圧に負ける現役幹部w
381:ハカセ
やばい A子ちゃんがわりと本気で怒ってる
フィオナたんの視線も厳しい
ワイは虹色の脳細胞フル回転させて言い訳を絞り出す
ワイ「その……私はハカセと言いまして。
アニキやA子の、知人です。それで、貴女達がA子の友人だと知り、挨拶しようと思ったのですが。
皆さんお綺麗で、つい緊張してしまい……本当に申し訳ありません」
表記はハカセやけど日本での偽名を名乗った
ちゃんとアムフランジュはしとるよ
382:名無しの戦闘員
いい感じに逃げたな
383:名無しの戦闘員
やるやん!
384:名無しの戦闘員
アムフランジュってなんや?
385:ハカセ
あーなんや 魂の偽装かな?
認識阻害の最上級だと思っといてくれ
性質的には別もんやけど とにかくワイの正体には妖精でも気付けん
386:ハカセ
A子ちゃんもナンパじゃないと知って一応は納得してくれた
そっからはわりと和やかにいったで
フィオナたんからは警戒されとった そらエレスちゃんに近付く悪い虫やからなぁ
まあお詫びってことで会計はワイ持ちや
387:ハカセ
ルルン「ハカセさんはお仕事何をされてるんですか?」
ワイ「企業の研究職だよ。といっても大きな研究ではなく、生活が少し楽になるような便利な家電がメインだ」
ルルン「わぁ、すごいです!」
一番話しかけてくれるんはルルンちゃんや
まだ幼い感じやし好奇心の方が勝つんかな?
388:名無しの戦闘員
一度緊張がなくなったらちゃんとした対応が取れるんだな
389:名無しの戦闘員
まあナンパができないだけであって女の子との会話は普段からしてるわけだし
俺らと違って
390:ハカセ
ワイ「しかしアニキの作るデザートは美味しいし綺麗だな。この飴細工なんて、まるで妖精のようだね」
ルルン「そうですねぇ、私もここのケーキとか大好きなんです」
ワイ「私もだよ。実はね、既にお土産のホールケーキも頼んでるんだ」
安価クリア!
391:名無しの戦闘員
ちょっとずっこいけど正体悟られること考えたら仕方ないか
392:名無しの戦闘員
ロスフェア指定なかったしなぁ
でも残念
393:ハカセ
これで最後は頭を撫でるだけ……!
ワイは再び考え抜いた
どうすればフィオナたんの頭をなでなでできるのかを
考えて考えて考えて……ワイはついに言った
ワイ「実は私、趣味で頭撫で占い2級の資格をとったんですけどやってみませんか?」
あれ? ワイ馬鹿なのかな?
394:名無しの戦闘員
頭撫で占い2級www
395:名無しの戦闘員
無理があり過ぎるw
396:名無しの戦闘員
確認せんでも馬鹿だよw
397:ハカセ
女の子は占いが好き そして有資格者は信頼されやすい
その二つを併用した会心の策のはずやった……よくよく考えたらただの奇行や
フィオナたんはすっごく困っとった……
398:名無しの戦闘員
でしょうね
399:名無しの戦闘員
もうただの変な人としか思われていないよ
400:ハカセ
しかしそこで救いの妖精が現れた
ルルン「頭撫で占い? 面白そうです、私やってみたいです!」
ワイ「え……いいの?」
ルルン「はいっ」
ルルンちゃん、欠片も疑わずにワイに頭を差し出した
なでなでした 髪の毛めっちゃサラサラやし優しいしこんな子がおるんやな……
ルルン「どうですか、私」
ワイ「えっと、君の運勢はとってもいいよ。これからたくさん幸せなことが起こるみたい」
ルルン「わぁーい」
罪悪感すっごい
401:ハカセ
安価をすべてクリアしたワイは会計を済ませて店を出た
帰り際アニキが「お前、疲れてるんだな……。ゴメン、俺のせいだよな」ってケーキとクラブサンドの他に野菜のスムージーを付けてくれた
そこでアニキやA子に怒られんかった理由に気付いた
あ、ワイ精神的に疲れてる可哀そうな人に思われとる
402:名無しの戦闘員
あぁ 実際行動だけ見たら情緒不安定な人だもんな
403:名無しの戦闘員
うん……なんかごめん
404:ハカセ
とりあえずワイは帰ってからまず戦闘員M男のところに行って謝った
ロリコンなんて言ってごめんな 小っちゃい子でも大人よりしっかりしてる優しい子はいるよなって
405:名無しの戦闘員
なんかハカセの心が大変なことになってないか
406:名無しの戦闘員
フィオナちゃんとの仲も一切進展してないし
407:名無しの戦闘員
うん しばらく安価はやめておこうか
408:ハカセ
そうしてくれるとワイも助かる
あと 猫耳くのいちをもっと褒めるよう心がけるわ
◆
喫茶店ニルで偶然知り合った男の人は葉加瀬晴彦(はかせ・はるひこ)と名乗った。
いきなり茜に対して「美しい」なんて言ってきたから警戒したけど、マスターや英子先輩の知り合いらしい。
英子先輩は「ハルさん」と呼んでいる。そのくらい親しい相手というのはマスター以外では珍しかった。
「なんだか面白い人だったね」
茜はそんなに悪い印象を受けていないようだ。
それは私も同じ。
冷たそうな美形だったけれど意外に接しやすい、ちょっと変な人だなと思った。
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