第100話 【幻影の宝珠】
俺がラカラを隷属させた理由。
それは【幻影の宝珠】と言う秘宝に少し興味が湧いたからだ。
「ラカラ」
「なんだよ」
「【幻影の宝珠】について知ってる事を全て話せ。これは
「はんっ! そんな偉そうにされたら教えてやらねーよ!」
生意気な態度を取る彼女でしたが...。
「あ...あれ!?」
彼女は自分の口を押さえ始める。
どうやら勝手に口が動いてしまっているようだった。
「手は気をつけの姿勢! ちゃんと口を開けてはっきり喋ること!」
俺の命令に逆らえない彼女はビシッと正しい気をつけの姿勢で話し始めた。
こう言う生意気なガキが気をつけの姿勢でいるところを見るだけで笑ってしまいそうだ。
「【幻影の宝珠】は私がクラール様の配下に加わる為の条件として提案された宝石で【レジアスの洞窟】の奥地にあるらしい。私も知っている事は少ないけど真っ黒で凄く綺麗な宝石で市場価値は50万ラピスをくだらないと言われている」
市場価値50万と聞くと少しだけやる気が出てきた。
「なるほどな」
「ぷはぁ!? なんだったんだ今の!」
動揺している彼女に俺は言ってやった。
「どうだ? 今ので分かっただろう? お前が俺に60万ラピス支払えばこの呪縛から解放してやる。それまでは体で稼いで貰うからな」
「...兄ちゃんそう言う趣味があったのか?」
少し俺から遠ざかる彼女を見て「違う! 戦闘で稼いでもらって事だガキが!」と叫んだ。
「ぐぬぬ...、この呪縛から解き放ってくれたら一晩くらい抱かれてもいいぜ?」
とか抜かしだしたので「やっぱ90万ラピスな」と脅迫しておこう。
「あっ! 借金増やしたな!!!」
「うるせぇ!!! 分かったらその貧相な体で色仕掛けしようなんて金輪際思うなよ!」
俺の言葉を聞いた彼女は唸っていましたが、勿論放置します。
【幻影の宝珠】=50万ラピスの図式がたった俺はやる気が出てきた。
一度宿に戻って優樹とシュナに今回の仕事を伝えよう。
そう思った俺は一度宿に戻るのでした。
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