骸骨・スキルポイント
さて、守護の件はこれでオッケーだよね。
「じゃあ、早速スキルを振ろうか」
「カタ? カタカタ? (む? 何を言っておるんだ?)」
僕は取り敢えず、目の前の骸骨に
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Race:
Job:──
Nameless
HP:280
MP:809
STR:188
VIT:283
INT:482
MND:338
AGI:202
SP:610
■スキル
□パッシブ
【HP自動回復:SLv.3】
【MP自動回復:SLv.4】
【思考加速:SLv.3】
【氷属性親和:SLv.3】
【気配察知:SLv.2】
□アクティブ
【氷魔術:SLv.5】
【風魔術:SLv.3】
【杖術:SLv.2】
□特殊スキル
【
【
■称号
『加護:
■状態
【従魔:ネクロ】
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なるほど、女神の加護を貰ってるんだね。しかも、ステータスも意外とイかれてる。MPが800って、ちょっとヤバイね。ただ、INTはかなり高いとはいえ、僕よりも下だ。
「じゃあ……欲しい力みたいなの、ある? なんか、こういうことがしたいなぁ、とか。こういう攻撃とかができれば便利なのになぁ、みたいな」
「カタカタ……カタ、カタカタ。カタ、カタカタ(欲しい力、か……監視、防衛に役立つものだな。それと、魔力の回復を早めたい)」
うわ、グラと同じようなこと言ってる。
「うーん、だったら【縄張り】と【使い魔】かな。グラに上げたのと同じになっちゃうけど」
【縄張り】は30SPのパッシブスキルで、自分で定めた範囲内に存在する生命を探知し、その場所を知ることができ、縄張り内の地形を完全に把握できる。
大きさやレベルの設定から、虫などは探知から弾くことができるので、縄張り内が生命反応で埋め尽くされることはない。
更に、縄張り内に居る時、HPとMP以外のステータスが上昇する。ただ、縄張りの場所を変更できるのは一週間に一回だけでしかも縄張りの設置には三日もかかるので、コロコロと戦闘場所を縄張りに出来るわけではない。
「この氷山を守るだけならSLv.1で十分だけど……まぁ、SLv.3まで上げとこうか」
さて、次は【使い魔】だね。
使い魔は50SPのアクティブスキルだ。MPを消費して、純粋な魔力の塊であるふよふよと浮く淡く光る球のような攻撃能力のない使い魔か、依り代に憑依させる形の使い魔を作ることができる。
そして、どちらの使い魔も創造主の命令を遵守し、お互いに五感を共有することが可能だが、前者の魔力のみで作られた使い魔は知能がかなり低いので、高度な命令は下せない。
そして、この二種類の使い魔には違いがある。後者の依り代を必要とする使い魔の方が性能は高いが、代わりに燃料が必要。前者の魔力だけの使い魔は魔力の充填が必要無いので、五感を共有する為だけの存在として監視などに使える。しかも、こっちはフヨフヨと浮遊もできる。
なので、監視だけに使うのなら前者の魔力だけの方が良いかもしれない。
あ、それと複数の使い魔を管理する為の並列思考も取っておく。
ここまでで消費したSPは270だ。つまり、残り340だ。まだ半分以上残ってるね。
「まぁ、これで監視用の力は十分だから……次は防衛の力だね」
と思ったが、先に少し聞いておこう。
「君の加護とか種族スキルとか色々あるけど……何が出来るのかな?」
「カタ? カタ……カタカタ、カタカタ、カタカタ、カタカタ、カタカタ、カタ(ふむ? そうだな……氷を操る、光を増幅する、眷属を召喚する、氷の分身を出す、分身と入れ替わる、くらいだろう)」
へぇ、沢山あるね。ていうか、氷の分身を出して後ろに転移してたのはそういう原理だったんだ。
「光を増幅する、っていうのは?」
「カタカタ。カタカタカタ(雪解けの力だろうな。雪とは陽の光で溶けると言うからな)」
ふーん、なるほどね。
「取り敢えず、魔力の回復を早める力として……これとか、良いね」
MP回復速度をあげても良かったが、瞑想というスキルを取ることにした。これは、魔術職では結構基本的なスキルで、目を瞑って集中することで魔力を回復することができる。
「じゃあ、SLv.3まで取って……120SP消費だね」
瞑想をSLv.3まで取得させた。これであの莫大なMPを回復しやすくなっただろう。取り敢えず、これで残り220SPだ。
「後は……透過魔術をSLv.2まで取って210SP消費。これで透明化できるね」
「……カタ?(透明化だと?)」
あんまり防衛に向いた力では無いけど、SLv.1の能力で物体を透過して物を見る……つまり、透視ができる上に、同じように透明化している敵を発見できるので、監視としての力は上がるだろう。それに、この氷山に立ち入ろうとする敵を気付かれずに葬れるっていうのは、実質的な防衛力のアップだ。
あぁ、因みにこの子は必要な時以外はここに居てもらう予定だよ。何かあれば、転移門で呼べば良いしね。
「良し、じゃあ最後に名前を付けようか……エトナ、どうする?」
「ふぇっ!? い、いきなり話を振らないで下さいっ、びっくりするじゃないですか!」
メトが作った暖かい石の椅子でウトウトとしていたエトナにいきなり声をかけると、慌てたようにエトナは飛び上がった。
「それに、今眠くて頭が働いてないんですよ。この、メトさん特製のポカポカ椅子で、眠くなっちゃったので」
そう言って椅子に座りなおし、また目を瞑るエトナ。うーん、しょうがないね。そういうことなら僕が考えようか。
氷……骸骨……雪解け……アイス……スケルトン……ソー……うーん、しっくりこないな。
「クリスタル……良し、クレス……で、どうかな」
「…………雑、ネクロ……です……」
水晶っぽい見た目からクリスタル……を適当に文字ってクレスだ。エトナの言う通り、雑ネクロだ。しかし、クレスは不満そうにしていないのでセーフである。
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