第231話 心配
「どうだ!? いたか!?」
「いえ! 見えません!」
「くそっ! ケロナの奴! 心配かけさせやがって!」
ケロナがいなけりゃこんな所でレベル上げなんてできないぞ!? それがわかって飛び出しただろう!
なんだかんだ言ってもあいつは頭がキレる。
この飛び込みだってきっと子供が生きている確信を持っていたからこそ飛び込んだのだと思いたい。
しばらく飛行していると次々と怪鳥に襲われる!
こちらには遠距離攻撃できるのがラカラのブーメランとアルシェの魔法くらいしかないので勘弁してほしい。
ケロナがいてくれたら1発で戦闘が終了するのだが、彼女のいない今はそう上手く行かない。
戦闘ごとに回復してから再び捜索を繰り返すのはどうにも効率が悪くかんじた。
とは言え回復しなければMPが切れて戦闘にならないだろう。
まあ、空の敵も経験値が美味しいので完全な無駄にはならないことだけは幸いだろう。
とは言え、ケロナがいないのは相当効率が悪い。
しかし、そこまで考えているとメニューに次々と表記されている事に気がついた。
『EXP4508を入手しました。EXP4531を入手しました。EXP34789を入手しました』
高速で流れていく経験値取得の文字でケロナの生存は確認できると共に更に下流の方へと流されて言っているのが分かる。
「一体どこまで続いているんだ? この川は」
結構下山したというのにまだ川は続いている。
更に下山していくと俺は絶句した。
「なっ!? 滝!?」
巨大な滝がそこにはあり、断崖絶壁となって二つの領域を分けているのでした。
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