第130話 ほらやるよ
「ほらやるよ」
そう言って俺は【腐敗のブーメラン】をラカラに渡す。
「うわっ! 何これ!? 本当にさっきのブーメランなの!? 気持ち悪!」
「見た目はあれだが性能はピカイチだぞ?」
「こんなの使いたくない! 早く元に戻して!」
なんて言われてしまったので渋々【幻影龍】の素材と混ぜました。
【幻影腐龍のブーメラン】
力+175
『ドラゴンゾンビと幻影龍の素材で作られたブーメラン。敵全体を攻撃することができ、さらに確率で【腐敗】状態を付与する』
若干攻撃力が上がっただけではあるが、見た目はかなりマシになった。
幻影龍9割ドラゴンゾンビ1割程度の黒塗りのブーメランを見たラカラは笑顔になっている。
「これなら使っても良いよ」
黒塗りのブーメランは見た目が格好良く性能も良い。
しかも全体攻撃だ。
「早速試してみたいけど、次の休憩の時に試しても良いかな?」
「そうだな、流石に一日中馬車を走らせたままだと馬も疲れるだろうし、そろそろちょっと休憩にしても良いかもしれない」
俺がそう呟くと馬車を引いてもらっている盗賊が声を出した。
「それでしたらこの先の馬宿で少し休みましょうか」
「そうだな、そうしてくれ」
と言うわけで俺たちは馬宿に立ち寄ることにした。
馬宿に立ち寄ると中はちょっとしたギルドの様で依頼版もあっやので早速魔物討伐の依頼を受けるラカラ。
「シュナ、お前も着いていってやれ。流石にラカラ1人に任せるのは不安だ(方向音痴そうだし)」
「分かりました。ではラカラさん行きましょうか」
そう言いながら出て行く彼を見送った後に俺は一息吐いた。
(流石に王国の兵士たちも速攻で追いつくことはないだろう。)
一日走り通しだったしちょっとくらい休んでも大丈夫だろう。
そう思っていると...。
「この中にお医者さんはいませんか!?」
と言う声がギルド内に響いた。
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