第259話 リィカ=レジアス②
「さあ、シュガーちゃんの改名も終わったし、そろそろやろっか!」
笑顔で彼女がそう呟くとメニュー画面が俺の目の前に現れる!
『新たな敵が現れました。危険を排除もしくは危険から遠ざかってください00:30:00』
(30分か...。実質倒せって事だろ?)
俺は深く息を吸いこむ。
「デバフ!」
俺の言葉にリィカはニヤリと笑う。
「【デバフカンタ】!」
「なっ!」
俺の放ったデバフを全て俺に返してきやがった!
全ての能力値が大幅に下がった俺をすぐさま回復する優樹。
「和希大丈夫!?」
「ああ、一瞬だけバッドステータスが大量についたが問題ない」
(打ち消し効果のある【アンチデバフ】に続き今度は跳ね返し効果のある【デバフカンタ】かよ...! 本当に【弱体術師】に厳しい世界だな)
俺のデバフを跳ね返したリィカは笑いながらこう呟いた。
「ふふっ、デバフのお兄ちゃんの力は知ってるからね。対抗策を覚えておくのは当前でしょ? リィカは勇者達の中でも1番貴方を警戒しているからね」
「そりゃどうも...」
デバフが効かないとなると俺にできる事は...。
「アルシェ! 【極・挑発】を発動!」
「ラカラ! 中距離からブーメランでシュナの援護!」
「シュナ! 敏捷性を上げてリィカを押さえてくれ!」
今できる事(指示出し)をやるだけだ!
俺が構える中、さ...シュガーの奴が一人で特攻する!
「あっ! あの馬鹿っ!」
「俺のち◯こを変えせ!!!」
そう言いながら動きづらかったのかほぼ半裸の姿でリィカに突撃していくシュガーだったが...。
「伏せ」
「はっ!」
すぐさまその場に伏せるシュガー。
「お手」
「はっ!」
リィカの手に手を置くシュガー。
「ちんちん」
「はっ! はっ!」
パンツ一丁の姿で腰を振るシュガー。
それらを見たリィカがこう答える。
「悪いけどシュガーはリィカに攻撃できないよ? だってシュガーはリィカの眷属だもん」
その言葉に絶望しているのはシュガー本人のみだったのは言うまでもない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます